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私立中高進学通信

2019年11月号

私学の英語最前線

横浜翠陵中学校

実践的な英語力を高める
ネイティブと学ぶ宿泊学習

中1・中2生が全員参加の『サマーイングリッシュキャンプ』。ネイティブ教員と共に徹底的に学ぶことで、英語力とプレゼンテーション力が身につきます。
毎年、中1・中2で行われる『サマーイングリッシュキャンプ』では主要教科の学習とともに徹底した英語のレッスンを実施しています。両学年ともに、最終日に英語プレゼンテーションにチャレンジします。

毎年、中1・中2で行われる『サマーイングリッシュキャンプ』では
主要教科の学習とともに徹底した英語のレッスンを実施しています。
両学年ともに、最終日に英語プレゼンテーションにチャレンジします。

教員が1年をかけて練り上げた
オリジナルプログラム

 2016年度から、中高一貫クラスの『グローバルチャレンジクラス』を創設し、新たなスタートを切った同校。これまで以上に英語力や異文化理解力、プレゼン力など、グローバルな力を身につけるための学びを展開しています。

 中1生では週5時間、中2生・中3生では週7時間の英語のうち2時間を、ネイティブ教員と日本人教員がチームティーチングで行う『アクティブイングリッシュ』の授業に充て、実践的な英語力を育成しています。世界を見る目を養うグローバル教育にも積極的に取り組み、中学3年間をかけてグローバルな現代社会の課題を研究し、その成果をプレゼンテーションする『翠陵グローバルプロジェクト(SGP)』も実施しています。

 こうしたグローバル教育の一環として、中1・中2の夏休みに、『サマーイングリッシュキャンプ』を実施しています。軽井沢の宿泊施設において、2泊3日で行われるこのキャンプでは、主要教科の学習とともに、ネイティブ教員による徹底した英語のレッスンが行われます。

 外部の施設を利用する英語キャンプは他校でもよく行われていますが、同校の特徴はプログラムをすべてオリジナルで作成している点にあります。『アクティブイングリッシュ』の授業を担当する日本人教員とネイティブ教員が、約1年間をかけて、キャンプでの学習内容や目標を練り上げていきます。

講師の先生方との連携も
英語力向上の鍵

 キャンプには、外部のネイティブ講師が十数名同行し、生徒6~7名のグループに1名ずつ付きます。

「講師の先生方には、行きのバスから同行してもらい、生徒と生活を共にしてもらいます。キャンプでは英語によるコミュニケーションを柱に、最終日に行う英語プレゼンテーションの完成をめざします」

 と中2の『アクティブイングリッシュ』を担当する鈴木絵恋先生は話します。

 同行する講師のほとんどが、普段から私立校や英会話学校で教えているプロフェッショナルで、半数近くが同校のキャンプに毎年参加しています。

 同校の教員とは事前に綿密な打ち合わせがされており、講師の先生方から出たアイデアやアドバイスを採用することもあるそうです。キャンプ中もネイティブ講師に任せきりにするのではなく、同校の教員は、生徒たちのサポートやアドバイス、講師による授業のフォローなどにあたります。

授業と連動した取り組みが
単なる「体験」を越える

 キャンプの最終日、中1生は「学校の紹介」、中2生は「日本の紹介」をテーマに、全員が英語でプレゼンテーションを行います。このテーマはキャンプをスタートさせた4年前から変わりませんが、アプローチや難易度は、生徒たちの様子を見ながら毎年調整し、それぞれの実力に合った内容にしているそうです。

 中1・中2ともに、前期の『アクティブイングリッシュ』の授業内で、プレゼンテーションの下準備をしておき、『サマーイングリッシュキャンプ』では、ネイティブ講師と相談しながら英語的表現や発音などを修正し、発表に向けて仕上げていきます。

 中1の語彙力で、英語でプレゼンテーションを行うのは難しいと思われがちですが、中1の『アクティブイングリッシュ』を担当する江村直人先生は次のように話します。

「中1のわずか3カ月の勉強内容でも、『This is~』『~likes』など、学んだ英語を駆使すれば、実はかなりのことを表現できるのです」

 また、プレゼンテーションの仕上げの際に、ネイティブ講師に英語で問いかけ、アドバイスを求めることが、生徒たちには大切な体験になるそうです。それに加え、「授業で習った表現が使える」という気づきを得ることも生徒たちにとって大きいと江村先生は言います。

