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私立中高進学通信

2020年1月号

実践報告 私学の授業

聖望学園中学校

キャリア教育で養う
社会への探究心と課題解決力

答えのない問題を解決し、新しい提案ができる力を育む
総合・探究の時間を使って行われるキャリア教育の授業。教員は生徒の意見を尊重し、アドバイスを送るサポート役に徹します。

総合・探究の時間を使って行われるキャリア教育の授業。
教員は生徒の意見を尊重し、アドバイスを送るサポート役に徹します。

2019年度より変革した 新しいキャリア教育

 キリスト教主義教育を通じて、教員が生徒一人ひとりを見つめ、その能力を最大限に引き出そうと努める同校。生徒が個々の力を活かして社会に貢献できるよう、2019年度より、新しいキャリア教育を導入しています。

 変化する社会に対応して、自立を促す新しい視点からのキャリア教育では、専用のテキストを使って取り組んでいます。

「AIの進化や社会構造の変化が目まぐるしい中、生徒が将来を見つめるには、どのような目的や考え方で社会に巣立っていけばいいかを自身で深く考えることが最も大切です。
 そのために、"自分は何をしたいか"、"将来どんなことを学びたいのか"を発見しながら、21世紀型スキルを身につけられる、新しいキャリア教育プログラムを活用した授業を提案しました」

 そう話すのは、大学時代からキャリア教育を専門に学んできた社会科の池田哲生先生です。新しく採択された『ENAGEED』(※1)は、「AI・ロボットが進化すると、人はどうなるのか?」をスタートにして、さまざまな社会問題、生活の身近な問題に対し、どう考え、どんな解決策があればいいかを考察・探究するもので、グループワークやプレゼンテーションを通して意見を発表し合う内容となっています。

※1 『ENAGEED』…中高生向けの次世代型キャリア教育の補助教材。

生徒が自らの未来を 考えるきっかけに

 この授業では、21世紀型スキルの獲得と、広い視点から自分の生き方や今後のキャリアを考えるきっかけを得ることをめざします。

「これまでも本校では、具体的な職業ガイダンスなどを通じて、キャリア教育に取り組んできました。ですが生徒を取り巻く社会状況は刻々と変化しています。それは職業選択、進路選択においても同じです。今なりたい職業が、将来も同じように存在し、今と同じスキルが求められるとは限りません。
 AI化、ロボット化が進むと人間の仕事が奪われると言いますが、これはロボットでは判断できない答えのない問題の解決、新しい発明や提案を、今以上に人間が担わなくてはならなくなることを示しています。そこに対応できるスキルを養うには、キャリア教育の考え方自体を変えなければいけない。それが今回、新プログラムを導入した大きな理由です」

生徒が自由な発想力を発揮 幅広いスキルアップを実感

 一つのテーマから派生して、社会や自分自身について考えていく学びを経験することで、生徒たちにとても良い変化が表れていると池田先生は言います。

「生徒が自由な発想を述べていく授業なので、意見交換も非常に活発で、心から楽しみながら学んでいる様子がよく見られます。書く力、考えをまとめる力も身についていますし、異なる意見や考えを否定せずに受け入れていく学びも得られています。斬新な意見でも恥ずかしがらずに発言できるようになり、ほかの教科の授業の活性化にもつながっています。
 6年間を通じて行うプログラムにじっくりと向き合うことができるのは、中高一貫教育ならではの良さです。この授業で得られる生徒と教員それぞれの学びは、今後の進路指導にもしっかりと活かされていくことでしょう」

 中学においては、自分の道を切り開く力を身につけ、自立し、他者に手を差し伸べられる人間への成長をめざす「自立意識向上プログラム」を徹底する同校。新たなキャリア教育によって、その意識もますます向上していきます。

「AI・ロボットには奪われない力」がテーマ
中1の授業をレポート
Step 1身近な問題から「もっとこうしたい」を発案
テキストに書き込みをして、自分の考えをまとめていきます。アイデアを言葉にしてまとめる力、それを発表して聞く人を説得する力が身につきます。テキストに書き込みをして、自分の考えをまとめていきます。アイデアを言葉にしてまとめる力、それを発表して聞く人を説得する力が身につきます。

 この日は、前回の授業で生徒それぞれが見つけた、日常生活における問題点と解決方法のアイデアをまとめて発表しました。生徒はテキストに自分が思う問題点、それを解決するために何をしたらいいかを順序立てて書き込んできています。

 中1という早い段階から、自分の考えをまとめる工夫を凝らしているのも、このプログラムの特徴です。池田先生のサポートにより、各自の創意工夫、発見したポイントが気づきとなって表れます。


Step 2グループで各自の意見を発表しアイデアを募る
気持ち良く議論するためのコツを池田先生が伝授。自由に集まった生徒同士で話し合うため、より活発に意見を出し合っています。気持ち良く議論するためのコツを池田先生が伝授。自由に集まった生徒同士で話し合うため、より活発に意見を出し合っています。

 数人ずつが自由にグループを組んで、お互いが持ち寄った問題点と解決策を発表し合い、ほかのメンバーの意見や新しいアイデアを出し合います。池田先生が改めてグループワークの注意点として挙げたのは、「考えを否定せずにポジティブに反応すること」「人の意見を相づちを打ちながらよく聞くこと」「いいと思ったポイントで大きなリアクションをしてあげること」の3点です。生徒はみんな笑顔で、活発に意見を交わしていました。


Step 3グループ代表が全員の前でプレゼンテーション
テキストに書き込みをして、自分の考えをまとめていきます。アイデアを言葉にしてまとめる力、それを発表して聞く人を説得する力が身につきます。テキストに書き込みをして、自分の考えをまとめていきます。アイデアを言葉にしてまとめる力、それを発表して聞く人を説得する力が身につきます。

 最後は、グループワークで選ばれた優れた発表を、グループ代表が全員の前でプレゼンテーションしました。

「通学時間を短縮するために、靴底にボールを付けて歩くスピードを調整できるスニーカーを開発する」「電車で風邪のウイルスを広げないため、暖房器具に空気清浄機能をつける」など、面白いアイデアがたくさん飛び出しました。

 池田先生からは「問題点に気づく力、実行する力、発案する力こそがAIに奪われない力。"与えられ待ち"をしないことが、皆さんの将来に必要です」と単元を締めくくり、生徒もその言葉に大きくうなずいていました。

先生のヒトコト!
聖望学園のキャリア教育がめざすもの
キャリア教育・社会科担当/池田哲生先生キャリア教育・社会科担当/池田哲生先生

 本校の新しいキャリア教育プログラムは、6年間、長い目で生徒の成長を促せる私立の中高一貫校だからこそできる取り組みだと感じています。今後は初年度の学びを参考に、複数の教員がティーチングローテーション(※2)を組んで行う授業も検討していきたいです。

 また本校はICTにも力を入れていますので、実際の社会人のリアルな職場の様子をVR機器でシャドーイングするような技術があれば、そうしたものも積極的に活用していけたらいいなと考えています。キャリア教育をもっと広い視点から捉え、生徒の未来に役立てたいですね。

※2 ティーチングローテーション…複数の教員が交代で授業を担当する取り組み。

(この記事は『私立中高進学通信2020年1月号』に掲載しました。)

聖望学園中学校  

〒357-0006 埼玉県飯能市中山292
TEL:042-973-1500

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