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私立中高進学通信

2020年11月号

実践!未来の学び「少人数ゼミ・企業探究」

佼成学園女子中学校

多彩なテーマの少人数ゼミと
企業探究ゼミ
が本格始動

課題探究ゼミ『Footballから現代社会を覗き見る』。
Football(サッカー)から思い付くキーワードをグループワークで挙げていき、個々の探究テーマを見出します。

多彩なプログラムで
探究学習を行う授業改革

 文部科学省のSGH(スーパーグローバルハイスクール)(※1)の指定校として国際社会の課題を積極的に探究し、他者と協働する力や課題解決力を養う教育を積極的に実践している同校。さらに先進的な学びを導入するため、21世紀型教育を推進し、さまざまな授業改革を行っています。

 本年度より、高校『特進コース』『進学コース』の高2生を対象にスタートした「総合的な探究の時間」で取り組むプログラムもその一つです。難関大学合格をめざす特進コースでは、少人数ゼミナールの『課題探究ゼミ』、多様な進路に対応する進学コースでは、実際の企業が提示する課題に挑戦する『クエスト企業探究』に、1年間をかけて取り組んでいきます。

「本校は高校の『スーパーグローバルクラス』を対象に、海外でのフィールドワークを取り入れた高度な探究学習を実施してきました。ほかのコースでもその経験を活かして、高1で課題研究の手法を入門的に学ぶ授業を設けるなど、生徒の主体性を引き出す探究学習を推し進めてきました。
 2つの探究授業プログラムは、本校が長年培ってきた探究授業を基にした集大成だといえます」(課題探究ゼミ担当/秋田聡大先生)

※1 SGH(スーパーグローバルハイスクール)…国際的に活躍できるグローバル・リーダーの人材育成を重点的に行う高等学校を文部科学省が指定する制度。指定校は国内外の大学や企業、国際機関などと連携し、グローバルな社会課題をテーマに探究学習を行います。

課題探究ゼミ『「正しさ」とは何かを考える』。生徒各自が社会問題から興味のある課題を調査・発表。『SNSでの誹謗中傷はなぜ起こるか?』という身近なテーマも。課題探究ゼミ『「正しさ」とは何かを考える』。生徒各自が社会問題から興味のある課題を調査・発表。『SNSでの誹謗中傷はなぜ起こるか?』という身近なテーマも。
課題探究ゼミ『世のため人のために役立つアプリを提案せよ!(プログラミングゼミ)』。アプリ開発の下準備として、どんなアプリが存在するかを調査しています。課題探究ゼミ『世のため人のために役立つアプリを提案せよ!(プログラミングゼミ)』。アプリ開発の下準備として、どんなアプリが存在するかを調査しています。

独自テーマによるゼミと
企業探究でスキルを育む

 特進コースが行う『課題探究ゼミ』は、高2の教科担当がそれぞれ独自のテーマを設定し、少人数制で行うゼミナール形式のプログラムです。ゼミのテーマは各教員の専門分野を基本としながら、それぞれ独自性にあふれたテーマを設けているのが特徴です。生徒は身近な視点から自ら課題を発見し、グループワークを通じて研究、論文制作から発表へと1年間をかけて取り組みます。

「国内外のサッカー事情から地域との関わりや社会を展望する、社会に役立つアプリを開発する、地域の紹介CMを作るなど、テーマはさまざまです。調査・探究というインプットと、プレゼンテーションなどのアウトプット、その両方にじっくりと取り組むことで、生徒が自分自身を知るきっかけにもなっています」(秋田先生)

 進学コースの『クエスト企業探究』は、企業からの課題に取り組み、社会と自分の関わりを考えながら解決策を導き出していきます。

「フィールドワークを通じた実践的な学びの場は、探究力の向上はもちろん、生徒がキャリアプランを考える絶好の機会にもなります」(クエスト企業探究担当/大室光徳先生)

