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私立中高進学通信

2020年9月号

未来を切り拓くグローバル教育

文京学院大学女子中学校

インターナショナルスクールとの教育連携

ほかにはない『未来創造教育』を実現
インターナショナルスクールが2021年より開校される文京学院大学女子中学校高等学校・駒込キャンパス。

インターナショナルスクールが2021年より開校される文京学院大学女子中学校高等学校・駒込キャンパス。

グローバル化対応教育を
学校間連携で実現

 国際人として必要とされる『他者への尊敬、探究心と理解力、コミュニケーション力』、さらに世界で通用する真の英語力を身につけ、生徒一人ひとりが未来の自分として思い描く姿を実現できるよう、同校は新たな教育改革に着手しました。

 それが国際人育成教育プログラム『未来創造教育』の実現です。2021年9月から同校の駒込キャンパスに、「アオバジャパン・インターナショナルスクール(AJIS)」を誘致することにより、今までにない、まったく新しいスタイルの教育連携が始まります。

 連携のきっかけは、双方の学校がめざすものが一致したことでした。

 文京学院大学女子は英語力、理数力、生きる力の育成に力を注ぎ、グローバル化教育を発展させてきました。2009年には課外活動『国際塾』を設置し、海外の大学への進学希望者をサポート、2015年には文科省のSGHアソシエイト(※1)として指定を受けました。また英語力育成だけでなく、東日本大震災後の地域社会再生研究など、コミュニティ・デザインの視点から探究型学習に取り組んできました。

 一方、目黒区と練馬区にキャンパスを持つアオバジャパン・インターナショナルスクールは、1976年に創立されました。現在は、経営コンサルタントとして名高い大前研一氏が代表取締役会長を務める株式会社ビジネス・ブレークスルーグループにより運営されています。アオバジャパン・インターナショナルスクールは初等部、中等部、高等部のすべての段階で国際的な教育プログラムを提供できる「国際バカロレア(IB)」(※2)の認定校であり、『国際的な視野を持つ人間の育成』を教育目標に日本のIB教育を牽引する一貫校です。

 それぞれが独自に構築してきた教育の強みを活かすことで、互いの教育をより豊かにし、世界で活躍できる人財を育てようという目的で、今回の教育提携が実現しました。

※1 SGHアソシエイト…国際的に活躍できるグローバル・リーダーを育成するため、文部科学省が推進する「スーパーグローバルハイスクール」(SGH)事業。この事業をより多くの学校に広めるため、グローバル・リーダー育成に資する教育の開発・実践に取り組む高等学校等を「SGHアソシエイト」として指定しており、同校は2015年から指定を受けています。

※2 国際バカロレア (IB)…国際的視野を持った人財育成を目標に、国際バカロレア機構(本部はスイス・ジュネーブ)が認定した小学校・中学校・高校のみ提供する教育プログラム。

インター生との交流で
広い視野を育む

「具体的な教育連携の内容は現在、協議を進めているところです。高校生だけでなく、中学生を含めて、新しい枠組みの中でさまざまな交流ができるよう検討しています」

 と教頭の佐藤泰正先生は話します。

 交流を図る中で、生徒も教員も互いに刺激を受け、より良い教育活動を模索していくことに意義があると、佐藤先生は言います。

「これからの社会では、一つの組織で課題を解決するのではなく、地域やさまざまな組織とつながり、異なる世代や価値観の人と連携しながら問題解決をする力が求められています。今回の教育連携を機に、学びを深めるだけでなく、視野を広げられるような活動をしていきます」

Action Report File001
インターナショナルスクールとの連携で新たな未来を模索
小中高一貫の国際バカロレア認定校

 2021年秋、文京学院大学女子中学校高等学校の駒込キャンパスに、アオバジャパン・インターナショナルスクールの新キャンパスが開校し、日本の高校であれば高2生・高3生にあたるインター生が、この新キャンパスで学びます。

 カリキュラムは日本の学校とは異なり、文京学院大学女子の生徒と一緒のクラスで学ぶことはありませんが、教育連携プログラムの中で、さまざまな交流が計画されています。

 交流を通して、英語を話す機会が増え、英語の運用能力が高まり、日本にいながらにして異文化理解のチャンスが得られ、視野が広がるなどのメリットが考えられます。中学生の時期からインター生と過ごす生活には、英語やグローバルな力を磨くチャンスが豊富にあるのです。

文京学院大学女子とアオバジャパン・インターナショナルスクールとの教育連携で、2021年度から変わる教育

インターナショナル
スクール生との交流
本物の英語運用能力が定着。日本にいながらにして国際的な視野が身につく。授業やさまざまな活動に共同で取り組む機会が増える。
新たな教育手法を導入 IBプログラムを間近に見ることで、世界標準の学力を意識できる。教科学力以外の、さまざまな場面で役立つジェネリックスキル(汎用的技能)が伸ばせる。答えのない問いに取り組む。
全学年が1つの校舎で学ぶ 中学・高校が1つの校舎で学ぶことになり、今まで以上に一貫校としての特性を活かせる。上級生は下級生のお手本として行動する。探究活動や教科研究などで積み重ねた実績を活用した学びができる。
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探究活動を深め
広げるための「協働」が始まる
インター生との多彩な交流を通し、多様な視点で考える

 これからの社会を生きていくための思考力や判断力、表現力を身につけるために、期待されているのが「探究型学習」です。これは、答えが1つではない問いに対して、さまざまな角度から学びを深めていく学習です。

 同校では中2から総合的な学習の時間などを利用し、生徒が興味や関心のあるコースを選んで探究活動に取り組み、中3でその成果をポスターセッション形式で発表しています。

 アオバジャパン・インターナショナルスクールのIB教育にも、同じように探究型の活動があります。両校の生徒による「協働」は、より多様な視点を育み、広い視野が生まれます。インターナショナルスクールがすぐ隣にある環境は、またとない異文化交流の機会を提供してくれることでしょう。

中学のスピーチコンテスト英語力を磨く機会がたくさん!中学のスピーチコンテスト
英語力を磨く機会がたくさん!
2年間の探究活動の成果を披露する『探究活動発表会』2年間の探究活動の成果を披露する『探究活動発表会』
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日本の伝統文化を知る『礼法』の時間
教育連携でより豊かな学びを経験

 アオバジャパン・インターナショナルスクールの生徒も、同校との教育連携でより豊かな学びを経験することができます。例えば、同校には『礼法』の時間があり、茶道や華道が学べます。ペン習字や運針、給食を通した『食育』など日本独自の教養を身につける時間もあります。インターナショナルスクールの生徒が加わることで、異文化交流になるだけでなく、文京学院大学女子の生徒たちも、自分たちの文化を客観的に見つめ、その良さや深さを学ぶことができます。

礼法の時間に茶道のお点前礼法の時間に茶道のお点前
中学生の礼法の時間華道を基礎から学ぶ中学生の礼法の時間
華道を基礎から学ぶ
先生から一言
将来を決めるための選択肢を提供する

 価値観が大きく変わる今、自分の将来を偏差値だけで測ることが難しい社会の状況が生まれています。本校の卒業生は欧米だけでなく台湾やタイなどアジア各国にも目を向けていて、進学したり家族で移住を果たしたりと多様な生き方を選択しています。

 一人ひとりが何をしたいのか、大学で学ぶことの先に何を見据えるのか、それらを考えていくことが重要です。とくに高等教育段階に至るまでの、中学や高校の時点で意識させることが重要だと考えています。今回の教育提携はそのきっかけの一つになると考えています。(教頭/佐藤泰正先生)

進学通信 2020年9月号
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