LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏学校情報検索サイト

ツイッター フェイスブック

私立中高進学通信

2019年8月号

私学の校外学習・学外交流

女子美術大学付属中学校

新緑の軽井沢でスケッチ
豊かな観察力や表現力を養う

中1校外学習~春季旅行 軽井沢~

2泊3日の旅行で絵を描く楽しさと奥深さを体験します。
湖畔で気に入った構図を決め、スケッチに取りかかります。先生からアドバイスを受けたり励まされたりしながら、仕上げていきます。湖畔で気に入った構図を決め、スケッチに取りかかります。先生からアドバイスを受けたり励まされたりしながら、仕上げていきます。

 中1では「描く楽しさ、美術で遊ぶ」をモットーに、いろいろな素材に触れながら作品作りを楽しめる同校。毎年6月には、軽井沢で2泊3日の春季旅行を実施。初日と3日目は美術館でアート鑑賞をし、美術への関心を高めます。旅行のメインとなるのが、2日目に塩沢湖畔で行われるスケッチです。生徒にとって本格的なスケッチは入学後初めて。

「スケッチでは3つのポイントを意識させます。1つ目は構図で、遠・中・近の距離による大きさの違いを比較できるものを入れること。2つ目は、目に見える景色の微妙に異なる色合いを探して自分で混色し着彩すること。3つ目は、絵具をたっぷりと使って元気よく伸び伸び描くことです」(美術科/志澤京香先生)

 生徒たちがスケッチに取り組む間、教員は園内を回りながら、生徒に筆の動かし方や光と影を意識した色使いなど、さまざまなアドバイスをします。

光や影、木々や湖などの自然を多彩な色で表現します。光や影、木々や湖などの自然を多彩な色で表現します。

「軽井沢の空気や光、風の音など自然を感じながら、ここでしか描けない絵を描くようにと生徒に話しています。都心とは対照的な環境で、豊かな観察力や表現力を養います」

 スケッチ後は講評会を行います。

「生徒たちはその日の制作を振り返り、自ら学びを深めようとしています。友人の作品に刺激を受け、創作意欲がさらに高まっていきます」

友人の作品から刺激を受ける講評会
先生のコメントで重要な部分はノートに記録し、今後の授業に活かします。先生のコメントで重要な部分はノートに記録し、今後の授業に活かします。

「この絵を見てください。水面の動きからさわやかな風を感じませんか」

 作品を掲示しながら、志澤先生が生徒に語りかけます。スケッチから宿泊先に戻ると、生徒が描き上げた作品はロビーに並べられ、美術科の教員が「色彩が良い」「遠近感が出ている」「よく観察している」の3つのグループに分け、全作品に対して一つひとつていねいにコメントしていきます。講評の体験を通して、生徒たちは作品を仕上げていく楽しさや厳しさを学び、それが学校に帰ってからの授業を受ける姿勢に反映されていきます。

「講評会は、自分の絵をみんなの前で発表するという意味だけではありません。友人の作品を見ることで、風景の切り取り方や、使う色、筆使いなどすべての作品から新しい発見や気づきがあります。生徒たちには上手・下手ではなく、友人の良いところや個性をたくさん発見してほしいですね」

友人の作品を鑑賞しながら感想を話し合います。自分の考えを相手に伝える力は、体育祭や文化祭など、さまざまな場面で発揮されます。友人の作品を鑑賞しながら感想を話し合います。自分の考えを相手に伝える力は、体育祭や文化祭など、さまざまな場面で発揮されます。
講評会は2時間にも及びましたが、生徒たちは集中を切らすことなく先生の話に耳を傾けていました。講評会は2時間にも及びましたが、生徒たちは集中を切らすことなく先生の話に耳を傾けていました。
軽井沢の光や空気を感じながら創作
スケッチ中の生徒にインタビュー

