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私立中高進学通信

2020年2・3月合併号

授業

田園調布学園中等部

未来に活きる高1『探究』

伝統の土曜プログラムを探究型へと刷新
「自然科学探究」の1つ、科学分野の「金属樹生成の最適条件を探る」では、金属の結晶の一つ「金属樹」が早くきれいにできる条件を探すため、実験方法を自分たちで考えていきます。

「自然科学探究」の1つ、科学分野の「金属樹生成の最適条件を探る」では、
金属の結晶の一つ「金属樹」が早くきれいにできる条件を探すため、実験方法を自分たちで考えていきます。

多彩な内容で生徒の知的好奇心を教養へと高める伝統の『土曜プログラム』。
2019年度から高1を対象に、より深い学びを体験する3コースの『探究』が新たに創設されました。

17年前から続く自由な学びの空間
『土曜プログラム』
写真左から入英樹先生、塚田清和先生、坂本登先生。『探究』創設プロジェクトチームで、新しい学びを打ち出しました。写真左から入英樹先生、塚田清和先生、坂本登先生。『探究』創設プロジェクトチームで、新しい学びを打ち出しました。

 英会話、生け花、ヴァイオリン、地域探訪、ボウリング、多摩川探訪、パソコンの組み立て、和菓子づくり……。約170もの講座の中から自分の好きなテーマを選んで学べる『土曜プログラム』が始まったのは、今から17年前のことです。生徒の興味や関心を引き出す教育活動を実践したいという思いのもと、質の高いプログラムを提供し続けてきました。教科の枠にとらわれず、また中高という学年を越えた異年齢集団で学べることから、生徒の視野を広げ、交流を深める場として現在に受け継がれています。

 2015年度には、この『土曜プログラム』を、学年ごとにテーマを決めて取り組む『コアプログラム』と、興味に応じて選択する『マイプログラム』の2コースの形に変革しました。そして2019年度から、これまでのキャリアデザインを中心とした内容を一新し、高1の『コアプログラム』を『探究』と銘打ち、課題解決・探究型の活動へと転換したのです。

「これからは生徒が主体的に課題を設定し、収集した情報を整理・分析・検証してまとめ、振り返りを経て新たな課題発見につなげる“スパイラル型”の学びが求められています。それを体験するのが『探究』なのです」
(土曜プログラム係主任/塚田清和先生)

『探究』は「人文科学探究」の『デザイン思考』コース、『マーケティング』コースと、「自然科学探究」の『理科・数学・情報分野の専門的探究』コース、計3コースで形成されます。生徒は希望のコースを選び、1年間に7回、同じコースで学びます。

生徒の未来への架け橋となる
探究型の取り組みをより強化

『探究』創設のために校内でプロジェクトチームを立ち上げ、塚田先生、理科の入英樹先生、社会科の坂本登先生が中心となり企画を練っていきました。2019年度の取り組みを土台に、さらなるブラッシュアップを図りたいと、先生方も「探究的」に挑戦しています。

 2月末には高1全体で成果発表会を行い、1年間の『探究』で取り組んだ内容や、作成した作品を発表して、どのような社会課題を発見し、どう解決できるのかを提言する予定です。

「探究型の学びは試行錯誤の連続です。成果を形にすることよりも、その先につながる知識やスキル、ものの見方や捉え方が身についてくれることを期待しています」(自然科学探究コース担当・教務部長/入英樹先生)

「どのコースも少人数で活動しているので、アイデアを積極的に出す、意見を述べる、得意なことを活かして協力するなど、生徒それぞれの良さが出せていると思います」(人文科学探究担当・教務部研修係主任/坂本登先生)

「『探究』では、課題解決に向けて互いの意見をぶつけたり、尊重したり、取り入れたりと、生徒同士で試行錯誤を重ねながら成果を出してほしいと考えています。そのプロセスは大学受験だけでなく、大学生活や社会人生活、そして人生のどこかの場面で役立つはずです」(塚田先生)

 デジタル技術に代表されるテクノロジーが高度化する未来へ向けて、知識や技能を身につけ、自分らしい発想力で社会課題と向き合っていく。そんな力強い人財を育てようとする同校の本気度が、『探究』の取り組みから垣間見えます。

