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私立中高進学通信

2019年8月号

先達の意志

恵泉女学園中学校

世界に目を向け
平和を実現する女性を育てる

創立者である河井道の、女子教育に対する熱い思いから生まれた同校は、
今もその思いを受け継ぎ、創立以来の教育理念を貫きながら、
現代に即した指導を展開しています。
学内に設けられた学園史料室。創立者の思いを身近に感じることができます。校歌の一節「友なき人の/友となりつつ/沙漠に花を/咲かしめなんと」は、トップリーダーではなくても、人と共に平和な世界を創り出す女性を育てるという理念を表しています。

学内に設けられた学園史料室。創立者の思いを身近に感じることができます。校歌の一節「友なき人の/友となりつつ/沙漠に花を/咲かしめなんと」は、トップリーダーではなくても、人と共に平和な世界を創り出す女性を育てるという理念を表しています。

校章は、ひざまずいて地から湧く泉の水を汲む乙女の姿です。河井先生は、「創造主からの恵みの泉である学びの園」でありたいとの思いから校名をつけたそうです。校章は、ひざまずいて地から湧く泉の水を汲む乙女の姿です。河井先生は、「創造主からの恵みの泉である学びの園」でありたいとの思いから校名をつけたそうです。

 1929年、キリスト教徒河井道の女子教育に対する志によって、小さな小さな学校が産声をあげました。生徒数はわずか9名、校舎は河井道の自宅。これが同校の出発点でした。海外の宣教団体が支援する学校はありましたが、支援団体のないキリスト教学校は、皆無といってよい状況でした。

 世界大恐慌の最中、女子校を開き運営していくことは決して容易なことではありませんでした。河井道が開校に踏み切ったのは、女子教育に対するなみなみならぬ思いがあったからです。

聖書、国際、園芸が教育の3本柱

 1877年に三重県で生まれた河井道は、北海道に移住後、宣教師のサラ・スミスや新渡戸稲造らに学びました。1900年からアメリカ・フィラデルフィアのブリンマー大学に留学し、帰国後は日本YWCA総幹事(※)を務めました。

 第一次世界大戦を通じて戦争の悲惨さを痛感していた彼女は、「広く世界に向かって心の開かれた女性を育てなければ、戦争はなくならない」との信念から、女子を教育する学校の設立を志したのです。女子教育といえば “良妻賢母”を育てる学校がほとんどだった時代、同校は自分の意見を表明できる女性、自立した女性を育てることを目標としていました。

 創立者の志は、今も同校の教育の根底に脈々と流れています。自らも同校で学んだ副校長の本山早苗先生は、次のように話します。

「創立以来、『世界に目を向け、平和を実現する女性になるために、自ら考え、発信する力を養う』を目標に、聖書、国際、園芸という3本の柱を通して、主体性、多様性、協働性を育てることを大切にしてきました」

「聖書」では、6年間を通してキリスト教の教えを知ることで「自分とは何者か」「自分はいかに生きるべきか」を主体的に考えられるようになります。なかでも特徴的なのは、礼拝の中で自分が感じたり考えたりしたことを述べる「感話」です。この「感話」は、他者の話を聴き、その人格を受けとめる機会でもあります。自分の考えを発信し、他者の話に真摯に耳を傾けることを繰り返す中で、自己と向き合い、内面を掘り下げ、自己を確立していきます。

「国際」は、確かな英語力と、世界に開かれた視野を身につけることが目標です。

「世界が平和であるためには、『互いを尊重し合う心』を持つことが大切です。私たちは新年度が始まる時、『人にしてもらいたいと思うことを人にもしなさい』という聖書の言葉を生徒たちに伝えています。また、創立時には『国際』の授業があり、河井先生が担当されていました。新聞記事を読み、生徒と共に、どうしたら世界平和を実現できるかを考えたそうです。世界情勢を知り、多様性を受容する力を育む教育は、現在も変わりません」

 もう一つの柱である「園芸」は、キリスト教の教えにも通じるもので、「いのちあるものを尊び、感謝して用いる」心を育みます。中1と高1で必修の「園芸」の授業で生徒たちは畑を耕し、作物を育てます。みんなで一つの作業を分担することで協働性を育み、自然からの恵みを分かち合います。

「授業で取り組んだ花壇設計から都市緑化や建築へと、植物の栽培から薬草へと学問的関心を広げる生徒もいます。また、命の尊さを知ることが震災後のボランティア等につながっています」

※日本YWCA総幹事…日本YWCAは、キリスト教を基盤に、世界中の女性が言語や文化の壁を越えて力を合わせ、女性の社会参画を進め、人権や健康や環境が守られる平和な世界を実現する国際的な組織。総幹事は、その代表。

世の中を照らす女性であれ
その思いを学燈に込めて

 同校で、ずっと受け継がれてきたならわしがあります。一つは、上級生が新入生に手作りの人形を贈ること。世界に一つだけの人形が新入生を歓迎します。そしてもう一つは、卒業式での「学燈ゆずり」。卒業生は光をともした学燈(ランターン)を在校生に譲り渡し、自分たちは学燈の灯をともしたろうそくを手に退場します。卒業生が持つ灯には、河井道の「汝の光を輝かせ」という言葉、どのような場所にあってもそこを照らす存在であれという思いが込められています。世の中を照らす女性を育てる。同校の理念は今も確かに息づいています。

創設者の河井道。創設者の河井道。
副校長 英語科 本山早苗先生副校長 英語科
本山早苗先生
ご自身も恵泉女学園で学び、大学卒業後に新卒教員として母校に赴任しました。
恵泉女学園の歩み
1929年 河井道が自宅を校舎として、9名の生徒をもって開校(牛込神楽町)。
1934年 普通部の上に2年制の高等部を加え7年制に。
1945年 恵泉女子農芸専門学校設置。
1947年 普通部が3年制の中学校と3年制の高等学校に。
1948年 新制高等学校発足。
1950年 高等部が専門学校を経て2年制の短期大学に。
1988年 大学人文学部を設置。
1999年 大学に短期大学英文学科を統合。中高一貫教育を実施。
2001年 大学院を開設。
2005年 園芸短期大学を大学に統合。
2011年 東京都より併設型中高一貫校に認定される。

 2019年に創立90周年を迎えました。来たるべき100周年に向けたさまざまな取り組みが計画されています。

メディアセンターは
集い、学び、育つ、ゆとりのある空間
不易と流行
開放感のあるスペースで、生徒たちが自ら調べ、共に学んでいます。開放感のあるスペースで、生徒たちが自ら調べ、共に学んでいます。

 通常教室24教室分の広さのあるメディアセンターは、9万冊を超える蔵書数を誇り、2つの学習室とオープンスペースに、合計250の座席が設けられています。可動式の机は、授業の目的に応じて使い分けられるほか、放課後などの自習スペースとしても利用できます。

 視野を広く持ち、さまざまなことに興味の目を向けてほしいという思いが表れた施設です。

(この記事は『私立中高進学通信2019年8月号』に掲載しました。)

恵泉女学園中学校  

〒156-8520 東京都世田谷区船橋5-8-1
TEL:03-3303-2115

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