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私立中高進学通信

2019年10月号

実践報告 私学の授業

立正大学付属立正中学校

朝の『コラムリーディング』で
読解力、文章力を鍛える

思考力や表現力を大きく育てる『R-プログラム』
新聞コラムを読んで、自分の意見を発表する高1(一貫クラス)の生徒。中1から続けてきた『コラムリーディング』の成果が表れています。

新聞コラムを読んで、自分の意見を発表する高1(一貫クラス)の生徒。
中1から続けてきた『コラムリーディング』の成果が表れています。

現代社会で求められる
「3つのR」を強化する
生徒たちが書いた作文。今回は朝日新聞の「天声人語」を読んで、リサーチと作文を行いました。繰り返し行うことで、文章の真意をすばやく捉える力、短時間で考えをまとめる思考力・判断力、自分の意見を述べる表現力が鍛えられます。生徒たちが書いた作文。今回は朝日新聞の「天声人語」を読んで、リサーチと作文を行いました。繰り返し行うことで、文章の真意をすばやく捉える力、短時間で考えをまとめる思考力・判断力、自分の意見を述べる表現力が鍛えられます。

 日蓮宗の宗祖・日蓮聖人の「立正安国論」に基づき、正しいことを立てて国を安らかにする=社会に有益な人物を輩出することが大切であるという理念を持つ同校。この理念をきっかけに、「どんな社会でも必要とされる力」を育てる取り組みとして、2013年から「調べる力(Research)」「読み取る力(Read)」「表現する力(Report)」の3つの力を強化する『R-プログラム』を実施しています。

 その中心となるのが、中1から高2までに実施している、朝のショートホームルームを活用した『コラムリーディング』。10分間で新聞の社説やコラムなどを読み、内容や自分の意見を200字以内の文章に書く取り組みです。翌朝のホームルームでは、何名かの生徒が書いた文章を発表。人前で話すトレーニングとしての機会も設けています。

『コラムリーディング』を中心となって進めてきた国語科の加藤咲佳先生は、次のように話します。

「どういうコラムを取り上げるかは、学年ごとにある程度、決めていますが、各担任の裁量も大きく、クラスの持ち味に合わせて、生徒の発表した内容を受けて、さらに意見を書かせるなど、フレキシブルに行っています。
 高1になると、記事を読んで、関連資料を調べたうえで、自分の意見をまとめる作業も行います。課題のコラムも、学年が上がるにつれ、より深く思考することが必要な内容を扱うようにしています」

 加藤先生が気をつけているのは、生徒の意見や感想が、一方向に偏り過ぎない題材を選ぶこと。例えば、中3以上になると、「救急車の有料化問題」や「休日の部活動を教員が行うべきか」といった、賛否が分かれるようなコラムをあえて選ぶそうです。

「少し極端な意見が出ても、問題意識を持ってくれたほうが良いので、否定しないようにしています。私が指摘しなくても、過激すぎる意見には、ほかの生徒が『それはないよ』と異を唱えてくれます」

『コラムリーディング』の延長として、年に数回はロングホームルームを使って、ディスカッションやディベートも実施しています。朝のホームルームで意見を述べることに慣れた生徒たちは、中3時には十分にディベートが行えるまでに成長しているそうです。

毎朝10分の積み重ねが
大きな力になる

 夏休み前には、原稿用紙4枚分の作文を書く宿題が出されます。優秀な作文を書いた中学生は、「校内弁論大会」に出場。高校生は仏教主義学校連盟主催の弁論大会に出場します。中学生は「中学生の主張」コンクールにも挑戦しており、東京都大会で毎回受賞者を出す快挙を果たしています。

「『R-プログラム』を体験した生徒たちは、自分の意見を書くことに抵抗がなくなり、発表も嫌がらなくなります。作文や弁論でも、それぞれの個性を出しています」

 と加藤先生。大学入試に記述問題が増加している今、「時間内に読み、書く」という訓練は、入試にも必ず役立つため、朝の10分間でなるべく作文を仕上げるように習慣づけ、宿題として取り残さないように促しているそうです。

「『R-プログラム』では、教員が評価をしない、点数をつけないというところも特徴的です。点数化しないことが、生徒の自由な発想や多様な意見につながっているのではないでしょうか」

『コラムリーディング』取り組みレポート

「調べる力(Research)」「読み取る力(Read)」「表現する力(Report)」を養成する『R-プログラム』

Step 1
コラムを読み、リサーチ&作文

 この週の高1のクラスでは、ハザードマップに関する新聞のコラムを読み、自分の地域のハザードマップをインターネットで検索したうえで、自分の意見を作文にするという課題に取り組みました。生徒それぞれが宿題として調べてきた自分の地域のハザードマップとコラムをもとに、真剣に作文を書いていました。

Step 2
調べた知識を添えて意見を発表

 課題の最終日に4名の生徒がホームルームで自分の意見を発表します。いろいろな意見が出て、「ハザードマップの存在自体が油断につながる」という意見を述べる生徒も。

「生徒たちにとって一番身近な担任が担当するのも、この取り組みの利点です」と加藤先生。ホームルームだからこそ、自分の意見を遠慮なく言える環境になるそうです。全員の発表が終わったあと、担任の先生から災害についてのお話がありました。

Step 3
ロングホームルームで議論やディベート

 朝の『コラムリーディング』の延長線として、年に数回は、必ず1つのテーマについて、ロングホームルームでじっくりと議論する時間を設け、ディスカッションやディベートを行います。ディベートではクラスを3グループに分け、うち2グループは賛成派・反対派に分かれて議論し、もう1グループは議論を聞いてどちらが論理的かをジャッジします。

 最初はなかなか自分の意見を持てなかった生徒も、中3になれば友達の意見を受け入れ、そのうえで自分の意見を出せるようになっていくそうです。

ココも注目!
記事をそのまま受け入れるのではなく
一歩踏み込んで考える力を
国語科/加藤咲佳先生国語科/加藤咲佳先生

 中1では、短い文章のコラムに取り組み、書くべき文章量も100文字くらいからスタートしました。それでも最初は、半分も文章が埋まらない生徒が何人もいます。中3までに書けるようになればいいというのが私たちの考えです。いろいろな記事を読み、短くてもいいので、まずは自分の意見を書いてみるという作業が大切です。テーマも偏らないよう、体育や理科の先生にも選んでもらっています。今後は大学受験も意識し、高校ではデータや資料を読み取る課題も出していきたいですね。

(この記事は『私立中高進学通信2019年10月号』に掲載しました。)

立正大学付属立正中学校  

〒143-8557 東京都大田区西馬込1-5-1
TEL:03-6303-7683

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