私立中高進学通信
2019年神奈川版
未来を切り拓くグローバル教育
東海大学付属相模高等学校中等部
多彩な研修で育む
英語力とグローバル感覚
国際交流やオンライン英会話が英語力を後押し

『ハワイ研修』では、ハワイの文化を学び、
フランダンスやハワイミュージックも練習して、最終日に発表します。
ハワイでの感動が忘れられず、ハワイ東海インターナショナルカレッジ(HTIC)に進学し、
この研修のスタッフとして活躍する生徒も多いそうです。
各国の留学生と触れ合う
『異文化交流会』も開催
東海大学は19学部75学科専攻・課程の総合大学。同校は中等部から、ほぼ全員が付属高校に進み、80%近くが東海大学の各学部に進学します。
「本校では、東海大学のスケールメリットを活かしたグローバル教育を行っています。東海大学で学ぶさまざまな国から来た留学生たちが、20~30人ほど来校して中1の生徒と交流する『異文化交流会』もその一つで、生徒たちが異文化に触れる良い機会となっています。英語教育にも力を注ぎ、中等部では週1回、iPadを使って、オンラインでセブ島の外国人講師とマンツーマンで英語を学ぶ時間を設け、放課後は希望制のオンライン英会話講座を開講しています」(教頭/森公法先生)
こうして学んだ英会話を実践する機会も用意されています。中1から中3の希望者を対象にした宿泊行事『山中湖英語研修』がその一つ。毎年3月末に、東海大学山中湖セミナーハウスで3泊4日、ネイティブ教員とアクティビティを楽しみます。根本樹くん(中3)に話を聞きました。
「英語なら世界中の人たちと話せますし、意思疎通ができるともっと楽しくなると、放課後のオンライン英会話講座で強く感じました。学校には英語を使う行事がたくさんありますが、もっと英語で話せるようになりたくて中1・中2と研修に参加しました。よりスムーズに話せるようになったと実感しています」
ニュージーランドや
ハワイへの中期留学制度も
英語教育とグローバル教育を一体化させた行事が、中3の希望者を対象にした『ハワイ研修』です。高校入学までの春休みを利用して、併設校のハワイ東海インターナショナルカレッジ(以下、HTIC)のキャンパスを訪れます。HTICのネイティブ教員や同校の教員の指導のもと、現地校の生徒と交流したり、英語でプレゼンテーションしたりと、約2週間にわたって、さまざまな国際交流プログラムを体験します。
豊田あゆりさん(高1)は次のように振り返りました。
「最初は現地の人と会話できるかどうか不安でしたが、少しずつ慣れ、後半ではリスニングの力もついてきました。プレゼンテーションの準備は大変でしたが、やり遂げることができ、この研修で自分を大きく変えることができたと思います。ニュージーランド中期留学にも参加したいです」
生徒たちはみんな、豊田さんのように、自信をつけてハワイ研修から帰国します。
「高校ではニュージーランドとハワイの中期留学を用意しています。ハワイ研修をきっかけに、こうした留学制度を利用する生徒も増えています。中高時代に積極的に研修や留学に参加して、将来、グローバル社会に大きく貢献してほしいと思います」(森先生)
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ネイティブ教員と英語で過ごす『山中湖英語研修』
東海大学のセミナーハウスで研修

中1から中3の希望者が参加する『山中湖英語研修』は人気が高く、2019年の参加者は約60名でした。この研修ではまず一人ひとりが英語で自己紹介するところから始まります。続いてグループに分かれ、少人数制の英会話の授業を受講。午後はネイティブ教員と一緒に富士サファリパークや富士急ハイランドを訪問しました。もちろんコミュニケーションは英語で行います。
最終日には3日間の学びの成果として英語によるパフォーマンスを発表します。前述の根本樹くんのグループは、『かぐや姫』の英語劇を行いました。英語で歌ったり、演じたりすることで、より英語を使うことが身近になります。
語学研修や英会話講座で英語コミュニケーション力をアップ
I.Nくん(中3)
オンラインの英会話講座や山中湖英語研修を通じて、英語の力がかなり身についたと実感しています。今ではネイティブの先生と自由にコミュニケーションできるようになり、定期テストのリスニングの成績も大幅に上がりました。来年のハワイ研修が今から楽しみです。
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オンラインの英会話をマンツーマンで楽しむ
iPadを使いこなして学習

中1から中3までは週に1回、オンラインで英語講師と教科書で学んだ内容を30分間ほど復習する授業が行われています。iPadでつなぐオンラインの向こうにいるのは、外国人に英語を教える資格「TESOL(※)」を持つ、フィリピン・セブ島の講師です。ヘッドセットをつけてレッスンするため、周囲の生徒に声が聞こえず、間違いを気にせずに会話できます。教科書の内容も定着し、発音や英語の受け答えをする力も磨かれる、一石二鳥の取り組みです。
放課後には、希望者に向けてオンラインの英会話講座を週に1回開講しています。授業と同じくセブ島の講師が担当し、毎回30分間で、専用のテキストから学んだり、ゲームを楽しんだりと、英語に親しむ時間をたっぷりと体験できます。
※TESOL…Teaching English to Speakers of Other Languageの略。英語が母国語ではない人向けに英語を教えるための国際的な資格。
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『ハワイ研修』で異文化に触れ
英語力とプレゼン力を磨く
生徒を大きく成長させる2週間
中3では、希望者を対象とした『ハワイ研修』を行っています。この研修の特徴は、HTICを拠点にしてハワイの文化を学びながら体験的に英会話を習得できることにあります。フリーマーケットで英語を使ってショッピングをし、日本軍が奇襲したパールハーバーも見学します。修学旅行で広島を訪れたばかりの生徒たちは、平和の尊さを痛感するそうです。最終日には、2人1組になって、この研修で学んだ成果を英語でプレゼンテーション。達成感を胸に帰国の途につきます。


ハワイ研修で英語プレゼンに挑戦
A.Tさん(高1)
ハワイ研修のプレゼンテーションでは、アメリカと日本とのお札の違いを調べて発表しました。研修では英語でスピーチを学ぶ授業もあり、スピーチのコツを学んでからプレゼンテーションをしたことが、成果に活かされたと思います。
(この記事は『私立中高進学通信2019年神奈川版』に掲載しました。)
東海大学付属相模高等学校中等部
〒252-0395 神奈川県相模原市南区相南3-33-1
TEL:042-742-1251
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