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私立中高進学通信

2019年9月号

グローバル特集 アイデンティティ

白梅学園清修中学校

留学生と広島・京都を巡る
グローバルな体験

中2の『国内英語実践研修』は、今年から留学生と一緒に広島・京都を巡る体験型プログラムへと変更されました。事前学習でも留学生と触れ合う機会を設けています。
生徒一人ひとりがそれぞれ留学生のサラさんに質問。『国内英語実践研修』でも留学生にスムーズに話しかけられるようにする練習です。事前学習は『国内英語実践研修』実施予定の12月まで、留学生を迎えて断続的に行っていくそうです。

生徒一人ひとりがそれぞれ留学生のサラさんに質問。
『国内英語実践研修』でも留学生にスムーズに話しかけられるようにする練習です。
事前学習は『国内英語実践研修』実施予定の12月まで、留学生を迎えて断続的に行っていくそうです。

国内での宿泊研修だからこそ
異文化理解を深める体験を

 中学入学時からネイティブ教員による英語の授業を週5時間も設けるなど、同校では英語力や異文化理解を高め、グローバル・スキルの向上に力を入れています。高校募集を行わない完全中高一貫校であるメリットを活かし、少人数制のていねいな指導との相乗効果により、近年ますます難関大学に合格する生徒を増やしています。

 同校では英語力の向上とグローバルな感覚を磨くために、中2生が国内の観光地を留学生と巡るグローバルなプログラム『国内英語実践研修』をスタートさせました。今年の12月、歴史ある街の広島と京都を、3泊4日で巡ります。生徒たちは日本の地で学ぶ留学生と英語でのコミュニケーションを体験し、広島や京都にまつわる紹介も英語で行う予定です。

 観光で回るコースは同校の生徒が考え、現地に住む留学生とともに、広島や京都を街歩きするユニークな取り組みです。生徒全員が留学生と英語でしっかりとコミュニケーションが取れるように、生徒3名につき留学生1名と少人数グループを作り、広島や京都を散策しながら歴史や伝統文化をともに学びます。

「留学生との密なコミュニケーションを通して、異文化理解や英会話能力のアップにつなげ、意味のある研修にしたいと思っています。
 日本文化や歴史について留学生に紹介しながら観光する予定です。中2ですから、英語で説明するのは難しいと思いますが、留学生と同じものを見て感じ取る中で、自然と伝わり合うものもあると信じています」
(英語科/川田裕子先生)

 高等部では全員参加の海外研修を高1で行いますが、全員で海外研修に参加したあと、希望者は引き続き2週間、現地に滞在するプログラムの検討も進められています。

事前学習で留学生と交流し
広がった興味や関心

 今回取材した6月の事前学習は、バングラデシュ出身の留学生サラさんを迎えて行われました。サラさんは「完璧でなくていいから、恥ずかしがらずたくさん話す。日本語は使わず英語で話す。間違っても大丈夫」という3つのルールを生徒たちに伝え、まずはサラさんの出身国当てクイズからスタート。生徒たちの緊張も、会話をするごとに少しずつほぐれていきます。

 サラさんは日本に来てカルチャーショックを受けたことや、バングラデシュの通貨や食べ物、伝統衣装など、生活や文化について詳しく話し、生徒たちは興味を持って聞き入っていました。

 このあと生徒たちは1人ずつ、自己紹介をし、サラさんへ「京都の舞妓を知っていますか?」「抹茶は好きですか?」などと質問。生徒たちはしっかりと英語で応対していました。こうしたやり取りが、『国内英語実践研修』で初めて顔を合わせる留学生たちとのコミュニケーションの下地となるのです。

 授業後、生徒たちからは「日本とバングラデシュは違うところもあれば、似ているところもあると感じた」「来日して驚いたことをもっと知りたい」という声が上がり、外国人から見た日本について興味・関心が広がったこともうかがえました。

バングラデシュの民族衣装を持ってきてくれたサラさん。衣装や普段の生活様式、民族音楽、食事やスイーツ、人気の観光名所などについて聞き、他国の文化を身近に感じました。バングラデシュの民族衣装を持ってきてくれたサラさん。衣装や普段の生活様式、民族音楽、食事やスイーツ、人気の観光名所などについて聞き、他国の文化を身近に感じました。
最初は恥ずかしがっていた生徒も、「Mistakes are OK」というサラさんの励ましによって、スムーズに英語が出てくるように。最初は恥ずかしがっていた生徒も、「Mistakes are OK」というサラさんの励ましによって、スムーズに英語が出てくるように。
事前学習では、留学生とコミュニケーションを取って終わるのではなく、しっかりと地理的な知識を蓄え、問題意識を持って取り組めるようにオリジナルのプリントを用意しています。留学生とのやり取りで得たことを、生徒それぞれがメモしていました。事前学習では、留学生とコミュニケーションを取って終わるのではなく、しっかりと地理的な知識を蓄え、問題意識を持って取り組めるようにオリジナルのプリントを用意しています。留学生とのやり取りで得たことを、生徒それぞれがメモしていました。
広島・京都を留学生と巡る
『国内英語実践研修』プログラム
4月〜12月

事前学習

 関東近郊に住む留学生を招き、英語でコミュニケーションを取り、留学生の出身国の文化や生活について学び日本と比較する。


12月

広島・京都『国内英語実践研修』(3泊4日)

1日目 原爆ドーム周辺を同校の生徒・留学生のグループごとに回る
2日目 宮島周辺を観光
3日目 京都を同校の生徒・留学生のグループごとに生徒たちが計画したルートで回る
4日目 京都の神社仏閣を回り京料理を楽しむ など

1月

事後学習

 グループごとに、広島・京都で学んだこと、感じたことをまとめ、英語も使ったプレゼンテーションを行います。

先生から一言
自分らしさを見つける国内英語研修に
英語科/川田裕子先生

 中2は『自分について知り、個性を伸ばす』『社会の中で自分の役割を見つける』を学年目標として掲げています。『国内英語実践研修』でも留学生との活動や関わりの中で「自分らしさ」を見つけてもらいたいと思っています。時代とともに変わっていくものと変わらないものがある広島と京都を訪問することで、自分自身を見つめ直すきっかけになればと願っています。(英語科/川田裕子先生)

進学通信 2019年9月号
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