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私立中高進学通信

2020年1月号

生徒の主体的な活動にフォーカス!

女子聖学院中学校

生徒が考え、判断して運営
学校を盛り上げる『記念祭』

企画局を中心とした実行委員が、「階段アート」を制作。分割して記念祭中の校内の階段を彩りました。

「ていねいに真剣に」
企画局を中心とした実行委員が、「階段アート」を制作。分割して記念祭中の校内の階段を彩りました。

創立記念日の翌日に開かれる『記念祭』
お話をうかがった実行委員の2人 実行委員長のN.Aさん(左・高2)と、副実行委員長のT.Mさん(右・高1)お話をうかがった実行委員の2人
実行委員長のN.Aさん(左・高2)と、副実行委員長のT.Mさん(右・高1)

 キリスト教(プロテスタント)教育と女子教育を土台とし、114年の歴史を有する同校。自分らしさを大切にしながらも、他者も肯定し、互いに協働できる真のグローバルな人を育むことを教育の柱としています。

 1905年11月1日、米国の宣教師バーサ・クローソン先生によって同校は創立されました。そのことを記念する礼拝形式の式典後、2日間にわたり『記念祭』は開催されます。

 中学は学年ごとに日頃の学びや行事について展示発表します。高校の行事・各教科の展示は実行委員が、運動会は運動会幹部が展示を担当します。毎年「高3被服」選択者はファッションショーを開催します。

 全国レベルの活躍をするチアリーディング部をはじめとしたクラブ・委員会も日頃の活動や練習の成果を発表します。校庭にはステージやPTAによる模擬店もあり、記念祭は華やかに盛り上がります。

 そうした記念祭の準備から当日の運営まですべてを担うのが、中3から高2までの生徒で組織される実行委員会です。前年度の生徒会選挙で選ばれた実行委員長、副実行委員長を中心に、総勢約60名の実行委員が企画局、広報局、事務局の3部局に分かれ、準備を進めます。

伝統を受け継ぎ
100%生徒主体の運営

 運営にあたっては、10年以上前の実行委員会のメンバーが作成し、代々引き継がれてきたオリジナルのマニュアルを参考にしています。準備は4月から始まり、マニュアルには生徒自身ができること、先生や生徒会に相談して進めることが明示されていて、組織図や会計処理、広報の手順、校内配置図や防災、マナーやルールなども網羅されています。

 マニュアルは局長会で毎年、改善点を加えながら整理してアップデートしており、次年度に大切に引き継がれているそうです。例えば、食品を扱う有志団体が「生野菜を使いたい」と希望を出してきたら、局長会で話し合い、結論を出します。「加熱しない食品は不可」という決定は局長会で有志団体に伝えられるだけでなく「申し合わせ事項」として、マニュアルに加えられていくのです。

 生徒全員がしっかりと記念祭実行委員に携われるよう、組織改正も行いました。各局長の次期候補として高1に「局長補佐」という役職を新たに置き、次のリーダーを育てる仕組みもできています。

「個人の意見はそれぞれあるけれども、最終的には組織としての結論を出し、伝え、守っていくことが徹底されています。こうした伝統があるからこそ記念祭はすべて生徒に任せられるのです」

 と、保健体育科で記念祭顧問の岡村直樹先生は言います。

 記念祭当日の実行委員は、トランシーバーを片手に校内のあちこちで連絡を取り合います。来場者用スリッパを常に切らさないように運んだり、校庭ステージの舞台操作を担当したりと目に見えない仕事が華やかな記念祭を支えます。

 実行委員のやりがいについて、実行委員長のN.Aさんは次のように話してくれました。

「4月から周到に準備を進めても、前日まで展示準備が終わらない団体も出てきて苦労も多いです。でも、無事に記念祭が開かれた時"ああ、良かった!"と喜びがあふれてきて、来年もやりたい、次はもっと良いものにしようという気持ちが生まれます」

 副実行委員長のT.Mさんも、

「実行委員の仕事をがんばれば、みんなに楽しさが届けられる。そう思うと作業もきちんとこなそうという気持ちになれます」

 と話してくれました。

 広報室長で音楽科担当の佐々木恵先生は、実行委員には、他者の存在を認め、自律的に行動できるマインドがあると言います。

「人がやりたくないことも、気づいたら率先して動く。そうしたことが自然とできていると思います。何かを支えられる喜びに、生徒たちは達成感を得ているのではないでしょうか」

「お待ちしています!」「お待ちしています!」
テーマ『Teenage Dream』が描かれた校庭ステージを飾る看板は、企画局が力を合わせて作り、開催半月前に完成!実行委員長を中心に、副委員長、3部局長とその補佐が勢ぞろいしました。
記念祭実行委員は裏方でも大活躍。記念祭のすべてを全力で、「One Team」となって支えています。記念祭実行委員は裏方でも大活躍。記念祭のすべてを全力で、「One Team」となって支えています。
「階段アート」。実行委員が知恵を絞った装飾が、ところどころで記念祭に華やかさを添えています。「階段アート」。実行委員が知恵を絞った装飾が、ところどころで記念祭に華やかさを添えています。
校庭ステージでは軽音楽部、ダンス部、MPM(※)、PTA同好会、薙刀部、チアリーディング部保護者チームの皆さんがパフォーマンスを披露し、校庭は大いに盛り上がりました。校庭ステージでは軽音楽部、ダンス部、MPM(※)、PTA同好会、薙刀部、チアリーディング部保護者チームの皆さんがパフォーマンスを披露し、校庭は大いに盛り上がりました。
校舎の入口で実行委員が来場者を笑顔で迎えました。校舎の入口で実行委員が来場者を笑顔で迎えました。
「実行委員だけが着用できるスタッフパーカーは後輩たちの憧れの的です。雨の日にはフードをかぶり、ポケットにはトランシーバーやメモ帳などを入れておくことができ実用的。背中には実行委員のネームが入っています。」「実行委員だけが着用できるスタッフパーカーは後輩たちの憧れの的です。雨の日にはフードをかぶり、ポケットにはトランシーバーやメモ帳などを入れておくことができ実用的。背中には実行委員のネームが入っています。」

※MPM…マスタード・ピーシィズ・ミーティングの略称。生徒主体の聖書研究会。

「生徒一人ひとりが楽しみながらお客様にも楽しんでいただけるように作り上げています」
2019年度、創立114周年記念祭実行委員長のN.Aさん。中1のときに実行委員のパーカーを着て、てきぱきと活動する先輩の姿に憧れて、中3から加入。

「3部局の制作や部活動の発表など盛りだくさんです」
実行委員長のT.Mさん。昨年、初めての実行委員が楽しくて、今年も続けたと言います。

生徒たちの実行力、自主性を信頼

 10年以上、記念祭の顧問を務めている岡村直樹先生。長年、実行委員の様子を見てきて「生徒自身が思っている以上に、毎年すごいことをやり遂げていると思います。来場者の方々に発信する場が記念祭です。どのような振る舞いがふさわしいかを考え、校内だけでなく校外に向けて発信する経験は、将来、大きな財産になるはずです」

 同校では記念祭のほか、運動会、合唱コンクールも生徒中心で開催されています。この三大行事での生徒の活躍は、生徒同士、また先生と生徒との信頼関係を基盤に、生徒を大きく成長させるきっかけになっているそうです。

(この記事は『私立中高進学通信2020年1月号』に掲載しました。)

女子聖学院中学校  

〒114-8574 東京都北区中里3-12-2
TEL:03-3917-2277

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