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私立中高進学通信

2019年11月号

未来を切り拓くグローバル教育

秀明中学校

グローバルな力を
育成する『SEC』

英語で自分の意見を発信
『SEC』の中3英会話授業の様子。教えているのは、デムステッダー先生(写真右から2番目)。美術や音楽など実技教科の授業はネイティブと日本人の教員によるチームティーチングで行われます。

『SEC』の中3英会話授業の様子。教えているのは、デムステッダー先生(写真右から2番目)。
美術や音楽など実技教科の授業はネイティブと日本人の教員によるチームティーチングで行われます。

英語の授業時数は
公立中学の2・5倍

「全寮制」「中高一貫」「全人英才教育」を特色とする同校は、1992年から『イギリス英語研修』を実施するなどグローバル教育に力を注いできました。2016年には中学に英語に特化した新コース『SEC(スーパーイングリッシュコース)』を設置しています。

「英語で自分の意見を発信できる力を養い、国際社会に貢献するグローバルリーダーの育成がコースの目標です。国内の難関大学や海外の大学に進学し、外交官など英語力を活かす仕事に就きたい生徒を対象としていますが、本校は医学部に多くの生徒を送り出していますので、『英語に堪能な医師になりたい』『国境なき医師団で働きたい』という声にも応えたいと思います。
 4技能を磨くために、英語の授業は原則としてオールイングリッシュで行います。しかも、英語の授業時数は公立中学の2・5倍となる週10時間です」(英語科主任/山本恭子先生)

 この授業時数を可能にしているのが、全寮制ならではの「夜間学習」。同校では夕食後の18時45分から21時まで授業があります。この時間帯を日本人教員による英文法の授業にあてているのです。

 英語の授業では『CLIL』(※1)と呼ばれる内容統合型学習も実践。『CLIL』とは、教科やテーマ学習と外国語学習を組み合わせた学習の総称で、『SEC』では美術や音楽、技術・家庭といった教科もオールイングリッシュで授業を行っています。

※1 CLIL…「Content and Language Integrated Learning」の略称。

一期生の高1が
英検準1級に合格

 ネイティブ教員との密な交流も『SEC』ならではです。同校に在籍するネイティブ教員は7名。大学で音楽や美術を専攻していたり、調理師免許を取得していたりと、それぞれが得意分野を有しており、全員がイギリス出身であることも特色です。これはイギリスが英語発祥の地であり、同校がイギリスのパブリックスクールを規範に創立されたという背景があるためです。ただし、授業ではアメリカン・イングリッシュも指導します。担任や「チューター」と呼ばれる副担任をネイティブ教員が務め、生徒の勉強の相談にのるなど、学校生活全体をきめ細かくサポートしています。

 中学3年間を『SEC』で学んだ生徒は、高1から「難関国立大学進学」「医学部進学」「総合進学」の3コースのいずれかに進みます。ただ、英語の授業はネイティブ教員が継続して担当。さらに英語力に磨きをかけていきます。また、海外大学を志望する生徒はTOEFLやIELTS(※2)の受検に向けた勉強にも励んでいきます。

『SEC』の一期生となる現在の高1生は、全員が英検2級に合格。準1級を取得した生徒、模試による英語の偏差値が78という生徒もいるそうです。『SEC』は、早くも大きな成果を上げているようです。

※2 TOEFLやIELTS…海外留学をめざす際に利用される英語の能力テスト。
英語能力を証明するためのテストとして国際的に広く認められています。

Action Report File001
オールイングリッシュによる
英会話の授業
イギリス人教員と心を通わせる

 取材当日、『SEC』の中3生が『イングリッシュ・スタディ・センター』で英会話を学んでいました。ここはグループワークや調べ学習のためにつくられたスペースで、丸テーブルを囲みながら楽しく英会話を学ぶことができます。

 生徒たちは1人1台のタブレット端末で、第二次世界大戦を舞台にした映画『ダンケルク』についてリサーチ。デムステッダー先生とコミュニケーションを取りながら、映画の登場人物やストーリー、良いと思われる点などを英語で入力していました。英会話の授業では、このようにタブレット端末を使いこなしながら英語の4技能を磨き、自分の意見を英語で発信できるように指導していきます。

 さらに、放課後の英会話講座や、ネイティブ教員と食事を楽しむ「昼食英会話」なども実施。英語を実際に使う機会が数多く設けられています。

対話型の授業で4技能を強化対話型の授業で4技能を強化
英語とICT機器を使いこなせるように英語とICT機器を使いこなせるように
Action Report File002
異文化も体験できる
『イギリス英語研修』
中2と高1で全員参加の短期留学

 中学校には『SEC』のほかに「医進・特進コース」と「総合進学コース」があります。3コースともに中2と高1で、全員参加の『イギリス英語研修』を実施しています。ロンドンの南東にあるケント州で中2は2週間、イギリス人教員から生きた英語を学びます。

 研修の前半は秀明学園が所有する教育施設のチョーサー・カレッジ・カンタベリー(CCC)で寮生活。後半は現地の家庭にホームステイして異文化を体験します。「医進・特進コース」と「総合進学コース」の生徒は1家庭に2人ですが、『SEC』の生徒は1家庭に1人でホームステイをします。

 高1では3週間滞在し、中2と同様に前半が寮生活、後半がホームステイになっています。このほかにも、希望者を対象とするアメリカやオーストラリアへの短期海外研修も用意されています。

チョーサー・カレッジ・カンタベリーで学ぶ短期イギリス留学チョーサー・カレッジ・カンタベリーで学ぶ短期イギリス留学
学生寮とホームステイでイギリスの文化に触れる機会が豊富学生寮とホームステイでイギリスの文化に触れる機会が豊富
先生から一言
絶えず英語に触れる環境が、生徒を成長させています
英語科主任/山本恭子先生

 コミュニケーションツールとしての英語を学び、将来に役立てたい。そんな生徒に向けたコースが本校中学の『SEC』です。小学生の時から英語が大好きだった生徒がこのコースで学んでいます。入試科目は国語・算数・英語の3教科です。オールイングリッシュの授業についていけるかどうかを見るために、英語の試験では英検3級程度の問題も出題します。

『SEC』の生徒は、絶えず英語に触れる環境に身を置いています。このため、英語力が格段に向上し、自分の意見を堂々と英語で述べられるようになります。寮生活で自分のことは自分でする習慣が身についているので、将来、長期にわたって留学する際にも役立ちます。他コースの生徒にも大きな刺激を与えており、『SECの生徒に負けないように英語を勉強しよう』と切磋琢磨する雰囲気が校内に生まれています。
(英語科主任/山本恭子先生)

進学通信 2019年11月号
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