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私立中高進学通信

2020年11月号

実践!未来の学び「創造力×個性」

女子美術大学付属中学校

最大の行事『女子美祭』で
創造力と個性を磨く

『女子美祭』のメインビジュアルを決めるポスター選考会。
二次選考では、ポスターと立体作品合わせて30点の中から、生徒の投票により5作品を選抜しました。

生徒主体の『女子美祭』は
個性を発揮する最高の場

『智の美』『芸(わざ)の美』『心の美』を教育理念に、深い教養と豊かな感性を併せ持つ創造性にあふれた女性を育てる同校。毎年10月に開催される『女子美祭』は、この理念を体現する学内最大の行事です。今年はコロナ禍で規模を縮小したものの、生徒たちは精いっぱいの工夫を凝らして展示などの準備を進めています。

「『女子美祭』は生徒全員が関わる、本校で最も盛大に行われる行事です。中1から高3まで全生徒の作品を展示しますし、クラブの発表やクラスの教室展示もあります。生徒会にあたる『鏡友会』が中心となり、女子美祭実行委員とともに、生徒主体で企画・運営を進めます」(鏡友会顧問/岡田洋介先生)

 各クラスがカフェやアトラクションを手作りする教室展示も、人気の企画です。今年は4クラス限定ですが、多くのクラスが企画書を提出しました。

「本校には美術が好きな生徒が集まっていますが、得意分野はさまざまです。内装を考える生徒、衣装を作る生徒、動画編集をする生徒、会計を担当する生徒、全員をまとめるリーダーなど、それぞれが個性を発揮して準備に力を入れています。役割分担しながら1つのものを創り上げる経験は、社会に出てからも役立つと思います」(岡田先生)

自分で描き、みんなで選ぶ
女子美名物ポスター制作

『女子美祭』の顔となるポスターも、生徒たちの手作りです。約200名の高2生全員が夏休みの課題としてポスターを制作し、はじめに美術科の教員が30点を選出し、さらに鏡友会役員・女子美祭実行委員・各クラスのポスター選出係が5点に絞り込み、最後に全校生徒の投票で1点を選びます。『絵画コース』『デザインコース』に加えて、昨年度から『工芸・立体コース』が新設され、今年からポスターだけでなく立体作品も選考対象に加わりました。コースの特性を活かした作品が勢ぞろいし、見応えがあります。

「『女子美祭』のポスター制作は、本校の伝統になっています。今年も例年に負けない力作がそろいました。生徒間で投票し、最高の1枚を決めるのも大きなポイントです。誰の作品かわからない状態で投票を行い、良いものは素直に認め合う。それが『自分と他人は違って当たり前。だからこそ、他の人を認めよう』という本校らしい人間関係を育んでいくのだと思います」(広報部主任/中村晃子先生)

 美術を通して自分と向き合い、他者の個性を尊重する。『女子美祭』は、まさに同校を象徴するイベントと言えるでしょう。

すべての高2生が参加
生徒が個性を発揮
『女子美祭』の顔となるポスターを選出

 高2の夏休み課題として、『女子美祭』のポスター・立体作品を制作します。完成した約200点の作品から、美術科教員による一次選考を経て、この日は鏡友会役員、女子美祭実行委員、中高全クラスのポスター選出係が二次選考を行いました。

 集まった生徒たちに対し、先生が「ポスターだけでなく、ポストカードやパンフレットにもなることを考慮して選びましょう」「立体物は、写真を撮影してポスターになります。どんなものになるかイメージしてください」と呼びかけ、約10分間の鑑賞タイムがスタート。作品に近づき、じっくり検討してから投票を行いました。

「余計な情報はなく、作品だけを見て選考するのは、生徒にとっては良い経験。下級生にとっては、『いつか私もこのポスターを描くんだ』と大きな刺激になっています」(中村先生)

今年度から立体作品も選考対象に!
細部までよく観察し、自分自身が「これは」と感じた作品に投票します。
描く画材もさまざまで絵画や造形物を見る目も養われます。細部までよく観察し、自分自身が「これは」と感じた作品に投票します。描く画材もさまざまで絵画や造形物を見る目も養われます。
昨年から設置された『工芸・立体コース』の生徒は、立体作品を提出します。イメージを膨らませて、思い思いの作品を制作しました。昨年から設置された『工芸・立体コース』の生徒は、立体作品を提出します。イメージを膨らませて、思い思いの作品を制作しました。
5作品を選出
二次選考で選ばれたのは、この5点。どのポスターも力作ぞろいです。

二次選考で選ばれたのは、この5点。どのポスターも力作ぞろいです。

今年のポスターはこちら!
全校生徒の投票により、5点の中から選ばれたのはこの作品! 岡田先生によると、2位とは数票の差だったそうです。

全校生徒の投票により、5点の中から選ばれたのはこの作品!
岡田先生によると、2位とは数票の差だったそうです。

選抜式のクラス展示で企画力を養う
コンセプト、デザイン案、予算などを記した企画書は、ビジネスに活かせそうなほど本格的。この経験は、卒業後にも役立ちそうです。コンセプト、デザイン案、予算などを記した企画書は、ビジネスに活かせそうなほど本格的。この経験は、卒業後にも役立ちそうです。

 クラス別の教室展示では、毎年各クラスが趣向を凝らしたアトラクションを手作りします。スペースの都合上、展示できるのは約半数のクラスのみ。参加を希望するクラスは企画書を提出し、鏡友会の面接を通れば合格となります。今年は3密を避けるため、数クラスのみの参加となりますが、それでも多くのクラスが制約がある中でオリジナリティあふれる企画を提出しました。

先生からの一言
『女子美祭』活動は学びの宝庫
鏡友会顧問 岡田 洋介 先生鏡友会顧問
岡田 洋介 先生

 クラス教室展示では、“生徒自身が企画を立案し、実行に移す”という活動を中高6年間繰り返します。生徒が自主的に運営するため、企画力、プレゼンテーション力、課題解決力が身につき、この経験を活かして卒業後に起業した生徒もいるほどです。ほかにも「企画立案からプレゼンまでの流れが、実際の仕事に役立った」という卒業生からの声も。授業だけでは学べない“隠れたカリキュラム”として、大きな人気を集めています。

進学通信 2020年11月号
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