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私立中高進学通信

2020年特別号

その先に備えるキャリア教育

埼玉平成中学校

卒業生と大学生が企画する、キャリア教育イベント

嘉悦大学の学生が講師となり、「大学生によるオンライン授業」を開催しました。

嘉悦大学の学生が講師となり、「大学生によるオンライン授業」を開催しました。

 将来の進路を考える際、人生の先輩である大人の話を聞き、アドバイスを受けることは、普段、保護者や教員以外の大人と接する機会の少ない中学生にとって大変有益なことです。埼玉平成中学校・高等学校では、中学生が卒業生や大学生の話を聞く機会をつくり、キャリア教育に活かしています。

 2020年度は、キャリア教育イベントとして「大学生によるオンライン授業」を12月に実施しました。同校の卒業生である嘉悦大学経営経済学部助教の土橋堅斗先生が、同大学の学生を伴って行ったイベントは、とても有意義なものとなりました。

大学生のリアルな発言に共感

「大学生によるオンライン授業」では、キャリアをテーマに大学2年の学生がzoomを使い、50分授業を行いました。

 授業と言ってもふだんの授業とは、だいぶ趣が異なります。大学生たちは、各学年ごとに「中学生に伝えたいテーマ」を決め、授業を展開しました。生徒たちは、少人数のグループに分かれて興味のあるテーマを選びます。

大学生の話を熱心に聞く生徒たち。大学生の話を熱心に聞く生徒たち。
配布資料にも、大学生の情熱が感じられました。配布資料にも、大学生の情熱が感じられました。

 たとえば、中1生には「現役大学生が伝えたいキャリア講座」「対人関係の極意~友人関係を豊かにする方法を教えます~」と題して、友達を作る方法を実体験に基づきアドバイスしました。

 中2生には、「クイズで学ぶビジネスマナー!」「勉強にやる気が持てない君へ~大学生7名がやる気を取り戻したエピソード~」というテーマで、社会のルールや勉強へのモチベーションの上げ方を伝授しました。

 中3生には「キャリアを学ぼう!~未来への道~」「しくじり先生~キーワードはやってみなはれ~」をテーマとし、将来のさまざまな選択肢を生徒たちに示したり、失敗談をもとに今気をつけてほしいことを話しました。

 大学生からは「中高時代は勉強をあまりしなくても良い成績がとれていたので、受験勉強をほとんどしなかったら受験で失敗した」、「学校行事に一生懸命取り組んだことで、たくさんの人と交流できた」、「趣味に力を入れたことで達成感が得られ、自分に自信を持つことができた、将来への希望にあふれワクワクしている」など、それぞれの中高生時代を振り返っての思い出を踏まえたアドバイスがたくさん披露されました。年齢の近い先輩の話だけに、生徒たちは熱心に聞き入り、共感したり、自分でもやってみようと思ったりしたようです。

『キャリアとは人生そのもの』
キャリア教育を研究する土橋先生。研究者として、また卒業生のひとりとして、熱い思いを語りました。

キャリア教育を研究する土橋先生。
研究者として、また卒業生のひとりとして、熱い思いを語りました。

 3時間目の授業では、全学年で土橋先生の話を聞きました。嘉悦大学でキャリア教育の授業を担当する土橋先生は、「キャリアとは人生そのものであり、いい人生とは後悔しない時間をより多く過ごすことです。自分がやりたいことは、自分が知っていることの中からしか生まれないので、たくさんの経験を積むことが大切です。また、人生の多くは偶発的な出来事で決まります。したがって、長い人生の中でいろいろなことにチャレンジして経験を積み、たくさんのものに出会いましょう」と話しました。この話は、中学生にとって人生を深く考える良い機会になりました。

中学生が人生の幅を広げる機会をつくりたい
進路指導部長/関口俊洋先生進路指導部長/関口俊洋先生

「大学生によるオンライン授業」の狙いについて、進路指導部長の関口俊洋先生にお聞きしました。

「大学生と共同でつくる授業を通して、中学生に将来のことを考えてほしいというのが大きな狙いです。年齢の近い先輩が、フランクに語ってくれることに親近感を抱くとともに、自分も数年後はあんなふうになるのだと思ってほしいです。また、卒業生の土橋先生が活躍する姿も見てほしいですね。
 高校生になると、どの大学のどの学部に進んで卒業後はどんな道に進むかと、現実的な選択をするようになりますが、中学生はそこまで具体的なことにはこだわらず、人生の幅を広げてほしいと思います。例年、中学生にはキャリア教育の一環で近隣の工場見学や福祉施設での体験などを実施しています。若い年代のうちに、教員でない大人と触れ合うことで、教員が意図していないようなものを見つけてほしいと願っています」

中学生にも大学生にも、良い経験になりました
嘉悦大学 経営経済学部助教/土橋堅斗先生嘉悦大学 経営経済学部助教/土橋堅斗先生

 今回「大学生によるオンライン授業」の企画を練り、大学生を指導した土橋先生(6期生)は次のように語ります。

「中高の6年間はあっという間に過ぎてしまいます。だからこそ、目先のことばかりではなく、長い目で人生をどう生きていくかを考えてほしいというのが、今回のイベントに託す思いです。考えるきっかけとして、1年生には横に座っている人とどう仲良くするか、3年生にはチームの関係性をどう強化するかのように、発達段階に合ったテーマを選び、年齢の近い大学2年生に自分の言葉で話してもらいました。大学生には、彼らの視点からリアルな言葉で語ってもらうことを期待していました。これまで人前で話す経験をあまりしていないので、事前準備もしっかり行って臨んでもらいました。大学生にとっても良い経験になりました。
 私自身が埼玉平成の卒業生ですが、在校時代には、失敗してもしっかり受け止めてもらえたり、先生に前向きなアドバイスをもらったりしたことが今に生きています。中学の修学旅行で、オーストラリアに行った際、現地の50人にアンケートをとるという企画を立てたのですが、先生から否定されることはなく、どうやったら成功できるかを一緒に考えてくださいました。今も大切にしている『どうすればできるかを考える』姿勢につながる原体験のひとつです」

生徒インタビュー
キャリア教育イベントがよい刺激に
中3の小峰いぶきさん(左)と上妻勝太さん(右)中3の小峰いぶきさん(左)と上妻勝太さん(右)

小峰いぶきさん
「失敗談を語ってくれた“しくじり先生”の話は、優柔不断なところや根拠のない自信を持っているところなど、自分にもあてはまることが多くてびっくりしました。大学を卒業した人からは、『学生時代にあんなことをしておけばよかった』という話を聞いたことがありましたが、もっと年齢の近い現役大学生の先輩でもそう感じるのですね。現実味のあることなのだ、私もこれまで以上に努力しなければいけないと思いました」

上妻勝太さん
「土橋先生の話の中に『人生は8割が偶然』という言葉がありましたが、自分のこれまでの人生を振り返っても本当にそうだなと思いました。大学生の失敗談も、自分にあてはまることが多いと思いました。家にいる時間が長いとついパソコンで動画を見てしまったりするのですが、親に言われるなどのきっかけがあれば直すことができます。今日の話もそういうきっかけのひとつで、とてもよい刺激になりました」

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