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私立中高進学通信

2019年8月号

学校生活ハイライト

東京純心女子中学校

被爆地を訪ね、姉妹校とともに
語り、学ぶ長崎研修旅行

高2生は毎年、長崎へ研修旅行として訪れ、平和について学んでいます。今年は原爆ホームを訪問し、被爆体験者の方々と交流しました。「おそらく、生徒たちは被爆者の方に直接話を聞ける、最後の世代になると思います。この経験をどう次世代に語り継ぐのかを、一人ひとりが考えてほしいですね」(今尾先生)

高2生は毎年、長崎へ研修旅行として訪れ、平和について学んでいます。
今年は原爆ホームを訪問し、被爆体験者の方々と交流しました。
「おそらく、生徒たちは被爆者の方に直接話を聞ける、最後の世代になると思います。
この経験をどう次世代に語り継ぐのかを、一人ひとりが考えてほしいですね」(今尾先生)

平和のために何ができるか
主体性をもって考える機会を

 同校のルーツは、1935年に長崎に創立された純心女学院にあります。長崎は1945年の原爆投下で壊滅的な被害を受け、純心の生徒たちも被爆。その体験は『焼身 長崎の原爆・純女学徒隊の殉難』(高木俊朗著)に綴られています。東京・八王子に位置する同校の生徒たちは高1の夏休みにこの『焼身』を読み、平和についてレポートを作成。さらに、平和のために何ができるかを考えるワークショップなど、多角的な平和学習を1年間行ってきました。

 学びで得た思いを胸に、高2の研修旅行で長崎を訪れる生徒たち。原爆の遺構を訪ね、被爆体験者の方々と交流する貴重な体験のほかに、長崎にある姉妹校・純心女子高等学校との共同学習も行いました。東京と長崎の生徒が混合でグループをつくり、原爆や戦争、平和について語り合い、意見交換をしたのです。その経験を踏まえて、旅行後にさらに考えを深めてレポートを作成。発信力を身につける同校の教育が、ここにも根ざしています。

「本校で学んでほしいのは、人間の生命と尊厳を大切にするということです。それが守られているのが『平和』であり、最もそれを踏みにじるものが戦争です。そのため、差別、貧困などにも目を向け、平和のために行動できる主権者を育てたいと思っています」(平和教育プログラム策定委員/今尾美枝子先生)

平和を学ぶ長崎研修旅行
姉妹校である長崎の純心女子高等学校の生徒と、戦争や平和についてディスカッション。「本校の生徒は自分たちが戦争について知らなかったことにハッとしていました。長崎の生徒は本校の生徒の様子に『知らない人がこれだけ多い』んだと感じ、自分たちが伝えなければと新たに感じたようです。互いに良い刺激がありました」(今尾先生)姉妹校である長崎の純心女子高等学校の生徒と、戦争や平和についてディスカッション。
「本校の生徒は自分たちが戦争について知らなかったことにハッとしていました。長崎の生徒は本校の生徒の様子に『知らない人がこれだけ多い』んだと感じ、自分たちが伝えなければと新たに感じたようです。互いに良い刺激がありました」
(今尾先生)
長崎の原爆資料館を訪れました。事前学習で被爆のことも詳しく学んだ生徒たち。真剣な眼差しで展示物を見て回りました。長崎の原爆資料館を訪れました。事前学習で被爆のことも詳しく学んだ生徒たち。真剣な眼差しで展示物を見て回りました。
まち歩き観光『長崎さるく』を体験。同校の生徒たちは、戦争体験者の方に原爆の遺構などを案内していただきました。「何気ない風景の中に重い歴史があることを知りました」と生徒たち。まち歩き観光『長崎さるく』を体験。同校の生徒たちは、戦争体験者の方に原爆の遺構などを案内していただきました。「何気ない風景の中に重い歴史があることを知りました」と生徒たち。
創立記念式典で平和について発信
長崎研修旅行での経験が平和を願う気持ちのスタートに
同校の創立記念式典では、毎年必ず『平和の集い』が行われています。今年は演劇部の生徒たちが、生誕120年を迎えた同校の創立者・江角ヤス先生の生涯を、群読劇として発表。江角先生の被爆体験をパフォーマンスで伝えました。同校の創立記念式典では、毎年必ず『平和の集い』が行われています。今年は演劇部の生徒たちが、生誕120年を迎えた同校の創立者・江角ヤス先生の生涯を、群読劇として発表。江角先生の被爆体験をパフォーマンスで伝えました。

 創立記念式典の『平和の集い』において、全校生徒の前で平和体験文を朗読した高2の塩野智子さんと古田詩織さんに、長崎研修旅行で感じたことを聞きました。

「長崎研修旅行から東京に帰ってきた今でも、何気ない場所に戦争の面影を感じ取れるようになりました。そう思った時には、自分の中だけで完結させるのではなく、長崎で姉妹校生と交流した時のように、周囲の人と話し合っていきたいと思います」(塩野智子さん)

「姉妹校で交流した時、『東京では戦争について、どんなことを学んでいるの?』と聞かれ、何も答えられなかったのがショックでした。長崎の生徒たちは、自分たちのこととして歴史を引き継いで学んでいました。私たちも他人事にならず引継ぎ、発信していかなければと強く感じました」(古田詩織さん)

塩野智子さん塩野智子さん
古田詩織さん古田詩織さん

(この記事は『私立中高進学通信2019年8月号』に掲載しました。)

東京純心女子中学校  

〒192-0011 東京都八王子市滝山町2-600
TEL:042-691-1345

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