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私立中高進学通信

2020年11月号

実践!未来の学び「ドルトンプラン」

ドルトン東京学園中等部

自分で選ぶから面白い
生徒主体の教育で育む学ぶ力

校舎中央の「ラーニングコモンズ」。図書館であると同時に、オープンスペースを活用して
学習成果の発表やプレゼンテーションなども行う、学びの中心となる場です。

国内唯一の
「ドルトンプラン」導入校

 日本で唯一「ドルトンプラン」を取り入れた教育を実践し、2019年4月に開校した同校。ドルトンプランとは、従来の一斉授業とは異なり、生徒一人ひとりの知的好奇心に応じた個別教育を特徴とする学習メソッドで、アメリカのドルトンという街で発祥したことからこの名がつきました。

 同校では、ICT機器を積極的に活用して、より柔軟な学習スタイルを実現しています。学習内容や学習結果をクラウド上で管理することで、場所を選ばず学習できます。新型コロナウイルス感染拡大に伴う休校時も、すでにオンラインでの学習環境が整備されていたことにより、大きな混乱はなかったそうです。副校長の安居長敏先生は「各生徒が自分のやるべきことを明確に把握しているので、たとえ登校ができない状況にあっても、まったく問題はありません」と話します。

 場所を選ばない学習スタイルのため、校内の様子は従来の学校とは違います。校舎の中央に設けられたラーニングコモンズには、広々としたオープンスペースやソファ席だけでなく、個別に仕切られたブース席などもあり、集中して学習することができます。授業が行われる普通教室には、可動式の机と二面のホワイトボードが設置され、さまざまな形式の授業に対応できるつくりになっています。自由な学びや交流を実践する場として多くの工夫が施されている校舎で、生徒はのびのびと学んでいます。

教室315は、椅子も机もなく、丸い壁は一面のホワイトボードです。授業でのディスカッションをはじめ、DSC(生徒会)や委員会のミーティングなどさまざまに活用されています。教室315は、椅子も机もなく、丸い壁は一面のホワイトボードです。授業でのディスカッションをはじめ、DSC(生徒会)や委員会のミーティングなどさまざまに活用されています。
普通教室の前には、アクティブスペースがあります。クラスや学年が異なっていても、気軽に話し合える場です。普通教室の前には、アクティブスペースがあります。クラスや学年が異なっていても、気軽に話し合える場です。
「リアルな社会」がある
学校で、生徒主体の学び

 生徒の自主性を重んじる方針は校風にも表れています。生徒には常に自分で判断し行動してほしいという思いから、あえて細かい校則を定めず、学習の進め方も自ら決めるものとしているため、入学当初は戸惑う生徒もいたといいます。パソコンの使用ルールも「制限ありき」ではないため、ゲームや動画視聴に流されてしまう生徒が増えたこともありました。しかし、その状況に問題を感じた一部の生徒たちが委員会を立ち上げ、ほかの生徒への呼びかけや意見を集約した結果、生徒自らの手で問題を解決する道筋が固まり、DSC(Dalton Student Council・生徒会)の発足へと繋がりました。

 来年度には中等部の全学年がそろう同校。中高6年間をかけたドルトンプランの完遂には、まだ時間を要します。既存の価値観ではなく、生徒一人ひとりが自分に必要な学びを積極的に選んでいくドルトンプランは、次世代を生きる子どもたちにとって、一生役立つ力を育む土台となることでしょう。

ドルトンの学び
「ドルトンプラン」
副校長 安居 長敏 先生副校長
安居 長敏 先生

「ドルトンプランとは、1908年、詰め込み教育に対する問題意識から、米国の教育家ヘレン・パーカーストが提唱した学習者中心の学習メソッドです。生徒一人ひとりの興味を出発点に、自主性と創造性を育む“自由”、さまざまな人との交流から社会性と協調性を身につける“協働”。この2つの原理に基づき、未来を生きる力を育みます。自分が見つけた問いにとことん向き合う。そこに学びの本来の楽しさがあり、学び続ける原動力があるのです」

ドルトンプラン
2つの原理と3つの柱
Desmos国際数学アートコンテスト入賞作品。
ハウス 異学年で構成されるコミュニティ。行事の企画や運営など、ハウスごとに活動する機会も多い。
アサインメント 学習内容ごとに、学習目的や具体的な課題などが示される。生徒はアサインメントを活用し、自ら学びを設計する。
ラボラトリー 授業の内容を深めたり、自ら立てた学習計画を進めるなど各自の活動。中等部では、ラボラトリーの時間は週4時間。
これが授業だ!
外部との協働による新しい学び

 学外における学びの場を積極的に創出している同校。7月には、ガイアックススタートアップスタジオと共同で「ガイアックス特別ラボ起業ゼミ」を開催しました。トライアルを兼ねた全3回のゼミを実施し、本格導入への手応えを得ました。今後は予算を設定し実際に起業するという、より本格的な起業体験につなげる予定です。

 また、ミネルバ大学(※)に通う日本人学生が主催するワークショップへの参加も実現しました。「無意識の思い込みについて考える」というテーマの高校生向けのワークショップで、中学の授業とは異なる深い学びを経験しました。

※ミネルバ大学…特定のキャンパスを保有せず、学生は4年間で世界7都市を移り住みながら、オンラインで授業を受講する全寮制の4年制総合大学。2014年創立。

オンラインで「ガイアックス特別ラボ起業ゼミ」に参加する生徒たち

 ICTの活用で学びの多様性を実現
パソコンは一定のスペックを満たしたものを各自が用意するBYOD。機種やOSの指定はなく、自分の使い慣れたものを活用しています。パソコンは一定のスペックを満たしたものを各自が用意するBYOD。機種やOSの指定はなく、自分の使い慣れたものを活用しています。

 各自のテーマごとに学習内容が異なるため、一斉に実施する定期テストはありません。学習目的や手順を示した「アサインメント」に基づき学習を進め、学習の到達度や観点別評価をオンライン上に蓄積していきます。そのデータを半期・1年ごとにまとめ、5段階評価の対象とする仕組みです。

 また、いつでも好きな場所で学習ができるよう、校内のWi-Fi環境も強化しました。ICTを活用することで、時間や場所を選ばず、生徒一人ひとりに最適化された学びが実現しています。必要に応じてオンラインとオフラインを併用できるよう、現在も取り組みを進めています。

進学通信 2020年11月号
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