高1の土曜プログラム
『探究』は3コースで展開
探究活動のプロセスイメージ
探究活動のプロセスイメージ

『探究』で意識する3つのポイント
  • 体験の中、日常生活の中から課題を見つける
  • 課題解決に向けて、他者と協働・共創し、広い視野を持って主体的に行動する
  • 成果を実際の活動・生活に活かし、より良い社会の実現に努める
理科・数学・情報分野を
専門的に探究
自然科学探究
理科・数学・情報分野の専門的探究
幽霊は脳の働きで見えている? 「自然科学探究」『理科・数学・情報分野の専門的探究』コースの「心霊現象を科学する」で行われた脳波測定実験のひとコマ。幽霊は脳の働きで見えている? 「自然科学探究」『理科・数学・情報分野の専門的探究』コースの「心霊現象を科学する」で行われた脳波測定実験のひとコマ。

 理科・数学・情報の先生方が、それぞれの専門性を活かして10講座を考案。外部の専門家を講師に招くだけでなく、先生方も探究的な学びの提案者となり、生徒とともに活動しています。

「課題解決のスキルを勉強しながら、楽しく取り組んでみよう」という雰囲気で、和気あいあいとした講座になっています。最新の実験機器なども使いながら、課題解決に向けた科学的なアプローチを学びます。

自然科学探究 理科・数学・情報分野の専門的探究
分野 テーマ
物理 物理innovation
地学 Dagik Earthで地球を語ろう
化学 簡易の燃料電池を作製し、自作のラジオを鳴らす
物理 心霊現象を科学する
化学 金属樹生成の最適条件を探る
生物 光合成に必要な環境要因とその最適な条件を特定する
生物 分子系統樹を作ろう
生物 食品添加物を調べよう
数学 身近なデータからわかることを統計学で分析しよう
情報 「問題(発見)解決のための」モデル化とシミュレーション
アイデアを形にする
「デザイン思考」を身につける
人文科学探究❶
デザイン思考
アイデアを実際に形にするのがデザイン思考の鉄則。お弁当の時間にもっと生徒同士が仲良くなれる、新しい形の机を模型で提案します。アイデアを実際に形にするのがデザイン思考の鉄則。お弁当の時間にもっと生徒同士が仲良くなれる、新しい形の机を模型で提案します。

 課題解決のために自分たちが考えたアイデアを模型として形にし、テストを経て改善を繰り返していく「デザイン思考」を学びます。デザイン思考育成の専門機関と連携して内容を策定。前期は「学校の困りごとを解決してみよう」をテーマに、デザイン思考をツールとして用いる経験をしました。

 ある班は、教室の机の位置をそろえやすくするために床にマグネットを貼ることを考案。教室の模型で試したところ、強い磁石でないと机が固定できないなどの課題が明らかになりました。

「最初から完璧を求めずにプロトタイプをテストして改善していくことを繰り返していきます」(坂本先生)。

 2019年度の後半は「寄付・募金・チャリティーを根付かせるには」「ジェンダーとこれからの社会」「学力を上げるには」などのテーマについて、解決に向けたアイデアを発想し提案する予定です。

AIやSDGsなど
未来志向でマーケティングを学ぶ
人文科学探究❷
マーケティング
マーケティングの専門家を講師にイノベーションについて学ぶ生徒たち。少人数制のアットホームな中にも真剣さが生まれます。マーケティングの専門家を講師にイノベーションについて学ぶ生徒たち。少人数制のアットホームな中にも真剣さが生まれます。

 2018年度の高1『コアプログラム』で実施していた、より良いサービスを考える「イノベーション・コンテスト」を引き継いだコースです。マーケティングの専門家を講師に招き、より良いビジネスモデルを提案する活動に取り組みます。

「AI活用によるビジネスモデル」講座では、コンビニエンスストアを取材し、問題点を抽出してそれをチャンスに変えるイノベーションの発想方法を学びます。そこではAIを活用するのが条件となっており、AIを活用する企業を見学して基礎的な知識を得ました。
「世界の食料問題」を切り口にSDGs(国連・持続可能な開発目標)について学ぶ講座では、食にまつわる諸問題の解決をグループで提案し、コース全体で「最終提言」をまとめることになります。学年末には企業に出向いて提案をし、専門家からの評価を受ける予定です。「高校生としてはハードルは高めに設定されています」(塚田先生)。

(この記事は『私立中高進学通信2020年2・3月合併号』に掲載しました。)

田園調布学園中等部  

〒158-8512 東京都世田谷区東玉川2-21-8
TEL:03-3727-6121

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