 3人の生徒に、スケッチで意識したことや感じたことなどについてお話を聞きました。

「橋を構図の中心にしたことで、インパクトの強い絵になったと思います。木によって葉の密集具合に違いがあることに気づいたので、色の濃さを変える工夫をしてみました」(Y.Rさん)「橋を構図の中心にしたことで、インパクトの強い絵になったと思います。木によって葉の密集具合に違いがあることに気づいたので、色の濃さを変える工夫をしてみました」(Y.Rさん)
「小屋と橋、木という要素が集中して1枚に収まる構図にしました。絵具の色をそのまま使うのではなく、混ぜ合わせてイメージに近い色を作っていくことを体験できました」(A.Hさん)「小屋と橋、木という要素が集中して1枚に収まる構図にしました。絵具の色をそのまま使うのではなく、混ぜ合わせてイメージに近い色を作っていくことを体験できました」(A.Hさん)
「絵に奥行きをもたせることを意識し、近くのものは濃く、遠くのものは薄くというように色を使い分けました。たくさんの色を使うことを心がけています」(K.Hさん)「絵に奥行きをもたせることを意識し、近くのものは濃く、遠くのものは薄くというように色を使い分けました。たくさんの色を使うことを心がけています」(K.Hさん)
自分を知りお互いに学び合う
美術科 志澤 京香 先生美術科
志澤 京香 先生

 本校には、「絵を描くのが好き」「ものを作るのが好き」という生徒が入学してきます。入学後、授業で友人や先輩の作品に触れる中で、これまで以上に生徒は美術に対する好奇心や期待を大きく感じています。友人と並んでスケッチしながら、「色がきれい」「ここが好き」と思えるところを見つけ、高い集中力を発揮して、真剣に描き上げます。また、講評会を通して、自分と友人の作品の良さや改善点などを知り、お互いに学び合うことができます。指導では良いところを評価するように心がけ、「美術が好き」という気持ちを育てていきます。このような機会を通して、より本格的に美術に取り組もうという気持ちが強くなります。

(この記事は『私立中高進学通信2019年8月号』に掲載しました。)

女子美術大学付属中学校  

〒166-8538 東京都杉並区和田1-49-8
TEL:03-5340-4541

進学通信掲載情報

【私学の校外学習・学外交流】新緑の軽井沢でスケッチ豊かな観察力や表現力を養う 中1校外学習~春季旅行 軽井沢~
【私学の校外学習・学外交流】上野動物園で外の空気を感じながら創作の楽しさを味わう 中1校外学習〜動物園スケッチ〜
【Students' Chat Spot】自由に表現できるからみんながそれぞれに輝ける場所がある学校です
【SCHOOL UPDATE】“女子美”らしさのある英語教育 英語を使う楽しさを美術を通して学ぶ
【私学だからできるオリジナル教育】美術教育で個性を見い出し人生の目標を育てる
【私たち、僕たちが大好きな先生】落語の口調を真似たりアニメを題材にした 創意に富んだ授業で引き出す生徒の好奇心
【校長が語る 思春期の伸ばし方】『美術』はアイデアや表現力など今の時代を生き抜く力を育みます
【SCHOOL UPDATE】学校生活の集大成 大きな成長の証が作品になる
【Students' Chat Spot】“智の美・芸わざの美・心の美”を柱に、「生きる力」を育む教育を行っている同校
【注目のPICK UP TOPIC!】「美術のひろば」でアートの世界に触れる
【学校生活ハイライト】美術大学付属校ならではの個性あふれる運動会は感動の嵐
【その先に備えるキャリア教育】学校生活の積み重ねが多彩な未来への入り口に
【目標にLock On!! 私の成長Story】美術を通じて自分を知りやりたいことがみつかった
【私学の光輝】「美術を通じた女性の自立」 創立の思いを今に伝える100周年記念式典
【中1の始め方】美術を通して積極性と認め合う心を育てる自発的な行動に目覚め、感性を鍛える1年間
【注目のPICK UP TOPIC!】世界でも稀有な美術系中高一貫校新しい女性の生き方を切り拓いて100周年
【校長が語る 思春期の伸ばし方】地道に積み重ねる勉強が子どもの個性を伸ばす
【その先に備える キャリア教育】日常のすべてが“キャリア”につながる
【私学の光輝】スケッチ旅行で学ぶ 「個」の大切さ
進学通信 2019年8月号
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