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私立中高進学通信

2020年10月号

私学の英語最前線

共立女子第二中学校

揺るがぬ基礎力を形成する
『レイヤードメソッド』

英語教育に力を入れる同校は、独自の英語指導法『レイヤードメソッド』により基礎を積み重ね、高い英語力を培っています。2022年には英語コースの新設も予定されています。
ネイティブ教員の指導の下でアクティブな授業を展開。『レイヤードメソッド』で何度も何度も読み込む英語の教科書の内容は、学年が上がっても忘れることなくしっかりと定着していきます。

ネイティブ教員の指導の下でアクティブな授業を展開。
『レイヤードメソッド』で何度も何度も読み込む英語の教科書の内容は、
学年が上がっても忘れることなくしっかりと定着していきます。

基礎を積み重ねる
独自の『レイヤードメソッド』

 実践に役立つ英語の習得に欠かせない「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能すべてをバランス良く伸ばす独自の指導法『4技能統合型授業』を実践してきた同校。日本における英語教育の第一人者、東京学芸大学名誉教授の金谷憲氏を外部アドバイザーに迎え、中等教育における英語教育法のさらなる開発に取り組み、新たに生まれた同校オリジナルの英語指導法『レイヤードメソッド』を数年前から導入しています。

 “レイヤード”とは、積み重ねるという意味。『レイヤードメソッド』では、中学3年間は背伸びをして難しい文章や問題に取り組ませるのではなく、基礎的な文章や例題に多く触れて、繰り返し音読・復習をすることで、揺るぎのない英語の基礎力を定着させることに重きを置いています。

 例えば、英語の授業では、キーワードとなるフレーズを個々で音読することから始まり、ペアワークで何度も「話す」「聞く」を繰り返します。教科書の本文も繰り返し読み、内容にアレンジを加えて応用力を養いながら、何度も発話を繰り返していきます。このように塗り重ねるように繰り返すことで、英語のフレーズが体にしみこんでいくのです。

「まず、このメソッドを導入して以降、英語が嫌いという生徒が本当に少なくなりました。授業中は何かしらの課題が次々と与えられているため、退屈な様子は見られません。
 スピーディーな授業ではありますが、基礎事項の繰り返しを重視し、取り残されている生徒はいないか、常に細かに確認しながら進めています。授業中は能動的に動くことが多いため、生徒たちは文字通り “体で英語を体得している”という状況が生まれています」

 と、英語科の髙橋学先生は話します。

「英語は積み重ねが重要になる教科です。中学英語を100%マスターしていれば、大学入試問題は8割解けるとも言われているほどです。金谷先生をアドバイザーとする本校教員の研究会ではここに着目し、基本に忠実な検定教科書を採用して、生徒たちが教科書を100%理解するまで指導することを目標に、授業を組み立てることにしたのです」

 また、『レイヤードメソッド』の一つとして、教科書の振り返り学習にも力を入れて指導しています。中2になると、週1時間、中1で使った英語の教科書を音読、筆写、暗記して書き出す授業を行い、前学年の復習を行います。このように中学3年間は、毎年、前学年の教科書の本文を振り返り、教科書の内容を徹底して定着させていくのです。

「学年をまたいで何度も教科書を繰り返し学ぶため、多くの生徒の教科書はボロボロになり、中身を暗記してしまうほどです。何度も同じフレーズに触れることで、英語の語順やリズムを体が覚えていきます。こうして英語脳を作り上げていくのです」

2000冊の洋書を図書室に
英語を浴びるように読む「多読」

 音読やペアワーク、アクティビティーなど、生徒自身が手や体、頭を動かして英語に触れる時間を多く取る一方で、リーディング力やリスニング力を養うとされる多読多聴も実施。生徒のレベルに合った洋書を活用して、段階を踏みながら多くの英文に触れる機会を設けています。

「本校は元来、言葉を学ぶことを大切にしています。3年間で100冊の本を読むことを目標にした『読書3―100(サンイチマルマル)計画』を実施し、朝の読書時間はもちろん、通学時間を利用して多くの本を読むよう推奨しています。英語の多読も、その一環として取り組んでいます。本校の図書館には6万冊の蔵書があり、そのなかには英語の多読用図書として、2000冊の洋書を保有しています」

 と、入試広報部主任の戸口義也先生は話します。中学生でも簡単に読める絵本から本格的なミステリーまで、さまざまなレベルの洋書がそろえられ、学習課題としてだけではなく、自発的に借りに来る生徒も少なくないそうです。

2022年から高校に
『英語コース』を新設

 英語への関心の高まりを受け、同校では2022年4月から高校に『英語コース』を新設します。『英語コース』では、『レイヤードメソッド』で培った確かな基礎力を土台に、さらに英語4技能を向上させるカリキュラムを展開するために、外部からの専門家として、英会話スクールのベルリッツ(Berlitz)と提携を結びました。同校独自の英語学習法と、ベルリッツの知見をドッキングし、実践的な英語教育カリキュラムを展開する予定です。

 探究の時間には、英語によるPBL(※)を導入。英語を使ったディスカッションなども実施し、総合的な英語力を養い、高1の3学期の3カ月間は、ニュージーランドに全員が留学します。同校独自の英語教育と留学経験を経て、英語コースの生徒全員が、英検準一級レベルの英語力を獲得することが目標です。

 また、大学併設校ならではの良さを活かし、高3で共立女子大学の授業を先取りで受講し、同大学入学後には履修単位として認められるプログラムも始まり、大学入学後、資格取得や留学などに時間を活用しやすくなります。

 ますます多様化する社会において、必要とされる英語力、思考力を総合的に磨き、留学やPBLを通して異文化理解力も養う『英語コース』。同校の強みをすべて活かした新コースに、多くの注目が集まっています。

※PBL…「Problem-Based-Learning」の略。設定した課題の解決策を模索するため、調べ学習やディスカッションをすることで思考を深め、多角的な視点を学ぶアクティブラーニング型の学習方法。

POINT1
多彩な洋書で英文の多読を促す
『洋書多読コーナー』

 英文に触れる機会を増やすため、初級から上級までさまざまなレベルの洋書教材をそろえた『洋書多読コーナー』を校内に設けています。簡単に読める絵本から、本格的なミステリーまで、生徒の英語レベルに合わせて自由に貸し出しています。

POINT2
人気急上昇中の
ニュージーランドターム留学

 今年で3年目を迎えたニュージーランドターム留学は、参加者が年々増えており、今年の参加説明会には昨年の4倍近い生徒が参加しました。『レイヤードメソッド』による効果もあってか、「英語が好き」という生徒が増え、海外への関心も高まっています。この研修ではニュージーランドの現地校に1学期間通い、現地家庭にホームステイしながら心温まる交流と学びの時を過ごすことができます。

担当の先生より
試行錯誤して作り上げた
独自の英語指導メソッド
国際交流委員・英語科/髙橋学先生国際交流委員・英語科/髙橋学先生

 英語教育のエキスパート金谷教授の指導の下、英語科教員が一丸となってお互いの授業を見学し合いながら改善点などをディスカッションし、作り上げたのが本校の『レイヤードメソッド』による4技能統合型授業です。本格的な英語学習がほぼ初めてという生徒にも基礎からしっかりと教えていきます。無理に背伸びさせることなく進む授業ですから、安心して入学してください。

進学通信 2020年10月号
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