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私立中高進学通信

2020年2・3月合併号

授業

大妻嵐山中学校

海外で活躍する女性との対話

海外で学ぶ・働く女性の生の声を聞く『グローバルリンクス』
講演後、生徒のディスカッションの輪に加わる講師の浅見麻衣さん。国際的に活躍する女性から話を聞くことで、ロールモデルとしての社会人像が具体化していきます。

講演後、生徒のディスカッションの輪に加わる講師の浅見麻衣さん。
国際的に活躍する女性から話を聞くことで、ロールモデルとしての社会人像が具体化していきます。

創立110周年記念として始まった講演会を、生徒主体で企画する授業へと転換。
打ち合わせから当日の進行までを生徒が手掛け、世界をより身近に感じ、進路選択の幅を広げています。

講演会を生徒主体の運営に転換
自主性と世界を見る目を育成
国際文化研究の授業を担当する松原慎二先生。生徒たちの緊張も失敗も、温かく見守っています。国際文化研究の授業を担当する松原慎二先生。生徒たちの緊張も失敗も、温かく見守っています。

 2018年、大妻学院の創立110周年事業の一つとして、国際的に活躍する女性を学校に招いて講演会を開く『グローバルリンクス』が行われました。希望者向けのキャリア教育として好評を博したこの取り組みを、同校では2019年度から、生徒が自ら世界に目を向け、チャレンジする精神を育む機会となるよう、少し形を変えて実施しています。

 1つめの変更は、希望制で放課後に行っていた講演会を、高3選抜クラスの「国際文化研究」の授業に取り入れたことです。学期に1回、講師を招き、履修者全員が話をうかがい、講師とともにテーマについて深掘りしています。

「グローバルリンクスの実施により、生徒の職業観や学問への視野が広がる成果が見られました。これを受けて、2019年度からは履修した生徒全員が参加し、本校の卒業生だけでなく、海外で学んだり、働いたりした経験を持つさまざまな女性から話を聞き、視野を広げ、将来を考える契機の一つにしたいと考えていました」と、国際文化研究の授業を担当する、地歴公民科の松原慎二先生は話します。

楽しみながら
主体性を伸ばす教育へ

 2つめの変更は、グローバルリンクスの企画や進行、当日の運営を、生徒に任せるような方針へ転換したことです。

「2018年度を終えて『生徒を聞く側にとどめておくのはもったいない』という意見が教員側にありました。また、招へいした講師の方からも『生徒ともっと対話したい』という声があったのです」と松原先生。

 そこで、生徒による実行委員会を立ち上げて役割を分担し、どのように運営すれば全員にとって有意義な授業となるかを考えるところから生徒に任せてみたそうです。

「本校の生徒には、教員のアドバイスを受け入れる素直さがあります。その良さを外に向けて発揮して、生徒自身が考え、動く経験を、大学進学前に一つでも多く味わってほしいと考えています」と松原先生。生徒たちは回を重ねるごとに、「次はこうやってみよう」と試行錯誤を重ねつつ意欲的に取り組んでいるそうです。

「将来、本当に自分のやりたいことを見つけ、その実現に向けた努力ができる生徒を育てていきたいと思います。また、その努力が辛いものではなく、楽しみながら取り組む中で気づいたらできていた、という学び方がこれからは重要になると思います」

 グローバルリンクスでの経験は、大学進学を控えた高3生にとって、自ら社会とつながって学び取り、将来像を確立させるきっかけとなっているのです。

対話から考えを深めていく
『グローバルリンクス』

 取材した『グローバルリンクス』では、講師に時事通信社外信部の記者、浅見麻衣さんを迎えました。講演内容から進行方法まで生徒主体で企画。当日も生徒が司会を担当するなど運営全般を担いました。

Step 1
実行委員会が講演会の進め方を決定
生徒が内容を検討・決定

 グローバルリンクス実行委員会の生徒たちは、講演の内容や生徒との交流をどのような形にするかなどを、約2カ月前から検討。講演者の浅見さんとも直接打ち合わせをして意見を交換し、「中東と私――自分ごと化するには」をテーマに講演していただき、その後、グループディスカッションで中東問題を考えるというプログラムに決定。

