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私立中高進学通信

2020年10月号

校長が語る 自立へのプロセス

帝京大学系属帝京中学校

「夢や目標があればがんばれる
大切なのは自ら考え行動する力です」

星野 博史(ほしの・ひろし)校長先生
1961年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部日本史学科卒業。
1984年、帝京中学校・高等学校に社会科教員として着任。
1989年から3年間、帝京ロンドン学園に勤務。
帝京中学校・高等学校の進路指導部長を経て、11年間教頭を務め、2020年4月より現職。

夢や目標に向かって
努力し続ける“帝京魂”
それぞれの夢や目標に向かって努力している生徒たちを温かく見守る星野校長先生。それぞれの夢や目標に向かって努力している生徒たちを温かく見守る星野校長先生。

 中学では、学習や部活動、行事などを通して、将来多方面で活躍できる生徒を育てる『一貫進学コース』と、これらの狙いに加え、難関大学合格もめざす『一貫特進コース』を設けている同校。高校に進むと、『進学コース』と『特進コース』に加え、世界へと羽ばたく力を育てる『インターナショナルコース』、学業とスポーツの両立をめざす『アスリートコース』が加わって4コース編成となります。多様な生徒が集まる校内には、夢や目標に向かってがんばる熱意と活気があふれています。

「放課後は部活動に汗を流す生徒もいれば、自習スペースなどで学業に励む生徒もいます。夢や目標は違いますが、最後まであきらめずに努力する“帝京魂”はみんな同じ。それぞれの個性や資質を尊重しながら、切磋琢磨する姿は本校の大きな特色です。
 目標に向かっていくと、必ず困難に直面します。時には、力の足りない自分にふがいなさを感じたり、うまくいかない現実にもがいたりもするでしょう。しかし、そうして試行錯誤し、困難を乗り越える経験が自らを成長させ、自立への大きな一歩となるのです」

 そう話すのは星野博史校長先生。昨年まで同校の教頭を務め、努力しながら成長していく生徒たちの姿を、長年さまざまな角度から見守ってきました。

 学習面においても、目標達成のためには学習習慣を身につけることが大切と考え、週ごとの学習計画表の作成を生徒に課しています。中学入学当初はとくにていねいに指導し、家庭学習も含めた生活全般を計画的に進められるよう、教員がサポートしています。

「計画表は、毎朝担任がチェックし、コメントやアドバイスを記入して返却しています。担任が方向性を示すことで、生徒たちは自ら考え、計画を立てられるようになります。個別面談も随時行っていますが、とくに6月と11月を面談月間と定めています。
 計画を立てて物事を進め、状況を振り返る習慣を身につけることは、将来、社会に出てからも役に立つと考えています」

 さらに、小テストや定期考査、実力テストで繰り返し学習内容の定着を図るほか、習熟度別クラスの設置や成績優秀者の表彰などでモチベーションの向上に努め、生徒の主体的な努力で学力が向上していく環境をつくっているのです。

自ら考えて行動する力を
高める取り組み
自立のための3つのポイント
  1. 目標に向かい
    努力する毎日を送る「努力」
  2. 自ら考え判断して
    行動する「自考」
  3. 「将来のビジョン」を持つ

 先行きが不透明な時代にあって、今後ますます重視されるのは、「自ら考え、判断し、行動する力」であると星野校長先生は話します。

「“正解だから覚える” “ルールだから守る”のではなく、なぜこのような答えやルールになるのかを考え、自分はどう思うか、どうするかを判断して行動する人になってもらいたいと思っています」

 自ら考えて判断し、行動する力を高めるために、中1から実施しているのが、生徒が何でも好きなことを調べて探究していく『自学ノート』の取り組みです。中3では取り組みの集大成として、全員が卒業論文にまとめます。

 また、アクティブラーニング形式の授業を積極的に取り入れ、探究活動にも力を入れています。なかでも星野校長先生が大事にしているのは、日本語における4技能の向上で、とくに「話す」力を重視していると言います。

「“話す”能力は、聞き手のことを考えて内容を構想・推敲し、表現方法にも工夫をして意見を伝えなければいけません。4技能の中でも一番難しく、中学生にはとくに身につけてもらいたい能力です。自学ノートや卒業論文の発表、修学旅行やロンドンでの語学研修後の発表など、人前で話す経験を大切にするようにしています。本の紹介をして競い合うビブリオバトルなども計画中です」

将来のビジョンが
自立心を刺激する

 将来のビジョンを持てるよう、企業訪問や大学教授など著名人や同校の社会人OB・OGによる講演、キャリアガイダンスなどにも注力しています。

「生徒は将来の夢や目標を持った瞬間、ガラッと勉強への取り組み方が変わります。教員がただ勉強を促すよりも、大きな効果があります。そのため進路指導は将来のビジョンについて考えてから、志望校を決めることにしています。
 いま社会は大きな変革期にあり、今後も予期せぬ出来事が起こるかもしれません。しかし、自分で考えて判断し、行動する力があれば、どのような社会情勢でも活躍していけるでしょう。そのためにも中高時代にあきらめず努力し続ける精神を養い、自立への一歩を踏み出してもらいたいと願っています」

将来のビジョンを生徒それぞれが持ち、主体的に学んでいけるように行われているキャリア教育。企業訪問では、生徒自らが企業に電話をして訪問のアポを取ります。将来のビジョンを生徒それぞれが持ち、主体的に学んでいけるように行われているキャリア教育。企業訪問では、生徒自らが企業に電話をして訪問のアポを取ります。
中学でのキャリア教育では、企業訪問を実施。旅客機を間近に見て、その構造やサービスについて詳しく話を聞く機会も設けました。
中学でのキャリア教育では、企業訪問を実施。旅客機を間近に見て、その構造やサービスについて詳しく話を聞く機会も設けました。
医療系をめざす生徒が「中3の企業訪問」の一環で系列の帝京大学医学部付属病院を訪問。白衣を着る体験もしました。医療系をめざす生徒が「中3の企業訪問」の一環で系列の帝京大学医学部付属病院を訪問。白衣を着る体験もしました。
自立のための取り組み
中学時代に全員が取り組む『自学ノート』
生徒のさまざまな興味が探究学習へ結びついていく『自学ノート』。生徒のさまざまな興味が探究学習へ結びついていく『自学ノート』。

 中学入学時から1日1ページを目標に、興味・関心のあるテーマを自由に選んで記述を続ける『自学ノート』。中3の時に取り組む卒業論文へとつながるもので、同校の伝統的な教育の一つです。現在は好きなテーマで取り組んでいる『自学ノート』ですが、今後は何か決まったジャンルで研究を深めていくように、内容の刷新も検討されています。

進学通信 2020年10月号
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