Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏学校情報検索サイト

ツイッター フェイスブック

私立中高進学通信

2020年2・3月合併号

授業

目黒星美学園中学校

社会貢献を通して課題を探究

VCPで社会と未来に自分をつなげる
中3の公民の授業で行われたグループワーク。幼児に向けた交通安全教育の工夫などについてディスカッションしました。思いついたアイデアをもとに議論を膨らませて、具体的な策を練っていきます。

中3の公民の授業で行われたグループワーク。
幼児に向けた交通安全教育の工夫などについてディスカッションしました。
思いついたアイデアをもとに議論を膨らませて、具体的な策を練っていきます。

体験的なボランティアではなく、継続的に社会貢献活動を続けてきた同校。
その取り組みを教科の一つとし、社会問題の解決策を考える探究的な学びへとつなげています。

ボランティア活動から
課題解決学習へと発展

 キリスト教的な全人教育を行うために創立された同校。自分の使命を考えて、問題解決のために他者と協力し合いながら行動を起こすことが必要不可欠と考えています。

 この精神を体現するのが、同校の『ボランティア・コミュニケーションプログラム(以下、VCP)』。ボランティアという社会貢献を通して課題を探究し、行動できる力を養うプログラムです。VCPを始めたきっかけは、東日本大震災の翌年である2012年3月に生徒の発案で始まった「被災地ボランティア」でした。 

 東日本大震災発生後、生徒たちの「自分たちも何か役に立ちたい」という声をきっかけにボランティアを募り、被災地を何度も訪問。その際、災害時にトイレが足りなくなる不便さを解消しようと、生徒たちがオリジナルの携帯トイレを考案しました。

 企業に掛け合って素材を提供してもらい、共同で手作りの携帯トイレを開発。多くの生徒が参加して手作りし、2016年の熊本地震の後、1万7000回分を熊本県に届けました。

 その後も、宮城県で年2回、2泊3日の「被災地ボランティア研修」を継続的に行っており、「フィリピンボランティア研修」も毎年実施しています。こうした活動を体系化したのがVCPなのです。

「VCPは、本校がめざす『真の主体性』を育むための21世紀型教育です。『真の主体性』とは、リーダーシップとフォロワーシップを兼ね備え、状況に応じて双方を適切に発揮できることと位置づけています。共感力や対話力、協働力をあらゆる教育活動の場で養っていきます」(教頭/小西恒先生)

SDGsと紐づけ
未来へ向けた探究学習へとつなげる

 VCPの特色は学年ごとに探究テーマを決め、SDGs(※1)と紐付けていることです。今回取材した中3の授業の探究テーマは「公共」。公民の授業で交通を学び、SDGsの『住み続けられるまちづくりを』『すべての人に健康と福祉を』の目標をどうすれば達成できるか考えます。

「教科の中で問いを設定し、グループで調査や体験を積み重ね、その成果を発表して振り返ります。学ぶ中で、生徒それぞれが自らの『my SDGs』を考え、解決をめざして探究する。そうした主体的な学びを行っていきたいのです」(教務部長/村井純先生)

 2020年度からはVCPの授業を設けて内容をさらに充実させ、ユネスコスクール(※2)の認定をめざします。

 同校のモットーは創立者の聖ヨハネ・ボスコが実践した「Assistenza(アシステンツァ)。教員と生徒が「共に在る」という意味です。この精神に基づいて、教員たちも「一人ひとりが前向きに防災に取り組む社会の実現をめざします」「地域の海洋資源を活かし、漁業経済を守っていきたい」と、自分がめざす「my SDGs」を発表しました。同校では、教員と生徒が同じ目線で、ともにより良い未来づくりをめざしているのです。

※1 SDGs………2017年から2030年までに世界で達成すべき17の環境や開発に関する国際目標。Sustainable Development Goalsの略称で「持続可能な開発目標」と訳されています。

※2 ユネスコスクール……ユネスコ憲章に示されたユネスコの理念を実現するため、平和や国際的な連携を実践する学校。世界中の学校と生徒間・教員間の交流を通じ、情報や体験を分かち合います。

授業
より良い社会づくりに向けて
幼児の交通安全教育について探究

 この日、中3生は公民の授業で、より安全なまちづくりについて考えました。幼児は「危ないよ」「気をつけて」と呼びかけても抽象的な言葉は理解できず、具体的な安全行動には結びつきません。大人が幼児の特性を理解すれば事故は防げることを学び、後半はグループに分かれてディスカッション。幼児に向けた交通安全教室の工夫などの意見を出し合い、その結果を代表者がプレゼンテーションしました。「信号をキャラクター化した紙芝居」や「子どもたちはごっこ遊びが好きなので、遊びの中で交通安全を学ばせる」などのアイデアが出てきました。実社会とつながる学びを通じて、社会参画の意識を高め、より良い社会づくりへの貢献をめざしています。

