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私立中高進学通信

2019年神奈川版

注目! News and Topics

湘南学園中学校

準備から運営、実施まで生徒の手で
中1オリエンテーションを成功に導く

入学間もなく、緊張ぎみの中1生ですが、先輩たちの主導のおかげで、活発な話し合いができました。

入学間もなく、緊張ぎみの中1生ですが、先輩たちの主導のおかげで、活発な話し合いができました。

 生徒の主体性を伸ばしたいという思いから、同校では、体育祭などの行事の企画運営をはじめ、学校生活に関わるさまざまな場面づくりを生徒が担っています。

 生徒たちも、「自分たちの手で学校を良くしていきたい」という思いが強く、意見を出し合い、議論を重ねて、どうしていくかを決めています。

議論を重ねてコンセプトを固める

 生徒主導の取り組みとしては初めてとなる中1のオリエンテーションが実施されました。企画の中心として活躍した生徒会の総務委員長(生徒会長に相当)の半田明穂さん(高2)は、当初戸惑いがあったと言います。

「新入生の前で何か話すくらいかと思っていましたが、プログラム編成から運営まですべてやると知って驚きました。でも、先輩である私たちがすることで、いい流れができるのではないかと思いました」

 先生からの要請を受け、新入生に何を伝えたいか、そのためにどんなプログラムにするかを生徒会で話し合い、オリエンテーション当日のタイムスケジュールや役割分担を決めていきました。時間のない中でしたが、コンセプトを固めるための話し合いは、しっかりしました。

 そして迎えたオリエンテーション当日。まず新入生全員の前で、行事、勉強、部活動、プロジェクト、生徒会活動のパートに分けて説明をしました。その後、クラスごとに分かれ、先輩4人の主導のもと、「クラスの仲を深めよう!」「どんなクラスをつくる?」のテーマで、中1生自身に話し合ってもらいました。できるだけ全員の意見が出るように、意見を付箋に書いて貼ってもらう工夫も取り入れ、各クラスでの話し合いが活発に進みました。 “生徒による生徒のためのオリエンテーション”の試みは、大成功のうちに幕を閉じたのです。

中1生みんなから出た意見を発表し、先輩主導のもと、さらに話し合いを進めます。中1生みんなから出た意見を発表し、先輩主導のもと、さらに話し合いを進めます。
中1生は自分の意見を書いた付箋を貼り、考えを可視化していました。中1生は自分の意見を書いた付箋を貼り、考えを可視化していました。

取材では、オリエンテーションの動画を見ながら振り返ってもらいました。
「なつかしい!」「あれは大変だったね」と話が盛り上がります。

オリエンテーションの準備と運営が
自身の成長にもつながった
中1オリエンテーションの運営の中心を担った生徒にインタビュー
左から、古川未悠さん(高2)、半田明穂さん(高2)、坂村建太さん(中3)、村上真都さん(高2)、高山隼さん(中3)、遠藤廉さん(高2)。左から、古川未悠さん(高2)、半田明穂さん(高2)、坂村建太さん(中3)、村上真都さん(高2)、高山隼さん(中3)、遠藤廉さん(高2)。

――オリエンテーションではどんなことを伝えましたか?

遠藤さん
まずは部活動と委員会の両立について話しました。部活動はきつい面もあるけれど、継続することが大事。どちらも100%の力で取り組もうと言いました。

高山さん
中1のクラスでの話し合いがうまくいくように、意見が出にくかったり、もめそうになったりした時に声をかけるようにしました。

――どんなところが大変でしたか?

村上さん
オリエンテーションの企画を考えている時に、真っ向から反対するような意見も出て、まとまらないんじゃないかと心配しました。でも、お互いに本音でぶつかり合ったからこそまとまったと思います。あれほど質の高い議論は初めてだと思いました。

――どんな手ごたえがありましたか?

古川さん
今は別のプロジェクトのリーダーをしていることもあって、こういう機会に自分を変えたいという思いからオリエンテーションの運営を引き受けました。人前に立つのは初めてでしたが、自分を変えられる機会をいただいたのはありがたかったです。私が中学生の頃は、何事も受け身で、とても人前で話せるような感じではなかったので、中学生の立場になって考えるように注意しました。

坂村さん
中1のクラスでの話し合いは、うまくいかないこともありましたが、ものごとを一つずつ解決できたことがうれしいです。僕が中1の時はなかったことですが、運営する側から見ても、有意義だと思いました。

半田さん
勉強のこと、部活動のことなど、誰に話してもらうのがふさわしいかと考えて声をかけました。今年は、総務委員などの立候補者も例年より大幅に増えましたし、演説の質が高いのも、オリエンテーションで意識が高まったからかなと思います。

生徒一人ひとりが本校で
行ってきたことが成功につながった

 これまでは、中1の担任がオリエンテーションを企画してきましたが、学校生活や、どんなクラスにしていきたいかは、生徒自身が紹介したほうが良いと思い、生徒に任せることにしました。『クラスでは人の意見を受け入れる雰囲気づくりをし、中1生が安心して生活できる環境になってほしい』という要望はしました。

 中1生も、先輩たちの姿を見ることで、『湘南学園ではこんなことができるんだ』とこれからの学校生活に期待して楽しく通えるようになるのではと考えています。

 準備段階での議論の場には、オリエンテーションでは直接関わらない生徒も含め大勢が集まっていたのには、正直驚きました。自分のこととして考える生徒がこんなにも多いのかと……。

 本校では、部活動と委員会を両立させる生徒が多く、社会に貢献するプロジェクトも活発です。生徒たちがこれまでに行ってきたことが、今回のオリエンテーションの成功につながったのだと思います。教員からも『生徒主体で最後まで成し遂げ、成果もあるのは素晴らしい』と声があがっています。教員も生徒から学ぶことが多くあります。

生徒会指導主任 有薗和子 先生

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