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私立中高進学通信

2020年9月号

コロナに負けない!私学のアクション

八王子学園八王子中学校

加速したICT対応で心の通うクラス作り
今後の学びも多彩にサポート

学校再開とともに教室で講堂のライブ映像を見ながらの入学式。3密を避け、クラスを3分割登校とし、6月1日~3日にかけて挙行しました。

学校再開とともに教室で講堂のライブ映像を見ながらの入学式。
3密を避け、クラスを3分割登校とし、6月1日~3日にかけて挙行しました。

心の通うクラス作りで
非対面でも信頼関係を構築
こだわりポイント
  1. 趣味アンケートやクッキング動画の配信で
    クラスの雰囲気を温める
  2. 視聴型学習とクラウドを通した学びの交流で
    双方向型に近い授業を実施
  3. 課題の提出もれはしっかりチェック
    個別メッセージできめ細かな指導

 戦後の日本が一度も経験したことのない国を挙げての休校措置。そんな中、同校は学びの継続のために、迅速に動きました。

 創立100周年に向けて歩み始めている同校は、昭和初期の開校以来、多摩エリアを代表する私学へと成長してきました。4年前には積極的な先取り学習を行う一貫特進クラスの上部クラスとして、中学から難関大学にターゲットを絞って、ハイレベルな授業を行う『東大・医進クラス』を開設。ネイティブ教員を副担任に配した戦略的な語学教育に加え、生徒自らが問題意識を持ちながら授業を主体的に進めていく「反転学習」を積極的に取り入れた教授法により、入学後の伸びしろが大きい学校としての評判を定着させてきました。

 同校では、コロナ対策の前から教育のICT化を推進し、2016年からは1人1台タブレット端末を導入。そのおかげで、コロナ禍でも早い段階からオンラインとオフラインを組み合わせた学びを続けることができました。充実した学びを継続できた背景には、先生方の努力がうかがえました。

 今年、東大・医進クラスで中1の担任を務める波平慎太郎先生は次のように振り返ります。

「まず、気がかりだったのは新入生のことでした。まだ顔を合わせたことのない状態でしたから、クラス作りをどのようにしていくか、信頼関係をいかに築くかを手探りで進めていきました」

 クラスの雰囲気作りができていない状態でいきなりオンラインでの学びを始めても、進行が難しいのではと考え、まずは、「Googleアンケートフォーム」を使って自己紹介につながるようなアンケートを実施しました。「好きな映画は何ですか?」など、生徒のことを知るための質問を設定、生徒たちにアンケートフォームに返信してもらう方法でコミュニケーションを取り始めたと言います。

雰囲気を温めてから「Google Meet」で対面

「中2以上はすでにタブレットを全員が持っている状態ですが、中1は4月の段階ではまだ手元に届いていませんでした。保護者の方々にネット機器に対するアンケートを実施したところ、ほぼ全員が何かしらのツールを所持されていたので、まずは文字ベースですが、オンラインでつながる試みを始めていきました」

 すでに学内のインターネット環境が整っていたことも取り組みを後押ししました。

「これまで、各学年でタブレットを積極的に活用してきた経験がありましたから、教員の中での端末に対する抵抗感は見られませんでした。5月初めにはオンライン二者面談を実施し、教員も動画の作り方の研修を受けるなどの取り組みを進めていきました」

 こうして雰囲気が温まり始めたところで「Google Meet」(※1)を使って、生徒同士の顔が見える形での交流をスタートさせました。

「アンケートの回答を、“○○と書いていた○○さんです”と共有画面を通して紹介するようにしていました。会ったことがなかった生徒同士でも、身近に感じられたようです。前もってお互いに情報を持った状態でネットで対面できたことが良かったのではないかと思います」

 休校措置で懸念された規則正しい生活の維持については、毎朝8時45分にオンライン朝礼をすることで、自宅でも登校した状態を作り、気持ちを切り替えて課題に向かう生活習慣を保つことができたといいます。登校が再開してからも、オンラインとオフラインという2つの学び方をうまく利用し、同校の生徒たちは充実した1学期を終えようとしています。

※1 Google Meet…Googleアカウントを利用して使えるWeb会議サービス。Googleの授業支援ツール「Google Classroom」と連携して使用します。

コロナ対策事例1
課題の出し方も工夫、提出後のサポートも充実
入学したばかりの中1生には、ノートの取り方もていねいに指導。通常は4月に授業で行う指導を、動画で丹念に解説し、授業の受け方や効率的なノートの取り方をアドバイスしました。入学したばかりの中1生には、ノートの取り方もていねいに指導。通常は4月に授業で行う指導を、動画で丹念に解説し、授業の受け方や効率的なノートの取り方をアドバイスしました。

