私立中高進学通信
2019年11月号
未来を切り拓くグローバル教育
日本大学豊山女子中学校
ターム留学制度を新設
海外への扉を増やす
それぞれのニーズに応える海外研修・留学制度が充実

英語圏の同世代とともに学ぶ経験で英語力が伸びる
中1・中2の春休みに参加できるニュージーランド春季短期留学。
希望者が対象で、中学の早い段階から海外が経験できるとあって好評です。
中学生の早い段階から
海外での経験を
ネイティブ講師とともに過ごす林間学校や 放課後のベルリッツ®英会話教室など、英語力を向上させるさまざまなプログラムを展開している同校。中学では「国際交流教育」を教育の柱の一つとして据え、英語力の向上はもちろん、世界を舞台に活躍できる人財の育成をめざしたコミュニケーション力の向上や異文化理解にも力を入れています。
中1・中2では希望者を対象に、春休みの17日間を利用して「ニュージーランド春季短期留学」を実施。ホームステイをしながら現地の学校へ通い、ホストファミリーや現地校の生徒たちと交流を深めます。
英語科の杉田竜之介先生は次のように話します。
「中学の早い段階で親元を離れて海外に留学するインパクトは大きく、生徒たちは失敗もするでしょうが、世界の広がりを目の当たりにし、たくましくなって帰ってきます。英語力はもちろん人間力も向上させ、帰国後はさらなるステップアップへとつなげていくのです」
高校では高1・高2の希望者を対象に、夏休みの16日間にわたり、寮生活とホームステイの両方が経験できる「カナダ英語研修」を用意。さらに「A特進」クラスでは、アメリカのハーバード大学やマサチューセッツ工科大学などを訪れる海外修学旅行を実施。現地の大学生に向けて英語でプレゼンテーションを行うなど貴重な経験を積んでいます。「N進学」と「理数S」クラスも、次年度から修学旅行先をオーストラリアに変更。現地の大学や研究機関の訪問・職場体験をするなど、充実した内容になる予定です。
自由度の高い
ターム留学制度
今年度から、個人で自由に時期や渡航先を選び、1学期間(約3カ月)留学できる「ターム留学」制度も始まりました。この制度を使えば、留学先や時期を問わず、帰国後も遅れることなくクラスに戻ることができます。対象は中2からで、中学生の段階から海外で腰を据えて学びたい、というニーズに応える形です。
「1年間の留学にハードルの高さを感じる生徒も、ターム留学なら挑戦しやすいと思います。帰国後に学習の遅れを感じるかもしれませんが、教員が個別にサポートしますので心配は不要です。この時期に海外で得られる経験は、何物にも代えがたい貴重なもの。ぜひ積極的にチャレンジしてほしいです」
2020年度入試からは英語インタビュー型入試や帰国子女入試も新たに導入されます。
英語を使ったコミュニケーション能力の高い生徒の増加が予想される中、ターム留学の新設によって海外留学制度がいっそう活性化するのは間違いありません。

高校の修学旅行では「A特進」クラスがアメリカのハーバード大学やマサチューセッツ工科大学などを訪問。
次年度から「N進学」と「理数S」クラスも修学旅行先がオーストラリアになり、
すべての生徒が海外へ。将来の進路について考えるきっかけを作ります。
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中1からネイティブ教員と
宿泊行事で交流
英語で話す抵抗感をなくす

林間学校では、自然の中でさまざまなアクティビティを行ううちにネイティブ教員とも打ち解け、自然と英語で会話ができるようになります。
同校では中学入学前の春休み中から、ネイティブ教員と英語に親しむプログラムが用意されており、友達づくりやネイティブの先生に慣れる機会になっています。中1の夏休みには、ネイティブ教員も同行し、志賀高原で2泊3日の林間学校を実施。自然に囲まれた、普段とは違う環境で過ごすことで親睦を深め、さまざまなアクティビティを共に行います。ネイティブ教員と話すきっかけにもなり、心を開いて交流できるようになることで、英語も自ずと口から出てくるようになるそうです。
また、校内に設置された「English Room」にはネイティブ教員が常駐し、昼休みや放課後をはじめ、いつでも英会話を楽しむことができるようになっています。入学後にネイティブの先生と交流する機会が多く設けられていることで、当たり前のように英語でコミュニケーションが取れるようになっていくのです。
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ケンブリッジ大学
特別プログラム
日本大学付属校で選抜された生徒が参加

ケンブリッジ大学での特別プログラムに参加できるのは、選抜された生徒のみ。意欲のある生徒にとっては大きな目標となっています。
英語に熱意のある生徒にとって、一つの目標となるのがイギリス・ケンブリッジ大学で行われる海外研修への参加です。日本大学の付属校全26校から選抜された生徒のみが参加できるプログラムで、年に2回、春と夏に開かれています。対象は高校生で、同校からは英検準2級以上の希望者から選抜し、春は3名、夏は2名ずつ参加します。日本大学から奨学金の援助もあるため、費用面の心配も軽減される特別なプログラムです。英語のスキルがトップクラスかつ意欲のある生徒ばかりが集まるため、互いに刺激を受け合う点が大きな魅力になっています。現地ではケンブリッジ大学の学生との交流やイギリス文化を研究するためのフィールドワークが行えるなど、将来の糧となる貴重な経験ができるところも大きな魅力でしょう。
一緒にケンブリッジへ行ったメンバーとは、付属校の代表者が一堂に集まる「英語スピーチコンテスト」で再会することもあり、将来にわたって切磋琢磨し合う仲間となることも珍しくないそうです。
先生から一言
海外での経験を
自立のきっかけにしてほしい

自分の目で実際に世界を見なければ、わからないこと、考えられないことがたくさんあります。中高一貫のメリットを活かし、中学生から海外で体験をするなどして、グローバル感覚を養ってもらいたいと思います。失敗も自立につながる大切な経験です。海外研修や留学を通して英語力はもちろん、人間力も向上してくれることを期待しています。(英語科/杉田竜之介先生)
(この記事は『私立中高進学通信2019年11月号』に掲載しました。)
日本大学豊山女子中学校
〒174-0064 東京都板橋区中台3-15-1
TEL:03-3934-2341
進学通信掲載情報

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