Step 2
講師からお話を聞く
講師の記事や資料を事前に熟読

 講演会当日、浅見さんは特派員として滞在したエルサレムでの生活や、イスラエル・パレスチナを巡る問題について、約45分間、スライドを交えて解説。取材中のエピソードや、頻発する戦闘、高い失業率、電力不足など、紛争地域で起きているさまざまな課題と、国際社会の支援策について紹介していきました。

 事前に1人1台所有するタブレットに、浅見さんの書いた記事や資料を送信。読み込んでから講演に臨んだ生徒たちは、興味を持って前のめりで講演に聞き入っていました。

Step 3
進路と関連付けて
紛争解決の手立てを話し合う
生徒の進路と討議テーマをマッチ

 講演後は生徒によるグループディスカッション。「文化」「児童」「メディア」「医療」「栄養」の5つのテーマから、パレスチナ紛争の解決策を考えます。現在志望している進路とテーマが沿うようにグループ分けをし、「世界の課題と自分の進路を結び付けて考える」ように設定。将来、自分に何ができるのかを考える契機になるようにと、実行委員会が工夫を重ねました。

Step 4
問題解決策を発表し
講師がその場で講評
生徒のアイデアを評価

「栄養」をテーマにしたグループは「パレスチナ難民の多くが電気を使えず、食料も不足しているので、栄養不足に陥っているのではないか」と発表。浅見さんは「冷蔵庫が使えないので、腐らないものだけを食べることになり、その結果、難民は栄養不足から病気になりがちです。重症でも外に出られず治療も受けられない負のスパイラルが形成されています。良い指摘です」と即座にコメントを返してくれました。

 話し合った内容をその場で伝え、フィードバックを受ける経験は、「聞くだけ」の講演会とはまったく違う貴重な機会となりました。

生徒インタビュー
自分たちで進めた講演会は
貴重な経験でした!
グローバルリンクス実行委員会の委員長を務めたY・Mさん(左)と、司会進行のK・Yさん(右)グローバルリンクス実行委員会の委員長を務めたY・Mさん(左)と、司会進行のK・Yさん(右)

――グローバルリンクス講演会を企画してみてどうでしたか?

Y・Mさん
今回、私はグローバルリンクス実行委員長を務めました。外部講師の方と実際にお話をして、講演会を実行する過程を経験することができて、とても良かったです。

K・Yさん
今日は司会を務めましたが、うまく進行できずちょっと焦りました。

――準備にはどのぐらい時間をかけましたか?

Y・Mさん
2カ月前から準備しました。講演の内容や進め方について委員会で3案考えました。1つめは今日のようなグループディスカッション、2つめは質問形式のやりとり、3つめは浅見さんと何人かの生徒によるパネルディスカッションです。浅見さんが打ち合わせで来校されたときに提案し、浅見さんのご意向ともすり合わせて今回の形になりました。

──企画を自分たちで手掛けて感じたことは?

K・Yさん
国際文化研究の授業は、生徒一人ひとりがボランティア活動をすることが目標の一つなんです。それで講演会の企画にたずさわってみようと思い参加したところ、松原先生は一切を私たちに任せてくれて。普段はお会いできない世界で活躍されている方と交渉する貴重な経験ができてよかったです。

Y・Mさん
自分たちで一から手掛けたことで、外部講師の方にお話をしていただけることのありがたさを感じました。でも、ディスカッションをするなら講堂ではちょっと体が動かしにくかったですよね。会場の使いやすさも考えたほうがいいなと感じました。次の国際文化研究の授業で振り返りや改善点を話し合いたいです。

(この記事は『私立中高進学通信2020年2・3月合併号』に掲載しました。)

大妻嵐山中学校  

〒355-0221 埼玉県比企郡嵐山町菅谷558
TEL:0493-62-2281

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