 2学期からは、キャンプの経験を踏まえた学習を『アクティブイングリッシュ』 の授業で行い 、これを中3全員参加で実施される2週間のニュージーランド研修につなげていくそうです。

「『サマーイングリッシュキャンプ』での経験を活かし、中3のニュージーランド研修では積極的にコミュニケーションを図っていきます。また、このようなプレゼンやコミュニケーションの経験は、SGPの発表会にも活きてきます」(入試広報部長/庄大介先生)

 単なる体験としての英語キャンプではなく、普段の授業の学びとシームレスにつながるように、細部に至るまで設計された、横浜翠陵オリジナルの『サマーイングリッシュキャンプ』。カリキュラムの中にしっかりと組み込まれることで、生徒たちの着実なステップになっているようです。

STEP1
『サマーイングリッシュキャンプ』中1生の課題
英語で学校案内パンフレットを作る

 今回のキャンプで中1生は「学校案内パンフレットを作る」という課題に取り組みました。グループごとにテーマを決めて、学校の施設や部活動などについて英語で紹介するというものです。キャンプの前に授業で発表する英文を生徒たちで作成し、キャンプ内でネイティブ講師のサポートを得て仕上げた英文を、1人11文ずつ暗記して最終日に発表しました。

 今年は例年より高いハードルを設定しましたが、キャンプ終了時には「もっと話せるようになりたかった」「もっと英語の勉強をしなきゃ」という、前向きな声が聞かれました。

 キャンプを終えてからはプレゼンテーションで発表した原稿などの資料をまとめ、グループごとに1冊ずつ、実際に紙のパンフレットを作ります。これを11月の翠陵祭(文化祭)で発表する予定です。
(中1『アクティブイングリッシュ』担当/江村直人先生)

少人数のグループで学習することにより、「英語を使わざるを得ない」状況を作ります。学校主体のプログラムだからこそ、きめ細かい指導が可能なのです。少人数のグループで学習することにより、「英語を使わざるを得ない」状況を作ります。学校主体のプログラムだからこそ、きめ細かい指導が可能なのです。
個人発表をする中1生。キャンプでのプレゼンやSGPを通し、中学3年間をかけて「発表する力」「表現する力」を養っていきます。個人発表をする中1生。キャンプでのプレゼンやSGPを通し、中学3年間をかけて「発表する力」「表現する力」を養っていきます。
STEP2
『サマーイングリッシュキャンプ』中2生の課題
日本国内の観光ガイドを作る

 中2になると英語力も身につき、中1の時よりネイティブ講師との人間関係も構築しやすくなります。中1の時より楽しめたという生徒が多かったですね。

 今年の中2生の課題は「日本国内の観光ガイドを作る」。担当する都道府県を事前に指定し、授業で下調べをして、観光地を紹介する文章を英語で作成。さらにキャンプでもiPadを持たせて、ネットで調べたことを補完できるようにしました。

 そしてこの後は今回の体験を踏まえ、9月に実施される鎌倉の校外学習についての英語プレゼンテーションに取り組みます。今度はキャンプのように講師のサポートがつかず、生徒が自らの力で英文を作ります。キャンプの成果が発揮されるのではないかと楽しみにしています。(中2『アクティブイングリッシュ』担当/鈴木絵恋先生)

中2生のプレゼンテーション。国内の観光地について「どこがおすすめか?」「何をすると楽しいのか?」など、しっかりと英語でPRしていました。中2生のプレゼンテーション。国内の観光地について「どこがおすすめか?」「何をすると楽しいのか?」など、しっかりと英語でPRしていました。
レクリエーションではグループに関係なく、参加しているネイティブ講師全員と触れ合います。カタコトの英語でも楽しくコミュニケーション。英語がグッと身近になります。レクリエーションではグループに関係なく、参加しているネイティブ講師全員と触れ合います。カタコトの英語でも楽しくコミュニケーション。英語がグッと身近になります。

(この記事は『私立中高進学通信2019年11月号』に掲載しました。)

横浜翠陵中学校  

〒226-0015 神奈川県横浜市緑区三保町1
TEL:045-921-0301

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