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私立中高進学通信

2020年10月号

実践報告 私学の授業

明治大学付属中野八王子中学校

プレゼンテーションの
構成を学ぶ意欲的な試み

人物紹介を通して思考力と表現力を伸ばす

グループワークを中心とした活動になるため、教室は広々としたPC教室を使用。
エアコンと窓開けを併用して十分に換気を行います。

探究型学習を
前倒しで実施

 中学校の新しい学習指導要領は、2021年度から本格実施となり、知識をインプットする授業から、自ら主体的に考え、判断し、行動する学習への転換が始まります。答えのない課題に向き合う中で、他者と考えを述べ合い、その中から共通点や違いを見出して、自分の学習に活かす。そんな学びの姿勢を育むことがこれからの中学・高校では求められていきます。

 同校は来年度からの本格実施に向け、中2の「総合的な学習の時間」を利用し、新しい学び方を取り入れようと、学年一体となって模索しています。今年度は、全国の中学・高校で導入されている探究学習プログラム『クエストエデュケーション』(※)を活用し、プレゼンテーション力を高めています。

 スタートとなる1学期に生徒たちが体験したのは、日本経済新聞の『私の履歴書』に掲載された著名人の魅力を紹介するプレゼンテーションです。グループワーク等、多目的に使用できるよう設計された第1PC教室では、中2の生徒が4~5名のグループに分かれてディスカッション。オムロン創業者の立石一真氏、声楽家でソニー名誉会長を務めた大賀典雄氏、俳優の仲代達矢氏など、各グループで紹介する人物を1人決め、その人生をストーリーに仕立てていきます。

※クエストエデュケーション…現実世界と連動しながら「生きる力」を育む探究学習プログラム。実在の企業や先人を題材に、リアルな学習テーマについて授業の中で取り組みます。

プレゼンテーションでの
説明スキルを磨く

 取材当日は、プレゼンテーションの構成を学ぶ授業が行われていました。内容を細かく詰めていくのはまだ先です。前回の授業で、紹介する人物の生涯を新聞記事から抜き出し、時々の心境を「気持ちグラフ」と題して模造紙に表現しました。今回はその中から、4つのシーンを取り出して、時系列で並べてその人物をダイジェストで紹介します。

 まず最初に、5分間でグループごとに構成を考え、各班が発表します。「起承転結」の形で組み立てたグループが多く、いずれもスムーズに発表していました。

 次に、先ほどの4つのシーンのうち「気持ちが一番高ぶっているところ」を冒頭に移動させ、そこから話を組み立てるという課題が出されました。その人物が活躍した時期にスポットライトを当てて先に説明し、その背景を後から補足する構成になります。ただ、こうした方法で構成を考える経験が少なく、とまどいながらの発表もありました。

生徒を勇気づける声かけで
気付きへと導く

 授業を指導する保田智先生は、そこで決して生徒の発表を否定したり、間違いを指摘したりはしません。発表者が迷っていると「仲間が助けてあげよう」「失敗してもいいから」と、勇気づける言葉をかけ、班の発表が終わるごとに生徒とともに大きな拍手を送ります。

 人に何かを伝えるときに、時間軸で説明をする方法もあれば、出来事のハイライトを中心にその背景を解説する方法もあります。プレゼンテーションにおいては、構成が非常に大切だと保田先生は生徒に気付かせたかったのです。教員からの指示ではなく、生徒自身が協働して方法を見出していく過程を大事にする、同校のめざす探究的な学びの原点を感じさせる授業でした。

 次回の授業では、写真やイラスト、動画などを用いて発表用スライドを作ることを体験し、ナレーションや演出を考えて、“伝わる”プレゼンテーションを学ぶことが予定されています。生徒たちのオリジナリティが、より発揮される授業になりそうです。秋からは課題の立て方や、資料やデータの整理方法など、スキルをさらに磨いていく予定です。

著名人の経歴をストーリーに、その魅力を紹介
プレゼンテーションの構成を学ぶ中2の授業
Step 1
人物の「気持ちグラフ」から紹介するシーンを選んで発表
人物の気持ちになり、伝えたい情報を選びます。人物の気持ちになり、伝えたい情報を選びます。

 オムロン創業者の立石一真氏、声楽家でソニー名誉会長を務めた大賀典雄氏など5人の著名人の生き方を知り、その魅力をプレゼンテーションすることが、今回の探究活動です。前回の授業ではグループごとに選んだ人物の「気持ちグラフ」を作成し、これを使って、時系列でストーリーを練る、トピックを前に出して周辺の情報を加えて構成するなど、プレゼンテーションの内容を構成するうえでの基礎・基本を学びました。

 保田先生は「大事なのはグループで意見を出し合い、共有することです。得意な人だけが決めるのではなく、自由に意見交換をしながら作っていってほしい」と生徒たちを励まします。するとそれに応えて、グループの話し合いが盛り上がっていきます。

Step 2
発表を聞き合って、伝わるプレゼンのコツを探る
マイクを持ち、緊張しながらの発表。マイクを持ち、緊張しながらの発表。

「起業後のことを紹介すると話が長くなりそう。だったら少年期に集中させようか」など、生徒同士で意見を出し合い、自分たちで工夫する姿が見られました。新聞記事だけでなく、休校中に個人で調べて提出したレポートを参考にしながら情報を整理していきます。

 発表では、緊張しながらも堂々とプレゼンテーションを行う生徒たち。マスク越しの発表になりますが、マイクや大型ディスプレイなど視聴覚機器が完備されているので、全員によく聞こえます。

大型ディスプレイなどプレゼンに欠かせない機器も完備。大型ディスプレイなどプレゼンに欠かせない機器も完備。
1人1台配布されたタブレット端末で、その場で検索ができます。1人1台配布されたタブレット端末で、その場で検索ができます。
ココも注目!
生徒の学びを教員がフォローしていく探究に
(理科・中2の「総合的な学習の時間」担当/保田智先生)(理科・中2の「総合的な学習の時間」担当/保田智先生)

 中3では個人やチームでの探究活動を展開する予定ですが、中2までは、その基礎となるさまざまなスキルを身につける時期だと思います。

 今日のように活動をメインにした授業は、生徒に何が身についたのか、すぐには見えないものです。教員はつい助言したくなりますが、そこは我慢しなければなりません。

 自分が感じたものを言うことが苦手な生徒もいます。「この授業は自由に思ったことを言っていいんだ」と生徒が感じられる雰囲気づくりを大切にしていきたいですね。

(この記事は『私立中高進学通信2020年10月号』に掲載しました。)

明治大学付属中野八王子中学校  

〒192-0001 東京都八王子市戸吹町1100
TEL:042-691-0321

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