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私立中高進学通信

2020年11月号

実践!未来の学び「WWL×ICT」

富士見丘中学校

ICTを積極的に活用し
世界規模の問題に取り組む

この日の「インタビュー記事を作成する」というICTの授業では、
生徒それぞれが考えた質問をパソコンを使って発表しました。

WWL拠点校指定を受け
世界に向けた取り組みへ

 2015年度から5年間、スーパーグローバルハイスクール(SGH)指定校(※)として、独自のプログラムと積極的なICT活用を推進し、学校改革を行ってきた同校。高校での教科横断型授業や中高大連携授業、国内外でフィールドワークを実施する「サステイナビリティ基礎」(高1)、探究学習の集大成となる「サステイナビリティ演習」(高2)を中核としたプログラムを展開してきました。

 2020年度からは新たに、WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業のカリキュラム開発拠点校に指定され、さらに発展的なグローバルプログラムを展開します。

「WWLでは、国内外のさまざまな学校、あるいは企業などとネットワークを作り、高度な学びのコンソーシアム(共同事業体)を形成することを目的としています。これに合わせ、本校は鹿児島県の池田高等学校、沖縄県の沖縄尚学高等学校と提携しました。さらに、ハワイとグアムの学校とも提携し、『観光立国におけるリゾート開発と環境汚染』をテーマに、課題発見から解決に向けて意見交換をしていく予定です」(教頭/白鶯訓彦先生)

※スーパーグローバルハイスクール(SGH)…国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を重点的に行う高等学校などを、文部科学省が指定する制度。指定校は国内外の大学や企業、国際機関等と連携し、グローバルな社会課題をテーマに探究学習を行います。

 WWLとは?
より高度な学びでグローバル人材を育成
グローバルワークショップを開催しSDGsのさまざまな問題を考える。グローバルワークショップを開催しSDGsのさまざまな問題を考える。

 WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)とは、世界で活躍するイノベーティブなグローバル人材を育成するため、先進的なカリキュラムの研究開発・実践などの高度な学びを高校生に提供する体制整備を進め、高等学校などと国内外の大学や企業、国際機関などが協働してアドバンスト・ラーニング・ネットワークの形成をめざす取り組み。文部科学省が2019年度からスタートし、2020年度は同校を含む12校をカリキュラム開発拠点校として指定しました。

1人1台のノートパソコン
オンライン会議も実施

 WWLの実現を支えているのがICTの積極的活用です。同校では、中1より1人1台ノートパソコンを所持し、さまざまな授業で活用しています。

「中1生は週に1時間、ICTの授業を行っています。メールの書き方からアプリの使い方まで、探究学習に必要な技術を1年間学びます。ICTの活用によって、全員が意見を発表する機会を作りやすくなり、より参加型の授業を展開できるようになりました」(家庭科・情報科教諭、ICT担当/美濃部直子先生)

 こうした取り組みにより、新型コロナウイルス感染拡大の影響で学校が休校になった期間も、早い時期にオンライン授業をスタートさせることができました。

「高2の『サステイナビリティ演習』では、オンライン会議を開催し、資料を編集しながら意見を出し合うなど、休校中でも発展的に授業を進めることができました」

 今年度は海外フィールドワークができませんが、国内の提携校とオンラインによる会議を通して積極的に交流していく予定です。さまざまな意見に触れることで、生徒は自らの考えを深め、未来へ向けて発展させていきます。

ここに注目!
徹底的に4技能を伸ばす
「グローバル教育」
ネイティブ教員による「特別コース」の授業の様子。ネイティブ教員による「特別コース」の授業の様子。

 世界に目を向けるにあたって必要となってくる英語力。同校では、「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能を意識したアクティブラーニング型の指導をしています。帰国生を対象とする「特別コース」も用意されており、ネイティブによるオールイングリッシュの授業が展開されています。

 さらに、辞書を使わずに英書を読む「Extensive Reading」、毎週末「英文を書く」課題を行う「週末エッセイライティング」、週1回ネイティブスピーカーと会話する「オンラインスピーキング」など独自のプログラムを展開し、4技能をバランスよく伸ばします。

ここに注目!
海外フィールドワークを実施
「サステイナビリティ演習」
これまでは台湾、シンガポール、マレーシアのいずれかでフィールドワークを行ってきました。これまでは台湾、シンガポール、マレーシアのいずれかでフィールドワークを行ってきました。

 同校のアクティブラーニングは、「自分で課題を見つけ、調べて、動いて、考えて、自分の結論を出す」を基本に、他者と協働して課題を解決するさまざまなプログラムが用意されています。そして、高2では探究学習の集大成として「サステイナビリティ演習」に取り組みます。これは、「災害と地域社会」「開発経済と人間」「環境とライフスタイル」という3つのテーマで高大連携のプロジェクト学習を行い、海外でフィールドワークとプレゼンテーションを行うもの。さらにその成果を発表する場として、例年2月に研究発表会を開催し、生徒たちは英語でプレゼンテーションを行います。

先生からの一言
ネットワークを結び、学びの場を広げていく
教頭 白鶯 訓彦 先生教頭 白鶯 訓彦 先生

 WWLの拠点校となった本校は、これまでの5年間で培ってきたSGHのプログラムにさらに広がりを持たせ、多方面の学びを提供していきます。

 コロナ禍においては、ワールドワイドな活動が難しい状況にあることは否めません。しかしながら、一方で学校という場が変化する時期にあるのではないかとも感じています。学校という箱の中でカリキュラムに基づいて学ぶだけでなく、校外に出て、そこにいる人々とさまざまなネットワークを結んで学びの場を広げていくことが未来の学校のあり方なのではないかと考えています。

 現在、地球環境や政治、そしてコロナと、世界中で問題が山積しております。それらに対し、課題解決能力や対応力が求められる時代です。21世紀を生き抜く生徒たちにとって、新たなカリキュラムやプログラムを開発し、啓蒙していくことが、非常に大切になってくると実感しています。本校は、WWLという言葉通りにワールド・ワイドな学びを提供し、グローバルに活躍する人材の育成に尽力してまいります。

進学通信 2020年11月号
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