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私立中高進学通信

2019年8月号

大学合格力強化計画

東京都市大学等々力中学校

2019年春の入試で
過去最高の実績を記録
躍進を支えた3つの学習支援

ブースで区切られた自習室内は私語禁止。生徒たちが黙々と勉強に励んでいます。

ブースで区切られた自習室内は私語禁止。生徒たちが黙々と勉強に励んでいます。

『TQノート』の活用で
時間管理能力が向上

 2009年の校名変更と学校改革以降、着実に大学合格実績を伸ばし続けてきた同校。2019年春の大学入試では国公立大学、早慶上理ICU、GMARCHの全区分で、過去最高の合格者数を記録しました。国公立大学は49名が現役合格を果たし、東京大学にも初めて現役での合格者(2名)を輩出。早慶上理ICUは109名、GMARCHは240名と、いずれも3年連続での増加です。難関私立大学が合格者数を絞り込む中では、注目に値する数字と言えます。その躍進は関係者の間でも話題になっており、今年度の学校説明会は申し込みが殺到しているとのことです。

 躍進の理由はどこにあるのか、進路指導部長の宮内伸人先生は、3点を指摘します。

 1つ目は、『TQノート』の活用を通じ、生徒の時間管理能力が向上したことです。『TQノート』は年度当初に全生徒に配布されるスケジュール帳で、生徒自身が土曜朝の30分間を使って1週間分の計画を書き込み、翌週はどのくらい達成できたかを確認します。

「『TQノート』によって、限られた時間を有効活用する力、優先順位を考えて行動する力などが高まりました。この力は、社会人になってからも必要とされるものです」

『TQノート』は週1回以上、担任の先生が回収し、コメントを書いて返却します。その際、先生が生徒の小さな変化に気づき、声を掛けることもあるそうです。

「ノートでのやり取りを通じて教員と生徒の信頼関係が深まり、それが良き進路指導にもつながっています。難関大学に合格した生徒の中には『先生の言葉が支えになった』と話す者もいます」

わからないことはその日のうちに解決

 2つ目は、『システム4A』の取り組みを通じて、基礎・基本の定着が図られたことです。このシステムにおいて、生徒は月~金の毎朝15分間、『到達度テスト』を受けます。テストの点数が合格点に満たなかった場合は、放課後に補習を受け、合格点に達するまで徹底的に学び直します。こうして「わからないことは、その日のうちに解決」することで、生徒は翌日以降の授業にも自信を持って臨むことができます。また、『到達度テスト』の成績データは進路指導の拠点の一つである「アナライズセンター」(※)で集計・分析され、その後の学習指導にも活かされます。

 3つ目は、生徒が存分に勉強に励めるよう、学習環境が整備されている点です。同校には50席ある自習室が3部屋あり、中1~高2は夜8時まで、高3は夜9時まで利用できます。自習室のあるエリアには15名ほどのチューターが常駐しているので、わからない部分があれば聞くこともできます。

「昨年度は、1日平均130名ほどの利用がありました。夜遅くまで自習室で勉強し、予習・復習などを学校で終わらせてしまう生徒もいます」

『TQノート』や『システム4A』を通じて生徒の学習意欲を引き出し、学習環境の整備を通じてそれを全面的にバックアップする。過去数年の躍進は、これら3つの歯車がきれいにかみ合うことで成し得たと言えるでしょう。

※アナライズセンター…校内に設置されている進路指導の拠点。模試分析など生徒の学習活動を一元的に管理・指導。同フロアにはチューターが常駐する個別指導室や午後8時(高3は午後9時)まで開放されている約150席も完備。

長期休業中や放課後の
講座なども数多く開講

 宮内先生が「指導のモットーは、とにかく手厚く、ていねいに」と話すように、生徒の学びを支える同校の取り組みは多岐にわたります。夏・冬・春の長期休暇中は『登校進学講座』が開設され、学期中の放課後も高3対象の『特訓講座』、高1〜高3対象の『予備校講座』などが開設されています。

 また、高2から高3に上がる春休みには『春季合宿進学講座』があり、全生徒が河口湖近くの研修センターで、勉強漬けの4泊5日を過ごします。合宿中は計200近くの講座から、それぞれの学習ニーズに応じて講座を受講します。「合宿前は浮かない表情をした生徒も、戻って来る頃には目の色が変わります」と宮内先生が言うように、この合宿で受験に向かう気持ちがトップギアに入る生徒も少なくありません。

 最新の学びが実践できる体制も万全です。全教室に電子黒板を配備し、今年度は1人1台のiPadを導入。ICTを活用し、思考力や表現力を養うアクティブラーニングが各教科で展開されています。理科では『SST(Super Science Todoroki Program)』と呼ばれる教育プログラムを展開し、中1・中2の授業はすべて実験室で実施され、「予習→実験→まとめ」のサイクルによる探究的な学びが行われています。

 生徒の98%が理科の授業に「満足している」と回答するなど評価が高く、「理科が大好きで本校に入ってくる生徒も少なくありません」と宮内先生は話します。また、英語は学年ごとに英検やGTECなどの目標級・目標点を設定するなど、大学入試の外部試験活用に対応できる仕組みが整えられています。

 飛躍的な合格実績の伸長で注目を集める同校ですが、人格形成教育にも力を注いでおり、部活動や行事などをがんばる生徒も少なくありません。そうした中でも、生徒たちが着実に学力を伸ばしているのは、『TQノート』などを通じて自己マネジメントする力がついているからと言えるでしょう。

今年度から全学年でiPadを導入。グループで課題解決を行う協働学習などが展開されています。今年度から全学年でiPadを導入。グループで課題解決を行う協働学習などが展開されています。
『TQノート』の活用により、生徒たちは時間の使い方がうまくなりました。勉強と部活動の両立も、上手に図っています。『TQノート』の活用により、生徒たちは時間の使い方がうまくなりました。勉強と部活動の両立も、上手に図っています。
2018年度(2019年春)
主な大学合格実績

※現役生のみ

学名 合格者数
国公立大学 49
東京大学 2
東京工業大学 1
北海道大学 4
大阪大学 1
お茶の水女子大学 1
東京外国語大学 2
東京学芸大学 3
筑波大学 1
埼玉大学 6
電気通信大学 1
横浜国立大学 4
首都大学東京 11
国際教養大学 1
信州大学 1
高崎経済大学 2
都留文科大学 2
新潟大学 1
大阪教育大学 1
県立広島大学 1
山口大学 1
防衛大学校 1
水産大学校 1
早慶上理ICU 109
早稲田大学 32
慶應義塾大学 15
上智大学 19
東京理科大学 42
国際基督教大学 1
GMARCH 240
明治大学 61
青山学院大学 37
立教大学 31
中央大学 56
法政大学 45
学習院大学 10
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