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私立中高進学通信

2019年10月号

学校生活ハイライト

成城中学校

青春を捧げて一つのチームを作る
男子校ならではの「ウォーターボーイズ」

アクロバティックな演技がウォーターボーイズの見どころ。観客数はのべ6,000人を超すと言います。「活動を通して、生徒たちは精神的に大きく成長し、協調性や企画力、リーダーシップが備わります」(兼近先生)

アクロバティックな演技がウォーターボーイズの見どころ。観客数はのべ6,000人を超すと言います。
「活動を通して、生徒たちは精神的に大きく成長し、協調性や企画力、リーダーシップが備わります」(兼近先生)

9月中旬に行われる『成城祭』で人気の、男子シンクロナイズドスイミング「ウォーターボーイズ」。昨年、チームを率いて見事な演技を披露した高2生2名に話を聞きました。

自分たちで作り上げる
プロセスが生徒を成長させる

 中2から高1の有志が夏の2カ月間、部活動や勉強の合間をぬって練習し、『成城祭』で成果を披露する同校の「ウォーターボーイズ」。今年で13年目を迎え、すっかり伝統のイベントになりました。

 立ち上げのきっかけは、映画やテレビドラマの影響もあり、6名の中3生が「やってみたい」と声を上げたことなのだそう。

「生徒が熱くなれるものは何でも取り組ませてみよう」と、兼近研先生が顧問となって、生徒の自主活動を盛り上げる契機の一つになれば、とスタートさせたと言います。

 20人以上のメンバーを集めることから始まり、振り付け、練習など、すべて生徒自身で行い、初めは苦労も多かったそうですが、初年度にして文化祭投票MVPを受賞、人気に火がつきました。

「観客の応援が力になり、達成感を味わった生徒が、責任感をもって次の学年につないでいこうとする思いこそが、13年間続いた理由ではないでしょうか」(兼近先生)

 同校の伝統行事「臨海学校」で中1を指導する高2の「補助員」には、ウォーターボーイズ経験者が選ばれることも多いそうです。卒業生の中には就職活動でこの経験を話し、見事内定をつかんだ生徒もいます。

「さまざまな個性が集い、一つのチームにまとまっていく過程に大きな魅力があります。本番までに積み上げてきたものは将来にわたって彼らの自信になると思います」

成城の伝統イベント
「ウォーターボーイズ」の魅力を昨年、チームを率いた高2生が語る

 総勢60名という過去最多のメンバーを抱えた昨年の「ウォーターボーイズ」。団長としてチームを率いた青木隼人くん(高2)と同期でチームを支えた向井陽紀くん(高2)が活動の魅力を振り返ります。

小6の文化祭見学で見た時から
「やってみたい」と思っていた

青木隼人くん
「ウォーターボーイズ」に参加したきっかけは、中2の時に水泳部の友達に誘われたことからでした。人前で演技を披露する経験はなかったけれど、やってみたら案外楽しくて。

向井陽紀くん
僕は小6の時に『成城祭』の見学に来て、「ウォーターボーイズ」の演技を見たんです。その時から「やってみたい」と思っていて、受験で2つの中学に合格しましたが、「ウォーターボーイズ」が決め手になって成城に入学しました。

青木くん
「ウォーターボーイズは」、華やかに見えるけれど、体力勝負。生徒主体の有志活動なので、安全面には万全の気を配って練習していました。

向井くん
昨年は3グループがローテーションで出演し、1日6公演、2日間で12公演をやり切りました。計20曲以上の選曲から構成、振り付け、配置や練習と、生徒の力ですべてを手掛けるので、とても達成感があります。

続けるから自信になる
僕らの夏の一生の思い出

向井くん
学校のプールはシンクロ用ではないので、水中スピーカーは付いていません。団長が水中で金具を鳴らして合図を出し、それに合わせて演技をそろえていきました。参加したての中2の時は、うまく演技をそろえられず、先輩から叱られてばかりでした。

青木くん
文化祭が近づくにつれて、気合も入り、先輩の声がだんだん大きくなっていきましたね。

向井くん
上の学年になると、体力があるメンバーはやぐらの土台を担当するので、配置によっては潜水時間が30秒以上になることもあって、かなりハードです。

青木くん
1日6公演はきつかったです! 保護者の皆さんが声援だけでなく飲み物の準備などもしてくださって、本当にありがたいと思いました。2日間の公演が終わって、来年の団長を指名して赤いメガホンを手渡した時には、肩の荷が下りた気持ちでした。

向井くん
練習ではなかなかそろわなかったところが本番でできて、みんなの底力を感じました。一生懸命やって力を尽くしたら、それを認めるのが「ウォーターボーイズ」のいいところ。僕らの一生の夏の思い出です。

青木くん
みんなで一つのものを作り上げる達成感は、計り知れないと実感しました。3年間、ウォーターボーイズに参加して、とくに同学年の仲間20人とは本当にいい関係が築けたと思います。もう引退しましたが、後輩の練習を見に行こうと思っています。

右から現在、生徒会長を務める向井陽紀くん(高2)、昨年の団長で水泳部所属の青木隼人くん(高2)、顧問13年目に突入した兼近研先生。右から現在、生徒会長を務める向井陽紀くん(高2)、昨年の団長で水泳部所属の青木隼人くん(高2)、顧問13年目に突入した兼近研先生。
総勢約60人に達した昨年度のウォーターボーイズ。毎年夏限定の2カ月の活動に、思う存分打ち込める自由な空気が学校に流れています。総勢約60人に達した昨年度のウォーターボーイズ。毎年夏限定の2カ月の活動に、思う存分打ち込める自由な空気が学校に流れています。
進学通信 2019年10月号
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