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私立中高進学通信

2019年8月号

中1の始め方

和洋九段女子中学校

PBLでお互いを尊重
する姿勢を身につける

学年合同ホームルームで、PBLを実践します。話し合いを経て「みんなが気持ち良く過ごすには、お互いに相手がいやがることをしない」という共通認識が生まれます。

学年合同ホームルームで、PBLを実践します。
話し合いを経て「みんなが気持ち良く過ごすには、
お互いに相手がいやがることをしない」という共通認識が生まれます。

自ら問題を発見し、解決する力をつけるために、PBLの授業を導入する学校が増えています。同校でもPBLを重視し、中1の早い段階でそうした体験ができるように、入学直後のオリエンテーションに取り入れています。

PBLを体験して生徒も
保護者も共通認識を得る
入学式。あこがれの学校の一員となった喜びを胸に、6年間の学校生活をスタートさせます。入学式。あこがれの学校の一員となった喜びを胸に、6年間の学校生活をスタートさせます。

 小学校ではそれぞれ違う環境にいた生徒たちが和洋九段女子という同じ学校に入り、仲間として6年間をスタートさせるにあたり、教員はまず、同校の生徒として知っておいてほしいルールを伝えます。

「初めのオリエンテーションで、中学とはどういうところか、どのように勉強したら良いかといったことを説明します。もう一つ大切なこととして、PBLの授業のやり方にも慣れてもらいます」(学年主任/中原静香先生)

 PBLというのは、Project Based Learning=問題解決型学習のことで、教員による一方向的な講義形式の学習ではなく、自ら問題を発見し解決する力を育む手法です。同校では、各教科でこの手法を取り入れており、入学早々の学年合同ホームルームでPBLのやり方を実践します。例えば、「クラスのみんなが楽しく、気持ち良く過ごすにはどうしたらいいか」という課題に対し、一人ひとりが考えてグループ内で意見を出し、それをグループの意見としてまとめ、さらに他のグループと話し合います。この過程を通して、生徒は、自分と違う意見もあることに気づき、それを認める姿勢を身につけます。お互いを尊重しながら、意見をすり合わせていくようになるのです。

 ユニークなのは、PBLの授業を保護者会でも体験してもらうことです。子どもが学校でどんな学びをするかを保護者にも知ってもらうことが目的です。この体験が、保護者同士の交流にもなり、共通認識を醸成することにもつながるそうです。

研修旅行が
グローバル教育の出発点に

 グローバル教育を重視する同校では、中1の5月に、福島県のブリティッシュヒルズで研修旅行を実施しています。生徒たちはスコーン作りなどのアクティビティをしながら英語漬けの環境に身を置きます。身ぶり手ぶりを交えながら英語が通じた体験をすることで、英語を使うことの楽しさを知り、学校へ戻ってからの学習意欲を高めていきます。

 一方で、自国の文化に触れ、理解を深める機会も設けています。年間を通して行われる小笠原流礼法の授業では、歩き方やあいさつの仕方、茶碗の持ち方など、基本的な作法を学びます。

「グローバル教育の一環として、日本文化を知り、おもてなしができる人になってほしいと思っています。畳での作法の経験などは社会人としての常識を身につけることにもつながります」 

 入学して間もない時期に、こうした体験をすることで、生徒たちは、 “和洋九段女子生らしく”育っていきます。

「『なんでも一生懸命取り組もう』を目標に、本校の生徒として成長していってほしいと思っています。その半面、我慢強さも持ち、緻密にコツコツ積み重ねていくことの大切さも知ってほしいと思います。そのために、教員も細やかに目を配り、保護者の方ともしっかり連携していきます」

1年生 TIME LINE

 年間を通してクラス、学年、学校全体の仲間との絆を強くする行事が用意されています。4~5月の早い段階の行事で、和洋九段女子生らしくなっていきます。

1年生 TIME LINE

オリエンテーションでは、家庭での予習→授業を集中して聞く→復習して定着させるというサイクルを指導しています。オリエンテーションでは、家庭での予習→授業を集中して聞く→復習して定着させるというサイクルを指導しています。
4月の周辺散策では、学校の周辺を歩き、どんな環境かを知ります。4月の周辺散策では、学校の周辺を歩き、どんな環境かを知ります。
新入生歓迎会では、先輩たちが部活動の成果を発表するなどのパフォーマンスをします。新入生歓迎会では、先輩たちが部活動の成果を発表するなどのパフォーマンスをします。
ブリティッシュヒルズでの研修旅行。英語だけの環境で2日間を過ごし、英語への抵抗をなくします。ブリティッシュヒルズでの研修旅行。英語だけの環境で2日間を過ごし、英語への抵抗をなくします。
基本ルールを身につけ、絆を強くする大切な期間
中1学年主任 中原静香先生中1学年主任
中原静香先生

 生徒は、入学直後のオリエンテーション、合同ホームルームでのPBL、周辺散策、研修旅行と、短い間にいくつもの行事を経験します。この間に生徒は「人の立場に立ってものごとを考える」「お互いを尊重する」という基本的なルールを身につけながら、絆を太くし、さらに本校のグローバル教育がめざすものに触れて慣れていきます。この時期は、6年間の基本をつくるとても大切な時期です。

進学通信 2019年8月号
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