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私立中高進学通信

2020年1月号

先達の意志

国士舘中学校

「誠意・勤労・見識・気魄きはく
重んじる伝統が息づく

国を思う青年の強い意志から創設された同校は、建学の精神を尊び、今も教育理念と教育指針の根底を貫く教えとして重んじています。
1919年、国士舘が世田谷の地に移転した際に建設された大講堂。当時から残る唯一の建物で、現在は同校の建学の精神を象徴するシンボルになっています。

1919年、国士舘が世田谷の地に移転した際に建設された大講堂。
当時から残る唯一の建物で、現在は同校の建学の精神を象徴するシンボルになっています。

 1917年、東京の麻布区笄町(現在の港区南青山)に小さな私塾が産声を上げました。当時は政治、経済、社会、宗教、武道、外国語などの科目を教授する夜学。創立者は自分が理想とする教育の実現をめざす若き青年、柴田德次郎でした。この私塾は、時を経ず世田谷校舎に移転。やがて中学・高校・大学などを有する教育機関・国士舘へと発展していきます。

現在の国士舘大講堂。国登録有形文化財(建造物)に指定されています。現在の国士舘大講堂。国登録有形文化財(建造物)に指定されています。
大講堂にある柴田德次郎「雉救林火」の書。大講堂にある柴田德次郎「雉救林火」の書。
国を思う青年の志から
国士舘が誕生
構内に立つ創立者柴田德次郎の銅像。構内に立つ創立者柴田德次郎の銅像。

 柴田德次郎は、福岡から上京し、早稲田大学に入学しました。心から国を思う青年「国士」を育てたいと考え、弱冠26歳で同じ思いの有志とともに国士舘を創立しました。多くの私立学校の創立者が、功成り名を遂げてから学校を開いたことを考えると非常に珍しいことです。

 当時の日本は、明治維新以降、積極的に西洋文明を受け入れていましたが、その変革があまりに急だったため、伝統文化が軽視される傾向にありました。そうした風潮を憂えた柴田ら青年有志は、「言論」と「教育」をもって国家の繁栄と国民生活の安寧に役立つことをめざし、「活学を講ず」と高らかに宣言し、学校を創設するに至ったのです。

国士舘の教育の理念と
なっている四徳目

 柴田は、次のような言葉を残しています。「人間はいつ、どこへほうり出されても、一人だちできる人間にならねばならない」。1926年に柴田がまとめた国士舘教育の理念では、「誠意・勤労・見識・気魄」を主義とし、これを養うために「不断に読書・体験・反省に励み思索すること」としています。

 理念である四徳目は、次のように解釈されます。「誠意」とは、真心と慈悲の心で、世のため、人のために尽くすこと。「勤労」とは、向上心を持って、誠実に仕事をすること。「見識」とは、道理のもと、物事を見抜く力を持つこと。「気魄」とは、信念と責任を持って強い心でやり通す力のこと。また、その四徳目を備えるための指針は、次のように説かれます。「読書」とは、善き書物に学び、世の中や自然界の真を理解すること。「体験」とは、智恵を持って善悪を判断し、善なる判断を実行すること。「反省」とは、何事も行った後、その行為を省みること。「思索」とは、省みた内容を検討し、次なる目標を立案すること。これらの言葉は、長く同校の教育理念および教育指針とされています。

創立者の思いを受け継ぎ
与えすぎない環境をつくる
2009年に開設した国士舘史資料室には、国士舘の歴史資料が公開されています。生徒たちも自由に見学することができ、同校の歴史を感じます。2009年に開設した国士舘史資料室には、国士舘の歴史資料が公開されています。生徒たちも自由に見学することができ、同校の歴史を感じます。

 同校の教頭・神山優子先生は次のように語ります。

「創立者柴田德次郎の熱意をもってつくられた学校、それが国士舘です。柴田先生は、人と人の関わりを重んじ、晩年まで気さくに生徒と接する方だったそうです。
 本校では、柴田先生の思いを受け継ぎ、定期試験の成績といった目先の力より、10年後に役立つ力、社会に出てから役立つ力をつけることを大切にしています。現代社会は、あまりにも便利すぎ、疑似体験はできるけれど真の体験がしにくくなっています。子どもは、与えすぎるとかえって思索が止まってしまいます。むしろ与えない状況のほうが自分たちで工夫するのです。本校では、普段から携帯電話は禁止、宿泊行事ではゲーム禁止など、あえて与えすぎない環境をつくります。その中で生徒は、自分たちで考えて楽しみをつくっています。
 このような方針は、国際社会で活躍する人財を育成するための英語教育にも反映されています。文法やライティングより、まずはコミュニケーションが取れることをめざします。これは、外国人とコミュニケーションを取りたいという意欲が勉強のモチベーションにつながっていくからです。
 社会で求められる力は、あいさつできることや、何もないところで工夫して何かをつくりあげることです。ノートを上手にとることも"つくりあげること"の原点で、何も書かれていないただのノートに、自分たちが価値をつけていくことの大切さを指導しています」

 脈々と受け継がれてきた建学の精神は、これからも同校の教育を支える指針として輝き続けることでしょう。

国士舘の歩み
1917年 私塾「國士館」創立(現港区南青山)。
1919年 財団法人国士舘設立。世田谷校舎(現世田谷キャンパス)に移転。
1925年 国士舘中学校創設。
1945年 戦禍により校舎焼失。
1946年 法人・校名を至徳学園に変更。
1947年 至徳中学校(新制)設置。
1948年 至徳高等学校設置。
1953年 法人・校名を国士舘に復す。
1958年 国士舘大学創設。
1994年 国士舘中学校・高等学校が男女共学制に(新校舎完成)。
2000年 高等学校に通信制課程増設。
2017年 大講堂が、国登録有形文化財(建造物)になる。

 2017年に創立100周年を迎え、記念行事および祝賀会が盛大に開催されました。次の100年を見据えた改革方針が検討され、新たな一歩を踏み出しています。

不易と流行
英語研修を通じて
ものおじしない人に成長
ブリティッシュヒルズ(福島県)での研修。フロントでの手続きも英語が必要です。ブリティッシュヒルズ(福島県)での研修。フロントでの手続きも英語が必要です。

「活学」すなわち、社会で役立つ学びを重んじるのは、同校の伝統です。現代であれば、英語でスムーズにコミュニケーションが取れることも、その一つとして挙げられます。

 中2では、福島県のブリティッシュヒルズでの英語研修を実施しています。生徒たちは2泊3日の研修期間中、すべてを英語でコミュニケーションする環境に身を置き、国内で"海外体験"をします。最初こそ英語で話すことに臆していますが、次第に慣れ、2日目からは進んでスタッフに英語で語りかけるようになります。この体験を経た生徒たちは、校外学習で積極的に外国からの観光客に話しかけるなど、ものおじしなくなるそうです。

(この記事は『私立中高進学通信2020年1月号』に掲載しました。)

国士舘中学校  

〒154-8553 東京都世田谷区若林4-32-1
TEL:03-5481-3114

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