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私立中高進学通信

2020年1月号

実践報告 私学の授業

玉川聖学院中等部

人間と社会、人生を探究する
独自カリキュラム『総合科・人間学』

「自分とは何か?」を深く知り、「人間とは何か」を学ぶ
『障がいを考える』授業のひとこま。学校では学ぶ機会の少ない障がい者差別の事例の一部に触れ、「共生」についての理解も広がります。

『障がいを考える』授業のひとこま。
学校では学ぶ機会の少ない障がい者差別の事例の一部に触れ、「共生」についての理解も広がります。

16年目を迎える独自の授業『総合科・人間学』とは

『信仰・希望・愛』を指針とし、聖書の教えを通じて自分と世界の課題に向き合い、自らの使命を発見しようとする生徒を育成する同校。1993年より、「自分自身」や「他者との関わり」を手がかりに、教科や科目を越えて「人間(自分)とは何か」を探究する独自の授業『総合科・人間学』を、高校のカリキュラムに採り入れています。

「『総合科・人間学』は高1と高2の2年間で行います。15~17歳という多感な年頃は、人間が成長するうえで物事の本質をつかむ力が磨かれる時期。自分の可能性を最も見出せる時期でもあります。

 そこで伝えたいのが、現代社会が忘れかけている"人間そのもの"です。教科の枠を越えて"人間"に迫るこの授業は、生徒の将来の生き方につながり、また本校の教育方針とも密接に関わっています」
(総合科主任/安積源也先生)

 高1の1年間は「今、ここにいる私」をテーマに、前半は自分自身を掘り下げ、後半は高齢者や障がいを持つ方々とどう関わるべきかや、近隣国を中心とする異文化についても学びます。そして高2では、「人生の四季を生きる」をテーマに、誕生から乳幼児期、思春期を経て仕事に就き、結婚、出産、子育てを経験して老後を迎えるまでを順にたどり、人として、女性として人生をいかに生きるべきかをさまざまな事例から学び、自ら考える機会を持ちます。

「授業には必ず、聖書科教員のほかに社会科、家庭科、保健体育科などの専門教員が複数参加し、さまざまな視点からの学びを得られるようにしています。授業の形態も講義形式だけではなく、シェアリング、グループディスカッション、グループワーク、スピーチなどを設けています。
 とくに高1では、ゲストを呼んでお話を聞いたり、約1カ月間をかけて主体的に学びを深める『チーム探究』に取り組むなど、生徒が社会の問題をより身近に考える機会を設けています」

課題の発表・提出と
ノートの提出で評価

『総合科・人間学』の授業で大切にしているものの一つが「ノート」の活用です。

「調べ学習や課題の作成などにタブレット端末を活用しますが、この授業で一番大切にしているのは、毎回の授業を通して、生徒自身が考えたことをノートに書き、言語化していくことです。授業担当者が何を伝えようとしていたかを聞き取ってまとめ、それに対する自分の意見や主張を書くことで視野が広がり、それぞれが自分の考えをしっかり持つことができます」

 定期試験を行わない『総合科・人間学』では、年数回のノートの提出が主な課題となり、重要な評価対象になります。

「現代は、学習の成果すらクラウドに蓄積するシステムになりつつあります。ですが、デジタルの記録媒体はいつ何時、変わってしまうかわかりません。しかしノートであれば、授業の記憶とともに生徒の手元にいつまでも残り、いつでも見返せる。生徒が生き方に悩んだとき、『総合科・人間学』で学んだことが、必ずや役立つことでしょう」

Step 1
障がい者の苦難と自立の歴史を、書物と資料を軸に学び・考える

 この日は『総合科・人間学』高1カリキュラムの2つの授業を見学しました。1つは、大正~昭和初期に視覚障がい者の福祉と高等教育の実現に尽力した斎藤百合の生涯を記録した書籍『光に向って咲け―斎藤百合の生涯』を導入部にした『障がいを考える』授業。もう1つは、北海道で統合失調症などの精神障がいを抱える人々が、共同生活を営みながら経済的自立を成功させた施設「べてるの家」を紹介した「べてるの家の人々」と題した授業です。障がい者の苦難だけでなく、地域の人々にどう受け入れられ、より良い関係を作り上げているかを、資料や動画などをもとに学びました。

 授業の最後、安積先生は聖書からの言葉を引用し、より身近な視点から生徒の理解を促します。生徒たちは、教科書では知り得ない事例を前に、真剣に安積先生の話に聴き入り、熱心に自分の学びをノートに書き込んでいました。

どちらの授業も、安積先生が作成したオリジナル資料をもとにした講義形式です。どちらの授業も、安積先生が作成したオリジナル資料をもとにした講義形式です。
50分間の授業中、生徒たちは全員が集中し、真剣な表情で安積先生の講義に聴き入っていました。50分間の授業中、生徒たちは全員が集中し、真剣な表情で安積先生の講義に聴き入っていました。
Step 2
授業内容をデジタル資料で配付
オリジナルノートを作成

『総合科・人間学』の授業は、オリジナルで作成したデジタル資料と、毎回の内容に関連したプリントを使って行われます。

 デジタル資料は、モニターに投影されるスライドのポイントを要約した内容になっています。授業開始前に同校がICT教育で活用している「Googleクラスルーム」アプリを通じて配布するので、生徒は手元のタブレット端末でその内容を確認しつつ、ダウンロードした資料と、授業内容をまとめたプリントをチェックしながら授業を受けられます。

 生徒は、各授業のポイントや参考図書などが要約されたプリントを『総合科・人間学』のノートに貼り、授業で自分が何を考えたかを同じページに書き込みます。2年間の学びを記録したこのノートは、生徒にとって非常に価値ある宝物になります。

授業ではタブレット端末が大活躍。検索機能で知りたい項目を素早く探したり、より詳しい資料を閲覧したりと、授業に広がりを持たせています。授業ではタブレット端末が大活躍。検索機能で知りたい項目を素早く探したり、より詳しい資料を閲覧したりと、授業に広がりを持たせています。
高1・高2の2年間の『総合科・人間学』の学びの成果が、ていねいなノートとなって蓄積されます。それは生徒の心の成長記録とも言えます。高1・高2の2年間の『総合科・人間学』の学びの成果が、ていねいなノートとなって蓄積されます。それは生徒の心の成長記録とも言えます。
ココも注目!
高2の締めくくりの課題には「グループ読書発表」も!

 2年間の『総合科・人間学』を締めくくる課題は、人間学の学びに通じる本のリストから1冊を選んで読み、内容や感想をまとめてグループで発表する「グループ読書発表」です。

「リストにする本も、"愛とは""平和とは""命とは"という根源的なテーマを選んでいます。テーマ性の深い読書体験も生徒の糧になり、発表はグループディスカッションを経て行うので、自ら発信し仲間と協働する力にもなります。リストの本は図書室機能を持つ本校の情報センターで常時開架。課題終了後も生徒たちによく読まれています」(総合科主任/安積源也先生)

(この記事は『私立中高進学通信2020年1月号』に掲載しました。)

玉川聖学院中等部  

〒158-0083 東京都世田谷区奥沢7-11-22
TEL:03-3702-4141

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