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私立中高進学通信

2019年11月号

THE VOICE 校長インタビュー

東洋大学京北中学校

世界の平和に貢献できる
豊かな心を持ったリーダーを育成したい

石坂 康倫 (いしざか・やすとも)

石坂 康倫 (いしざか・やすとも)校長先生
1951年東京生まれ。東京学芸大学を卒業後、都立高校の数学科教員として赴任。
都立桜修館中等教育学校校長、都立日比谷高校校長などを経て、
2012年4月に京北高等学校(当時)の校長として着任。
以後、2015年4月の男女共学化や新校舎移転、
哲学教育と国際教育を基軸とした学校改革などを精力的に主導する。

多くの経験・体験を通じて
教養と豊かな心を育みたい
生徒たちに求める心がけ
「正礼し 正聴し 尽瘁じんすいすれば
不可無く 良生なり」
  1. 「礼儀を正し、しっかりとあいさつをすること」
  2. 「人の話を真摯に聴くこと」
  3. 「自分の労苦を顧みずに物事に一生懸命に取り組むこと」
  4. そうすれば「不可能だと思われることも可能になること」
  5. それは「より良い人生を築き上げることになること」

 私が着任して8年目、男女共学化とキャンパス移転から5年目を迎えますが、年々、生徒たちの「真剣さ」が増している印象を受けます。今年の夏休みも、多くの生徒が自主的に夏期講習に参加し、終了後は自習などに励んでいました。人の話にしっかりと耳を傾け、「ありがとうございます」とあいさつができる生徒が増えています。本校では「正礼し 正聴し 尽瘁じんすいすれば 不可無く 良生なり」を心がけとしていますが、その心がけが日々の学校生活を通じて生徒たちに浸透している様子がうかがえます。

 私が生徒たちに期待するのは、多くの経験・体験を積んで、「教養」を身につけることです。教養が身につけば「感性」が磨かれ、社会を生きるうえで必要な「直観」や「表現力」も磨かれます。これは文系・理系を問わず、またどんな職業に就こうとも必要な資質です。

 多くの経験・体験を通じて物事を多面的に見ることは、「豊かな心」を育むことにつながります。一つの茶碗が見る角度によって、まったく別の形状に見えるのと同様に、人間も見方によって気がつかなかった別の面が浮かび上がってきます。人を一面的に捉えないために、多様な経験・体験を積んでほしいですし、そのために本校ではさまざまなプログラムを用意しています。

「問い」を立てて
考える習慣が大切

 本校の柱の一つは「哲学教育」です。医学や物理学、文学、芸術など、すべての学問は哲学が土台となって派生してきました。私はこの学校に赴任した時、「諸学の基礎は哲学にあり」という建学の精神に感銘を受け、以来、哲学教育を前面に出す形で改革を進めてきました。

 例えば、週1回の「哲学」の授業を通じて生徒たちは、「問い」を立てて考える「思想の錬磨」を行っています。『チコちゃんに叱られる!』という番組がありますが、私たちは何となく「わかったつもり」になっていることが多々あります。大切なのは「なぜだろう」「どうしてだろう」と問うこと、そして哲学対話を通じて根拠や理由を見つけ出そうとすることです。日本の人口は100年後、約5000万人台になっているという説もあり、このままでは社会の維持が困難だと言われています。人口問題を解決するために、何をすればよいのか。こうした課題にも「問い」を立てて考えてほしいと思っています。

「国際教育」も本校の柱の一つです。本校では日々の授業のほかに、中3の「カナダ修学旅行」や希望者対象の「セブ島英語研修」など多彩な海外体験・研修型プログラムを用意しています。主たる目的は英語力の向上ではなく、「本当の教養を身につけた国際人」の育成です。昨今は、自国の利益を優先しようとする国が増えているように思い、とても心配です。そうした時代にこそ、俯瞰力、探究力、洞察力を持って、さまざまな人たちと立場を越えて対話できるリーダーが不可欠です。誰しもが「生まれてきて良かった」と思える平和な世界を作るためにも、そうした人財を育成していきたいと考えています。

 海外体験・研修型プログラムの一つ「オレゴンサマープログラム」では計15日間、現地でホームステイをします。帰り際には別れを惜しんで涙を流す生徒もおり、帰国後は「海外留学をしたい」「将来は海外で仕事をしたい」と話す生徒も少なくありません。こうした話も、「哲学」の授業で一歩踏み込んで考え、相手の立場や気持ちを理解しようとする資質が養われていることの証しだと思います。

理科教育に力を入れて
論理的思考力を高める

 今後、生徒たちに育成していきたい資質の一つは、論理的思考力です。すでに本校では『国語で論理』の授業を通じ、物事を論理的に説明する力やそれを文章として表現する力の育成などを行っています。今後はこれに加えて理科教育に力を入れ、「仮説・実験・検証・考察」の流れで思考する論理的思考力を文系・理系を問わず高めていきたいと考えています。

 ここまで述べてきたような教育を展開していけば、結果として進学力は自ずとついてくると思います。最近の東京大学の入試問題を見ると、根気強く考える力や表現力、教養がないと解くことができません。これは、本校が育成している資質・能力そのものです。進学実績の向上が第一の目的ではありませんが、今後は複数の卒業生が東京大学へ進学するような学校に自然となっていくことでしょう。

[沿革]
1899年、哲学者・井上円了により開校。2015年にキャンパスを東京都文京区に移転し、男女共学校となる。「哲学教育」「国際教育」「キャリア教育」を柱に据え、東洋大学と連携したプログラムも多数実施。新キャンパスには人工芝のグラウンド、吹き抜けガラス張りの図書室、生徒が自由に使える学習コーナーなどを備える。

(この記事は『私立中高進学通信2019年11月号』に掲載しました。)

東洋大学京北中学校  

〒112-8607 東京都文京区白山2-36-5
TEL:03-3816-6211

進学通信掲載情報

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