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私立中高進学通信

2019年10月号

未来を切り拓くグローバル教育

普連土学園中学校

ロボット競技会『FLL』
トルコ世界大会に出場

プログラミング教養講座の学びで世界へ進出!
世界大会でロボットゲームに挑む『Friends Fab』高2メンバー。創設4年目にして2度目の世界大会進出と、新たな快挙です。

世界大会でロボットゲームに挑む『Friends Fab』高2メンバー。
創設4年目にして2度目の世界大会進出と、新たな快挙です。

教養講座でロボット制作
プログラミングに取り組む

 キリスト教フレンド派の教えにのっとり、すべての人を敬い、社会に貢献する女性を育てる同校。アットホームで個々の生徒に行き届いた、細かな指導のなか、のびのびと個性を伸ばす教育を行っています。

 少人数制クラスによる英語教育、国際理解教育に力を入れるほか、長期休暇には自然科学や語学などをテーマにした各種教養講座も開き、生徒の視野を広げています。同講座では、多くの生徒たちが、関心あるテーマについて楽しみながら学んでいます。

 プログラミングや電子工作を学ぶ『Friends Fab』も、教養講座の一つですが、課外時間を利用したこの講座では部活動との掛け持ちも可能。中3から高2の希望者が参加し、毎年、世界最大規模のロボット競技会『FIRST® LEGO® League』(FLL)(※)に出場しています。2017年には審査員特別賞を受賞し、世界大会に進出。今年は国内約120チームの中から全国3位に入賞し、トルコで開催された世界大会に出場しました。

※『FIRST® LEGO® League』(FLL)…LEGOを用いた世界規模のロボットコンテスト。日本大会ですぐれた成績を収めたチームの中から、世界大会出場チームが選ばれます。

同校での学びを活かし
英語でプレゼンテーション

『FLL』は、オリジナルロボットでミッション攻略をめざす「ロボットゲーム」と、テーマに即した「プレゼンテーション」の総合得点で評価が下されます。今回のテーマは「宇宙」。宇宙空間での生活で生じる問題について解決策を考えて発表するなど、思考力、問題解決力に加え、プレゼンテーション能力も求められます。

 今年、大会に出場したのは高2の4名。理系と文系、各2名ずつが参加し、役割分担をしながらロボット制作やプレゼン準備を行ったそうです。

「本校では普段の授業からプレゼンの機会が多く、中3からは毎年、本格的な論文を作成し、発表を行います。とはいえ、世界大会では英語で発表するので事前準備が大変でした。みんなで協力して英訳し、ネイティブの先生にもチェックしていただきました」

 と、大会に出場した徳永彩乃さん。石井雅夕さんも同校での英語の授業が功を奏したと話します。

「ネイティブの先生の授業が多く、英語でのグループディスカッションや、英語の動画を見て、要約係、司会などに分かれて話し合いをしたことが、英語のプレゼンに役立ちました」

 広報部長の池田雄史先生は、教養講座の意義について、次のように話します。

「大学入試の多様化により、生徒は従来のペーパーテスト対策以外にもさまざまな力を身につける必要があります。本校の教養講座は受験勉強の枠に収まらない多様な興味・関心を引き出せる点で、まさに新しい入試に向いていると言えます」

 世界を舞台に、かけがえのない経験をした生徒たち。大学入試はもちろん、その後の人生においても大きな財産となるに違いありません。

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ロボット競技会で国内3位に入賞!
世界大会で国際交流を経験
ロボット制作と英語のプレゼンスキルを披露

 ロボット競技会『FLL』世界大会は、3日間にわたりトルコで開催されました。参加したのは41カ国82チーム。同校『Friends Fab』チームは惜しくも入賞を逃しましたが、独自のアイデアを形にし、世界を舞台に英語でプレゼンした体験や、さまざまな国から来た参加チームとの国際交流により、大きな成長を遂げました。

