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私立中高進学通信

2020年9月号

THE VOICE 新校長インタビュー

啓明学園中学校

広い視野で自分を磨き
世界を心に入れた人を育成する

下條 隆史 (しもじょう・たかのぶ)
東京理科大学数学科卒業後、都立高校で数学科の教員に。副校長、校長を歴任。明法中学・高等学校の校長を経て、今年4月より啓明学園中学校高等学校校長に就任。全国情報教育研究会会長、日本数学教育学会副会長、東京都数学教育研究会会長も経験。

下條 隆史 (しもじょう・たかのぶ)校長先生
東京理科大学数学科卒業後、都立高校で数学科の教員に。副校長、校長を歴任。
明法中学・高等学校の校長を経て、今年4月より啓明学園中学校高等学校校長に就任。
全国情報教育研究会会長、日本数学教育学会副会長、東京都数学教育研究会会長も歴任。

帰国生受け入れに80年の歴史
啓明学園が育てたい生徒像
  1. 当たり前のことが当たり前にできる
  2. 将来への目標が明確で、あきらめずにがんばる
  3. 一つひとつのことを、誠心誠意、
    大切に、全力であたる「一以貫之」

 本学園は1940年4月、三井高維たかすみにより創立されました。高維は英国オックスフォード大学の研究生として家族を伴って海外生活を送り、帰国後、海外に勤務する人たちの子女教育を目的に、初等教育機関として本校を設立したのです。現在、本校には帰国生や外国籍の生徒が全体の3割以上在籍していますが、世界とつながる生徒たちを受け入れ、その良さを活かす教育は、創立時からの伝統です。

 私自身は教員生活の多くを都立高校で過ごしました。前任の私立学校では男女共学化に取り組み、私学の教育改革にも携わりました。これらの経験を活かし、本校の教育理念である『世界を心に入れた人を育てる』をさらに推進し、他者の心を理解し行動できる人、多種多様な価値観の中で自分の考えをしっかりと持ち、相手の立場に立って物事を考え、正しく行動できる人を育てたいと考えています。

 そして、将来への目標が明確で、あきらめずにがんばる人になれるよう、中学生のうちから「自分の夢」が持てるよう働きかけをしています。本校は中高6年間を通して、自然と触れ合い、スポーツや芸術に親しみ、キャンプや旅行に出かけるなど、多種多様な体験・経験をする機会を重視しています。私はこれを「良質の刺激を与え、バランスのとれた強い脳にすること」と表現していますが、実体験こそ最良の刺激ではないでしょうか。五感を伴った刺激が生徒の中に定着し、そこに基礎知識や基礎学力が掛け合わされると、未来の夢が芽を出してくるのだと思います。

周囲の大人が手を出し過ぎない

 良い体験・経験を味わうには、失敗してもいいから、一つひとつのことに誠心誠意、全力であたる「一以貫之いちいかんし」の気持ちが必要です。そのときに周囲の大人が手を出し過ぎないことも肝心です。

 例えば本校では、新型コロナウイルスの影響下にある今年度、各種学校行事を開催するか否かについて、まず生徒に意見を求め、もし開催したいのなら感染リスクをどのように回避するかの提案を待ちたいと思っています。大人が手を出し過ぎなければ、生徒は全力で向き合います。それが豊かな経験・体験につながるのです。

 家庭でも同じです。受験生がいるご家庭では、保護者自身も不安になるときがあるでしょう。ぜひ、お子さまの明るい未来のために、和やかで暖かみのある雰囲気を大切にしながら、お子さまを信じ、見守っていってください。

国際色豊かな環境で
未来を生きる力を育む

 さまざまな国の文化や価値観を共有することも、豊かな体験・経験の一つです。本校では、帰国生や外国籍の生徒などを“国際生”と呼んでいますが、生徒たちの出身国は40カ国以上に及びます。日本で育った一般生とクラスを分けず、同じ教室で生活をしていますから、クラス全体が小さな国際社会となり、さまざまな国や地域の歴史、文化、価値観の交流が生まれています。

 外国語を教える教員は20名、うちネイティブ教員が11名と抜群の英語学習環境が整い、留学プログラムも充実しています。英国と米国の協定校20大学への学内推薦を得られるUPAA(海外協定大学推薦制度)(※)に加盟し、海外大学へ進学する際の負担を軽減しています。

 そして本校の最大の特色は、国際生一人ひとりが持つ「言語」や「文化」を尊重する点にあります。

 国際教育センターでは、海外で学んできた言葉や、幼いときから親しんできた「母語」を維持しながら、教科ごとに必要に応じた取り出し授業を行っています。習熟度別の英語や日本語のクラス、さらにフランス語やドイツ語、中国語などの『外国語保持クラス』もあります。学年が進むにつれ、生徒たちは帰国生、一般生といった枠を意識することのない人間関係を築けるまでに精神的に成熟していきます。

 国際色豊かな本校だからこそ身につけられる力があります。予想もつかない未来を切り拓くことができる生徒を、今後も育て続けていきたいと思います。

※ UPAA(海外協定大学推薦制度)…米国、英国の20大学への入学について、高3の1学期までの成績と、同校の推薦で入学審査が受けられる制度。海外協定大学共通の願書によって、最大で4大学まで同時に出願でき、国内大学とも併願受験が可能。

[沿革]
1940年、三井高維が小学校を創立。翌年、中学部、高等女学部を設置。1943年に中学部は拝島にある三井別邸に移転。現在の所在地となる。1972年に国際学級を付設する。中学校舎の近くにある「北泉寮」は、三井別邸当時からの日本建築で、東京都の有形文化財指定を受けている。

(この記事は『私立中高進学通信2020年9月号』に掲載しました。)

啓明学園中学校  

〒196-0002 東京都昭島市拝島町5-11-15
TEL:042-541-1003

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