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私立中高進学通信

2019年9月号

グローバル特集 授業[コース]

佼成学園女子中学校

タイでのフィールドワークを
ロンドンで英語論文に

いち早くグローバル教育を推進してきた同校では、高校の『特進文理コース』に『スーパーグローバル(SG)クラス』を設置しています。その先進的な学びを紹介します。
タイでは少数民族カレン族の村に宿泊し、現地の伝統的な暮らしを体験。電気もガスも通っていない村に戸惑いながらも、自給自足の生活を送りました。

タイでは少数民族カレン族の村に宿泊し、現地の伝統的な暮らしを体験。
電気もガスも通っていない村に戸惑いながらも、自給自足の生活を送りました。

タイ、イギリスで
ハイレベルな海外研修
課題研究の流れ
高1 ・研究テーマの設定
・先行研究の調査
高2 ・タイでのフィールドワーク
・日本語論文作成
・プレゼンテーション
高3 ・ロンドン大学での英語論文作成
・プレゼンテーション
・大学のAO・推薦入試での活用

 2014年に文部科学省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)(※1)に認定され、「グローバルの佼成」として実績豊富な同校。そのモデルクラスとして、2015年から設置されたのが『スーパーグローバル(SG)クラス』です。英語4技能の強化はもちろん、一人ひとりがテーマを決めて研究に取り組み、国際感覚を養うとともに探究力、課題解決力、プレゼンテーション能力などグローバルリーダーに欠かせない力を育てています。

 課題研究と言っても、SGクラスではただ文献を調べるだけではありません。高1では国際文化や参考文献の調べ方、論文の基礎を学び、高2では海外研修でタイでのフィールドワークを実施。ジェンダー、教育格差、人身売買など国際社会における課題を研究テーマに定め、タイで現地調査。現地のNGOやNPOなど関連団体や大使館を訪れ、生徒たち自身で取材を行います。さらに、山岳地帯で伝統的な暮らしを営む少数民族カレン族の家でホームステイをする体験も。帰国後は、研究結果を論文に仕上げて発表します。

 高3ではイギリスに滞在し、ロンドン大学SOAS校で英語論文の作成を学びます。同大学の教授に1対1の指導を受けてフィードバックをもらいながら、大学生の卒業論文に引けを取らないアカデミックな英語論文を完成させます。

 こうした取り組みが実を結び、2017年の「SGH全国高校生フォーラム」(※2)では、参加133校のうち同校の生徒が最優秀校に授与される文部科学大臣賞を受賞。2018年に招聘されたシンガポールでのポスターセッションでも、同校の高3生が社会課題部門で2位に入賞しました。

 ハイレベルなグローバル教育により、『SGクラス』の生徒たちは3年間で飛躍的に成長します。世界と接点を持つことで視野が広がり、国際人としての教養が体にしみこんでいくのが最大の特徴です。探究活動や発表の経験は、難関大学のAO・推薦入試にも役立っているそうです。

「生徒たちは学校と家庭という狭い世界で生きています。そこから飛び出し、社会や世界とつながる経験をしてほしい。それには、自分たちが見ている世界の外にも大きな世界が広がっているということを、肌で感じてもらうことが大事です。こうした体験を経れば、物事を多角的に見られるようになるはずです。またそれと同時に、グローバルな社会課題を自分のこととして捉え、『自分に何ができるだろう』という視点に立てるようになってくれるとうれしいです」(国際部長/宮川典子先生)

※1 スーパーグローバルハイスクール(SGH)…将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を重点的に行う高等学校を文部科学省が指定する制度。指定校は国内外の大学や企業、国際機関などと連携し、グローバルな社会課題をテーマに探究学習を行います。

※2 SGH全国高校生フォーラム…全国のSGH指定校、アソシエイト校の代表生徒が集まり、ポスターセッションやディスカッションを通して、グローバルな社会課題の解決や提案を英語で発信する文部科学省主催のイベントです。