FIRST® LEGO® Leagueとは

ロボットゲーム

LEGOを使って組み立てたロボットを駆使し、さまざまなミッションにチャレンジ。2分30秒の制限時間内に、より多くの得点を稼いでいきます。

プレゼンテーション

【ロボットデザイン】設計したロボットやプログラミングについて、工夫した点や戦略を発表します

【プロジェクト】テーマについて調べ、発見した問題点、その解決策について発表します。

【コアバリュー】自分たちのチームについて、活動を通じて学んだことを発表します。

「ロボットデザイン」のプレゼンテーションでは、アタッチメントの工夫について審査員に説明しました。「ロボットデザイン」のプレゼンテーションでは、アタッチメントの工夫について審査員に説明しました。
プレゼンテーションの際には、英語による質疑応答も。臨機応変に回答する語学力、思考力が試されます。プレゼンテーションの際には、英語による質疑応答も。臨機応変に回答する語学力、思考力が試されます。
Interview
国際大会で感じた成長
世界のチームと交流
左から徳永彩乃さん、鈴木絢子さん、石井雅夕さん。大会には大津柚稀乃さん(すべて高2)も出場し、「プロジェクト」の研究発表を行いました。左から徳永彩乃さん、鈴木絢子さん、石井雅夕さん。大会には大津柚稀乃さん(すべて高2)も出場し、「プロジェクト」の研究発表を行いました。

――Qプログラミングやロボット制作の楽しさについて、教えてください。

鈴木絢子さん(高2)
ロボットを動かすには、角度などを細かく調整しながらプログラミングする必要があります。設定値を変えて何度もトライ&エラーを繰り返し、うまくいった時にうれしさを感じます。レゴで何度もアタッチメントを作り直すので、物事に地道に取り組む力も身につきました。

石井雅夕さん(高2)
数学の授業で関数を学んだ時は、「何に使うのだろう?」と思っていました。でも、ロボット制御のプログラミングを通じて「こういう時に使うのか」と気づいたんです。学んだ知識を活かすことができ、楽しかったです。

――Q「プロジェクト」や「コアバリュー」のプレゼンテーションでは、どんな発表をしましたか?

徳永彩乃さん(高2)
「プロジェクト」は、国際宇宙ステーション(ISS)内での爪切りについて研究発表を行いました。ISSで爪を切ると、破片が浮遊し、機器の隙間に入って故障を引き起こすことも。そこで爪が飛ばないような装置を考えました。「コアバリュー」ではプレゼンに寸劇を取り入れ、チームワークをアピールしました。

――Q世界大会では英語でプレゼンテーションを行います。どのような準備をしましたか?

石井さん
ネイティブの先生に、プレゼンの内容をチェックしていただきました。一生懸命に練習したため、世界大会では「言葉の壁を感じさせないくらい素晴らしかった」と褒めていただきました。

鈴木さん
東日本大会、全国大会、世界大会と経験を重ねたので、人前で発表することに段々と慣れていきました。

徳永さん
大学生や社会人になってもプレゼンの機会はたくさんあると思いますが、その基礎を築けたかなと思います。

石井さん
私はもともと自分の意見を言うのが苦手。今でもプレゼンは緊張しますが、意見を言えるようになりました。先日も学外のイベントに参加し、大勢の観客の前で急きょ2分間のプレゼンを担当することに。なんとか無事に終えられたのも、これまでの経験があったからかなと思いました。

――Qトルコで行われた世界大会に出場した感想は?

石井さん
思うように点数が伸びず残念でしたが、良い経験ができました。ほかの国のチームとの交流が一番楽しかったです。

鈴木さん
あまり観光する時間がありませんでしたが、顔を布で覆っている女性がいるなど宗教や文化の違いも感じました。

徳永さん
トルコは、公用語がトルコ語です。プレゼンは英語でしたが、会場ではさまざまな国の参加チームと話し、知らない言語に触れるのも楽しかったです。アラビア語で私たちの名前を書いてもらったり、私たちもみんなの名前を漢字で書いてあげたりという交流もありました。ほかではできない貴重な経験ができ、これからの糧になっていくだろうなと思いました。

進学通信 2019年10月号
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