 休校期間中は、教員が工夫して作成した視聴型の授業動画を配信し、生徒たちに大好評でした。

「生徒を飽きさせず、興味を引くために、日々教員同士で情報交換をしながら、さまざまな動画をアップしていきました」(波平先生)

 入学したばかりの中1生には、動画視聴を課題として出すのと並行して、授業動画を見ながらどのようにノートを書いていけばよいのかもレクチャーしました。教員が作った模範ノートの画像を公開し、中学生としての授業の受け方、学び方を含めて伝えるようにしました。また、課題の提出が遅い生徒についてはダイレクトメッセージ機能を使って呼びかけました。これらのきめ細かな指導でつまずきを見つけ出し、「できる」「わかる」へと導いていきました。

理科の授業動画では、実験動画も配信。花を解体する動画は解説を聞きながら、細かいところまで見ることができ、視覚効果は大きいといいます。理科の授業動画では、実験動画も配信。花を解体する動画は解説を聞きながら、細かいところまで見ることができ、視覚効果は大きいといいます。
こちらの授業動画は以下のURLで見ることができます。https://youtu.be/EABOL43zAo0こちらの授業動画は以下のURLで見ることができます。https://youtu.be/EABOL43zAo0
コロナ対策事例2
共有機能で意見も出し合える
クラウドシステムが学びの充実を後押し

 同校が普段の授業から使用しているクラウドシステム「ロイロノート」(※2)。2017年以来、課題解決力、プレゼン力、論理的思考力を鍛える少人数制ゼミナール授業『探究ゼミ』に加え、こうしたクラウドシステムなどを使った反転学習を積極的に行ってきました。

「ロイロノート」は、教員と生徒が情報をオンライン上にアップロードできる仕組みがあり、休校期間中もレポートの提出などに活用。面白い意見は、教員側からクラス共有の形で意見をシェア、活発に意見交換を行っていました。

※2 ロイロノート…授業支援のためのクラウドツール。課題配布や宿題の提出に利用できるほか、思考力やプレゼンテーション力を育てるための機能も備えています。

学習ツール「ロイロノート」。通常の授業でも、発展的な学びをサポートするツールとして使用しています。学習ツール「ロイロノート」。通常の授業でも、発展的な学びをサポートするツールとして使用しています。
ロイロノートは、学習だけでなく、クラス作りの一環として、趣味について発表し合ったり、感想を述べ合って共有したりするコミュニケーションツールとしても活用しました。ロイロノートは、学習だけでなく、クラス作りの一環として、趣味について発表し合ったり、感想を述べ合って共有したりするコミュニケーションツールとしても活用しました。
コロナ対策事例3
クラスの雰囲気をほぐすため
教員が料理動画をアップ

「自粛期間が続く中、『自宅で何をしていますか?』の問いかけに、生徒の多くから返ってきた答えが『料理を作っている』という声でした。そこで自宅で簡単にできるクッキング動画を配信してみました」

 と、『東大・医進クラス』新中1担任である波平先生。生徒とのコミュニケーション手段の一つとして、料理動画を配信したと言います。

「配信をすると、生徒たちから『私も作ってみました』という反応があり、コミュニケーションの入り口として非常に良かったと思います」

 顔を合わせていない担任と生徒との距離を縮める大事なツールとなっていきました。また休校中、生徒と担任教員がオンラインで二者面談を実施。面談での会話は、在宅学習を続ける生徒にとって、不安を解消する大きな助けとなりました。

波平先生が手順を一つひとつていねいに解説してくれます。
紹介されたレシピだけでなく、ほかの料理のために必要なコツも紹介されています。

先生から一言
休校時のオンライン授業が
ICTの活用をさらに強化

 これまでも本校ではICTを活用した教育に力を入れてきましたが、コロナ禍は、それをさらにパワーアップする機会となりました。教員たちは皆、『ピンチをチャンスに』を合言葉に、いかにして生徒が安心できる環境を作り出すことができるかを考えて行動してきました。結果的に、充実したオンライン授業を提供できるようになりました。ここで得た経験を今後も夏休み期間中の講習などで活用、部活動をがんばる生徒の学びのサポートにもつなげていけたらと思っています。(東大・医進クラス1年担任/波平慎太郎先生)

進学通信 2020年9月号
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