タイでは、最初にチェンマイ大学の語学センターでタイ語のレッスン。現地の国連のILO(国際労働機関)、大使館なども訪問し、生徒たち自身が取材しました。タイでは、最初にチェンマイ大学の語学センターでタイ語のレッスン。現地の国連のILO(国際労働機関)、大使館なども訪問し、生徒たち自身が取材しました。
タイの女子校を訪れ、同年代の生徒たちと交流を深め、事前に用意してきた質問をもとに、グループインタビューも行いました。タイの女子校を訪れ、同年代の生徒たちと交流を深め、事前に用意してきた質問をもとに、グループインタビューも行いました。
ロンドン大学SOAS校で学ぶ
本格的なアカデミックライティング
課題研究論文の例
  • 少数民族の婚姻制度とグローバル化
    ─タイ・カレン族の結婚観を通して─
  • 山岳民族における
    高等教育への意識と伝統文化の継承
    ─カレン族ヒンラートナイ村にて─
  • 支援活動におけるPTSDの心理療法
    ─タイにおける児童虐待の実態を通して─

『SGクラス』では、高3の春にイギリス研修を実施。2週間の語学研修を経て、ロンドン大学SOAS校の大学教授のもと、4週間にわたって英語論文を作成します。高2で作成した日本語の論文がベースとなりますが、ただ英訳するのではなく、英語文献に基づき、一から構成していきます。

 研修では、教授が1対1で論文の構成、要点を端的にまとめる方法、論文に必要な適切な英語表現をていねいに教えてくれます。さらに、ジェンダー、貧困、ビーガン(完全菜食主義)などに関するレクチャーやディスカッションも行い、「書く力」だけでなく「考える力」「問題解決力」も養います。

教授からそのつど指導を受けながら、英語論文を作成していきます。教授からそのつど指導を受けながら、英語論文を作成していきます。
アジア・アフリカ研究で世界的に有名なロンドン大学SOAS校。アジア・アフリカ研究で世界的に有名なロンドン大学SOAS校。
生徒が仕上げた英語論文の文集。この文集を携え、世界に羽ばたいていきます。生徒が仕上げた英語論文の文集。この文集を携え、世界に羽ばたいていきます。
海外での貴重な体験を経て、大きく成長
SGクラス・高3
遠藤かえでさん

――『SGクラス』を選んだ理由は?

遠藤さん
タイとイギリスの2カ国に行けると知り、文化の比較、人との交流が楽しそうだなと思いました。中学時代は英語が得意だったので、英語を通して自分ができることを探したいという思いもありました。

――実際に授業を受けた感想は?

遠藤さん
SGクラスには英語が得意な友達が多くて、「私なんてまだまだ。もっとがんばらなきゃ」と刺激を受けました。課題研究やプレゼン準備も初めてで、最初は不安しかありませんでした。授業も難しくて英語エッセーなどの課題も多いため、挫折しそうになったことも。でも、友達と励まし合ったり、先生から叱咤激励を受けたりしてなんとか乗り越えることができました。2回の海外研修を経て、英語の成績も大きく伸びました。

――タイのフィールドワークはいかがでしたか?

遠藤さん
私の研究テーマは「タイにおける教育格差」。チェンマイの女子校でアンケート調査をしたり、山岳民族の教育を支援する団体、ストリートチルドレンのための財団などを取材したりして、論文に役立てました。文献やインターネットの情報ではわからない、現地の声を聞くことができる貴重な体験でした。帰国後は、ニュースを見る目も変わりました。

――ロンドンで英語論文の作成に取り組んだ感想は?

遠藤さん
教授が一人ひとりを見てくださり、提出した論文もきめ細かく指導していただきました。貧困など社会問題について話し合う授業もあり、とても勉強になりました。

――将来の夢を教えてください。

遠藤さん
客室乗務員やホテルコンシェルジュなど観光に関する仕事に就きたいです。『SGクラス』で身につけた英語力、国際感覚を、社会に出てからも活かしたいと思います。

『SGクラス』の国際文化学習
大学生と社会問題について話し合う、高大連携ワークショップ。多様な意見を知ることで、生徒たちの価値観も揺さぶられます。大学生と社会問題について話し合う、高大連携ワークショップ。多様な意見を知ることで、生徒たちの価値観も揺さぶられます。

 国内でもさまざまな国際文化学習を実施しています。有識者による講演授業や、大学教授や大学生とともに社会問題を考える高大連携ワークショップなど、幅広い取り組みを通してグローバル感覚を養っています。

「国内外でのたくさんの経験により、21世紀型のスキルであるコミュニュケーション力、他者と協働する力、批判的思考力を養成することができます」(宮川先生)

(この記事は『私立中高進学通信2019年9月号』に掲載しました。)

佼成学園女子中学校  

〒157-0064 東京都世田谷区給田2-1-1
TEL:03-3300-2351

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