各自が研究テーマを見出し
課題解決する『課題探究ゼミ』

 バラエティに富んだ研究テーマから生徒の希望を募って人数を振り分け、1つのゼミにつき6~8名の少人数制で行われている『課題探究ゼミ』。

 まずは各テーマを調査し、生徒各自が興味ある探究課題を絞り込んで、レポートを作成。文化祭での中間報告発表を経て、1年間の探究成果を論文としてまとめていきます。

 こうした基本的な流れは全ゼミ共通ですが、授業の進め方や使用教材、個人ワークやグループワークなど、探究の実践方法は担当教員に一任されており、テーマに応じてさまざまな形式を採用しています。

「少人数制のため、生徒の個性を活かした探究が実現できています。グループワークやディスカッションなども行い、協働する力を養いつつ、総合的な探究スキルを向上させ、進路選択にも役立つよう促していきます」(課題探究ゼミ担当/秋田聡大先生)

2020年度 高2特進コース 課題研究ゼミ一覧
ゼミテーマ例 外国人労働者・難民・移民に関する問題やそれに付随する社会問題について考えるⒶ
茶道を通じて日本文化を知る
環境共生「持続可能な社会の実現」へ向けて
「正しさ」とは何かを考える
Football から現代社会を覗き見る
日本語を考える、日本語で考える。Ⓑ
世のため人のために役立つアプリを提案せよ!(プログラミングゼミ)
地域(千歳烏山)活性研究
Ⓐのゼミの様子。外国人労働者問題を扱ったドキュメンタリーを鑑賞し、自分が感じた問題点を明確にします。Ⓐのゼミの様子。外国人労働者問題を扱ったドキュメンタリーを鑑賞し、自分が感じた問題点を明確にします。
Ⓑのゼミの様子。日本語という大きなテーマについて、課題内容のアドバイスをもらえる個別指導の時間も設けていました。Ⓑのゼミの様子。日本語という大きなテーマについて、課題内容のアドバイスをもらえる個別指導の時間も設けていました。
企業の課題解決を実践する
『クエスト企業探究』
昨年度の高2生は『クエストカップ2020』(※2)の予選を勝ち抜き、全国大会に出場しました。昨年度の高2生は『クエストカップ2020』(※2)の予選を勝ち抜き、全国大会に出場しました。

 昨年度は『クエスト企業探究』を、特進・進学コース両方で実施し、今年度からは進学コース専門のゼミ授業となりました。パナソニックやテレビ東京、人材派遣のアデコグループなど実在する企業から出された課題に対して、グループで調査・研究し、アイディアをまとめ、解決策を提案していきます。

「昨年度の経験もあり、今年はより高いレベルでの指導が実現できています。生徒の意識や思考・研究レベルも予想以上に高く、調査・探究した企業への就職を考え始める生徒が出てくるなど、探究スキルの向上とともに社会や企業への高い関心と、視野の拡大も促すことができています」(大室先生)

※2 クエストカップ2020…企業提案型プレゼンテーションの全国大会。企業とコラボした探究プログラムの「クエストエデュケーション」で学ぶ学校が参加します。

先生からの一言
さらに充実した“探究”をめざす
『課題探究ゼミ』担当 秋田 聡大 先生『課題探究ゼミ』担当
秋田 聡大 先生

 本年度が第1期となる『課題探究ゼミ』は、教員にとっても初めてのプログラムです。試行錯誤を繰り返しながら、いい手応えを得ています。今後はさらに多くの教員が参加できる体制をつくり、毎年異なるテーマ探究に取り組みたいですね。将来的には他校との交流や校外との協働も図っていければと考えています。


『クエスト企業探究』担当 大室 光徳 先生『クエスト企業探究』担当
大室 光徳 先生

 現在、『クエスト企業探究』は既存プログラムを活用して進めていますが、本校ならではの独自性も採り入れ、SDGsを意識したグローバルなテーマにも挑戦しようと考えています。 11月には企業の方を招いたワークショップも計画しており、今後はファシリテーターを立てた授業にも取り組む予定です。

(この記事は『私立中高進学通信2020年11月号』に掲載しました。)

佼成学園女子中学校  

〒157-0064 東京都世田谷区給田2-1-1
TEL:03-3300-2351

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