「探究テーマは中1が『自然科学』、中2が『国際』、高1が『貢献』、高2が『人権(平和)』です。探究方法を学びながら、SDGsをさらに身近な問題として捉えられるようにします」(教務部長/村井純先生)

「教員たちもSDGsからテーマを選んで、自分ができる『my SDGs』の実践を図って、生徒の意識向上に努めています」(教頭/小西恒先生)

教頭の小西恒先生教頭の小西恒先生
教務部長の村井純先生教務部長の村井純先生
話し合いの中から生まれたアイデアを付せんに書き、「これは自信!!」「ちょっと良いかも♪」などの項目に分けて紙に貼っていきます。話し合いの中から生まれたアイデアを付せんに書き、「これは自信!!」「ちょっと良いかも♪」などの項目に分けて紙に貼っていきます。
発表する生徒たち。「今日は研究機関や企業から3名の方が見学に来ています。大人の前でプレゼンテーションすることに慣れてもらうことも目的です」(小西恒先生)発表する生徒たち。「今日は研究機関や企業から3名の方が見学に来ています。大人の前でプレゼンテーションすることに慣れてもらうことも目的です」(小西恒先生)
この日は、交通安全の研究者や専門家の方たちも同席。さまざまな意見をうかがう機会を設けました。この日は、交通安全の研究者や専門家の方たちも同席。さまざまな意見をうかがう機会を設けました。
社会貢献
被災地ボランティア研修で
自分たちにできる課題を見つける
2019年は、東松島市と共同で、災害時に設置するマンホールトイレの組み立て実習を行いました。2019年は、東松島市と共同で、災害時に設置するマンホールトイレの組み立て実習を行いました。

 2012年3月に希望者が2泊3日で宮城県を訪れ、仮設住宅で暮らす人たちと交流することから始まりました。この経験から衛生的な携帯トイレを企業と協力して開発したり、都内にある宮城県のアンテナショップで現地の商品の販売を企画したりするなど活動の幅を広げています。東松島市が同校発案の女性視点での防災アイデアを採用した縁から、近年では毎年現地を訪れ、共に防災の取り組みを実施しています。

社会貢献
フィリピンボランティア研修で
発展途上国の現実を知る
オラトリオではレクリエーションをしたり、折り紙など日本文化を教えたりします。人なつこい現地の子どもたちとの交流で、生徒たちも教えられることがたくさんあります。オラトリオではレクリエーションをしたり、折り紙など日本文化を教えたりします。人なつこい現地の子どもたちとの交流で、生徒たちも教えられることがたくさんあります。

 毎年8月に5泊6日で希望者がフィリピン・マニラを訪問。同校と同じ修道会が経営する福祉施設にステイして、施設にいる同年代の少女たちと共に過ごし、またオラトリオ(地域の子どもたちを集めた活動)に参加して、貧しい家庭の子どもたちとも交流します。この体験は、自分が世界のために何ができるかを考えるきっかけを与えます。

(この記事は『私立中高進学通信2020年2・3月合併号』に掲載しました。)

目黒星美学園中学校  

〒157-0074 東京都世田谷区大蔵2-8-1
TEL:03-3416-1150

進学通信掲載情報

【授業】社会貢献を通して課題を探究
【行ってきました!学校説明会レポート】在校生や卒業生が高いプレゼン能力を発揮!
【私学の校外学習・学外交流】互いに刺激し合い成長を促すコラボレーション
【学校生活ハイライト】奉仕の精神をもとに生徒が主体的に取り組む『純花祭じゅんかさい』
【私学の英語最前線】少人数制授業で基礎固め積極性と学ぶ姿勢も培う
【その先に備える キャリア教育】奉仕 ボランティア研修で養われる主体性・協働性・問題解決能力
【目標にLock On!! 私の成長Story】アットホームな校風が合った学校生活将来は看護師として誰かを支える人に
【学校生活ハイライト】国内外の姉妹校・兄弟校と交流し国際化へと飛躍する
【グローバル時代の学び方】英語とボランティア精神で世界に通用する力を育む
【Students' Chat Spot】『6年の日』を通して確認し合う仲間との絆と思い出。 この学校で本当に良かった!
【制服物語】生徒たちの声が活かされた愛校心の持てる清楚な制服
【アクティブラーニングで伸ばす新しい学力】「聞く」「話す」「伝え合う」を鍛える『言語力ウィーク』
【Students' Chat Spot】グローバル教育や言語力の育成に注力 多彩な経験によって、大きく成長できるチャンス
【キャンパスのVISION】共生の大切さを知り 日々の祈りを行動に移せる女性を育む
【校長が語る 思春期の伸ばし方】信頼ある関わりを土台にして主体性や積極性を養っていく
【SCHOOL UPDATE】ボランティア研修 日々の祈りを行動に移し他者に手を差し伸べる
【10年後のグローバル社会へのミッション】言語力を武器にボランティアの精神で生きる
ページトップ