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私立中高進学通信

2020年特別号

The Voice 新校長インタビュー

品川翔英中学校

世界へ、未来へ力強く翔ぶための
英知を養う6年間に

柴田 哲彦 (しばた・てつひこ)
福岡県出身、1961年、福岡教育大学卒業後、同附属福岡中学校に勤務。その後、福岡、東京で私立中高一貫校の開設に携わり、海陽中等教育学校教頭兼事務長を経て、2019年品川翔英中高副校長、2020年春より校長に就任。高校、社会人でラクビー選手として国体に出場。高校ラグビー部では監督を17年間務め、日本代表選手を送り出す経験も。

柴田 哲彦 (しばた・てつひこ)校長先生
福岡県出身、1961年、福岡教育大学卒業後、同附属福岡中学校に勤務。その後、福岡、東京で私立中高一貫校の開設に携わり、海陽中等教育学校教頭兼事務長を経て、2019年品川翔英中高副校長、2020年春より校長に就任。高校、社会人でラクビー選手として国体に出場。高校ラグビー部では監督を17年間務め、日本代表選手を送り出す経験も。

休校中も全教科で
オンライン授業を配信
品川翔英がめざす教育
  1. 「自主 創造 貢献」の校訓に基づき
    心豊かで賢い生徒を育てる
  2. ICTを積極的に活用、手間をかける教育を実践する
  3. 社会に開かれたカリキュラムで生徒に学びの意味を伝える
  4. 生徒の気持ち、保護者の気持ちを大切にした学校運営

 2020年度から本校は、男女共学の品川翔英中学・高等学校として、新しいスタートを切りました。

『自主 創造 貢献』の校訓のもと、自ら進んで考え、新たな価値を創造し、活動していく人間を育てることをめざします。

 創立者の小野安之助先生、進子先生が、本校の前進となる私塾を始めたのは1920年でした。創立100年目にあたり、創立者の孫である小野時英理事長の、「これからは性別の垣根なく幅広い教育をしたい」という思いから、男女共学化に踏み切りました。

 品川はグローバル企業が数多く集まるエリアです。羽田空港もあり世界への玄関口となっています。新しい校名には、本校で育った“英知”が、世界に“翔び立つ”という願いが込められています。

 3月から5月までの全国一斉休校期間には、オンラインにより全教科の授業を配信し、オンラインミーティングを利用した朝礼や面談を実施、リモート保健室を開設するなど、学校生活がストップしないように万全の体制をとりました。これらは新型コロナウイルスが広がったから始めたことではありません。「これからの学び方」として、もともと予定していたものを実行に移したことが、結果的に新型コロナウイルスに影響されない学びに結びついたのです。

「どのような学校運営をしますか」と尋ねられて答えるのは2点です。一つは「手間をかける教育」を行う学校です。オンライン授業の開始時も、担当教員(学年担任制)が生徒一人ひとりに連絡を取り、サインインまでの手順をていねいに説明しました。コンピューターやインターネットの活用推進によって、生徒に手をかける時間をより多く確保できるよう、校務の効率化も進めています。

社会との接点を持ち
未来を展望する人へ

 もう一つは「社会に開かれたカリキュラム」を展開することです。木曜日の5・6時間目と、土曜日を「ラーナーズ・タイム」と名付け、校外フィールドワークやプログラミング学習、演劇の手法を取り入れた活動「ドラマ・エデュケーション」、国際交流など、従来の教科の枠に収まらない、社会や社会人と関わるプログラムを毎週実施しています。

 従来の学び方は、子どもたちにいわばジグソーパズルの全体像を見せずにバラバラにしたピースだけを渡すようなものです。これでは根気が続かず、完成前に諦めてしまう子が大勢出てしまいます。

 世の中を見て、いろいろな人と触れ合って「英語は大事なんだな」「統計がわかるようになるには数学を勉強しなくては」などと感じられれば、学ぶ意味が「自分ごと」になるはずです。

親の気持ちになり
子どもを大切にする

 私は高校時代からラグビーに熱中していて、教員になろうなどとは少しも思っていませんでした。ところが、周囲から指導者になることを勧められ、教員養成系大学へ進学し、保健体育科の教員として福岡教育大学附属福岡中学校に赴任したのです。その後、福岡県内の私立男子校の立ち上げに関わり、ラグビー部を指導し、さらにその後は学校改革を担う管理職として各地の学校に勤務しました。

 40代のはじめには民間企業に勤務する「寄り道」もしています。教員になりたての頃、附属校時代の先輩の先生から「親の気持ちになって子どもを大切に」と、何度も言われて心に刻みました。ですが、その気持ちが通じない環境に置かれ、教壇を離れた時期がありました。しかし、いざ企業に勤めてみると、多くの人が真面目に、コツコツと働いてわが子を私学に通わせていることを、しみじみと感じたのです。そういう保護者に対して教員や学校が負う責任はとてつもなく大きいと感じ、再び教育の世界に戻ってきました。

 本校においても、保護者がどんな思いでお子さんを育てているか、それを感じて、生徒を大切にしながら運営していきたいと思っています。品川翔英中高の母体である小野学園は、校内に一輪の花を飾る気持ちを忘れない、柔らかな感性が魅力です。その魅力を引き継ぎながら、未来に生きるための力強さを身につけられる学校にすることが、私の役割なのです。

[沿革]
1932年、小野安之助・進子が前身の私塾を発展させ京南家政女学校を設立。1947年より中学、1948年より幼稚園、小学校、高校を設立し現在の校地に移転。1957年に小野学園幼稚園、小野学園小学校、小野学園女子中学校・高等学校に改名。1982年にはホッケー部が全国優勝。2001年よりニュージーランドホームステイプログラムを開始。2009年、校庭を全面天然芝生化。2017年、自然再生観察園、学園の記念館である英和館を竣工。2020年度より共学化、校名を品川翔英に変更。

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