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私立中高進学通信

2019年8月号

未来を切り拓くグローバル教育

品川女子学院中等部

デザイン思考を実践する
『シリコンバレー研修』

世界と交わり、切磋琢磨する8日間
研修の修了証を持っての記念撮影。現地の高校生とのディスカッション、世界トップ企業の訪問など、デザイン思考に磨きをかけた8日間でした。

研修の修了証を持っての記念撮影。
現地の高校生とのディスカッション、世界トップ企業の訪問など、
デザイン思考に磨きをかけた8日間でした。

世界トップの企業や大学で
アクティビティに参加

 文部科学省からスーパーグローバルハイスクール(SGH※)の指定を受けるなど、多彩なグローバル教育を展開する同校。今春から、語学力や国際感覚を養う新たなプログラムとして、高校生の希望者を対象にした『シリコンバレー研修』をスタートさせました。計8日間、アメリカ・カリフォルニア州にある世界トップの企業・大学・高校などを訪ね、さまざまなアクティビティに参加する取り組みです。

 滞在中、生徒たちは日々の授業で養った英語力を駆使して、現地の企業や学生と交流しますが、研修の主たる目的は、語学力の向上ではありません。

「目的は大きく3つ。1つ目は“デザイン思考”を実践すること、2つ目はロールモデルを見つけること、3つ目は本物を体感して視野を広げることです」

 と研修を引率した副教頭の権藤英信先生は話します。

 同校では、人生のターニングポイントとなる28歳を目標点として、必要な資質を高めていく『28project』を展開しています。“デザイン思考”は、このプロジェクトで身につけさせたい核となる資質の一つで、日常生活の中から課題を発見し、周囲の仲間と協力しながら、解決していく力を指します。同校の生徒たちは高1で『起業体験プログラム』というプロジェクト型学習に取り組むなどして、この資質を高めていきます。

「『起業体験プログラム』では企業とコラボレーションしながら、クラス単位で商品の販売やサービスの提供に取り組みます。企画、資金の調達、販売、売上利益の分配に至るまで、現実のビジネスと同じような流れで行い、商品は実際に文化祭で販売されます」

※スーパーグローバルハイスクール(SGH)…将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーの人材育成を重点的に行う高等学校を文部科学省が指定する制度。指定校は国内外の大学や企業、国際機関等と連携し、グローバルな社会課題をテーマに探究学習を行う(同校の指定期間は2014年4月~2019年3月)。

現地の大学生や高校生と
ディスカッション

『シリコンバレー研修』は、校内での実践を通じて培ったデザイン思考を実践する場でもあります。さまざまな場所を回る中で感じた問題意識を基にテーマを設定し、最終日には解決策についてのプレゼンテーションを行います。

「生徒たちには現地に着いた瞬間から、デザイン思考で物事を観察するように伝えました。現地の人が、レストランで食べきれない量のポテトを盛り付ける姿を見て、『食品ロス』をテーマに据えた生徒もいます」

 現地ではGoogle社やYahoo!社、Apple社などの世界トップの企業を見学したほか、スタンフォード大学やオークランド近郊の高校では、ディスカッションにも参加し、プレゼンテーションも実施。現地の高校生とのディスカッションでは、遠慮なしの意見のぶつけ合いに少し気後れしながらも、英語で懸命に自らの考えを主張しました。

 中には、「思うように意見を言えず、悔しい思いをした」と話す生徒も。そうした経験も含め、今後の学びにつながっていくに違いありません。

参加した生徒たちに
研修で学んだことを語ってもらいました
ITの聖地アメリカ・シリコンバレーで研修

デザイン会社での研修

 最も印象的だったのは、デザイン思考を現実のビジネスに応用しているデザイン会社の研修です。社員の方々が、与えられた仕事をただこなすだけでなく、より高いクオリティを追求している姿に感銘を受けました。オフィスの佇まいも独特で、自由な雰囲気の中で、強い責任感を持って働いている人たちの姿が印象的でした。

デザイン会社での研修デザイン会社のwhipsaw社で、社員の人から説明を聞く生徒たち。
N・AさんN・Aさん

現地の高校生とディスカッション

 オークランドの高校であるValley View Middle School で、ロボットコンテストなどに参加している生徒たちと話しましたが、レベルの高さに圧倒されました。知識が豊富で、幅広いテーマに問題意識を持っていて、日常的にデザイン思考を実践する様子がうかがえました。英語力が十分でない私たちに対し、決して諦めずに自分の考えを伝えようとする姿勢も印象的でした。

現地の高校生とディスカッションValley View Middle Schoolの高校生とディスカッション。手前は現地高校生が制作したロボット。
N・KさんN・Kさん

スタンフォード大学での研修

 研修の最終日、現地のサポートスタッフの方々が、自身の人生や体験について日本語で話をしてくれました。英語力が足りないからといって積極的にコミュニケーションを取らなかった自分を反省しました。これから英語力に磨きをかけて、できれば来年も研修に参加したいと思っています。

スタンフォード大学での研修現地のサポートスタッフと共に、スタンフォード大学のキャンパスを歩く生徒たち。
T・MさんT・Mさん

Google社を訪問

 Google社は社内にスポーツジムやプールなどがあって、日本の会社との雰囲気の違いに驚きました。イノベーションのためには、働く環境が重要だと考えているそうです。週に1回、経営トップの人がライブ配信で社員に語りかけているのも印象的で、めざすべき方向を仲間と共有することの大切さを学びました。

Google社を訪問Google社特有の発想や考え方に、大いに刺激を受けました。
N・YさんN・Yさん

ブレスト&プレゼンテーション

 Valley View Middle School の高校生は、自分の意見をしっかりと持っていて、迷いなく意見をぶつけてきます。私たちの話もよく聞き、改善策の提案もしてくれました。世界で活躍するには、こうならないとダメなのだなと思いました。今後は私自身もしっかりと意見を伝え、議論に加われていない人がいたら声をかけたいと思います。

ブレスト&プレゼンテーション最終プレゼンに向けてのブレスト。現地の高校生から学んだことを活かし、積極的に意見を出し合いました。
S・SさんS・Sさん
先生から一言
生徒たちは、明確な言葉で、
自分の意思を伝えることの大切さを学びました

 本校の生徒は、中3の3月に『ニュージーランド修学旅行』に参加します。ここで思うように英語を話せず、悔しい思いをした生徒たちのリベンジの場として、高1では長期留学プログラムが用意されており、今回の『シリコンバレー研修』もそうした機会の一つとして位置づけられます。

 実際に、今回の研修に参加した生徒たちの「アウトプット力」は大いに高まりました。また、異なる文化・背景を持つ相手には、曖昧な言葉ではなく、明確な言葉で自分の意思を伝えることの大切さも学びました。
(副教頭・権藤英信先生)

(副教頭・権藤英信先生)副教頭・権藤英信先生
英語でプレゼンテーションする生徒。高1時の『起業体験プロジェクト』や今回の研修で培ったデザイン思考を大いに発揮しました。英語でプレゼンテーションする生徒。高1時の『起業体験プロジェクト』や今回の研修で培ったデザイン思考を大いに発揮しました。

(この記事は『私立中高進学通信2019年8月号』に掲載しました。)

品川女子学院中等部  

〒140-8707 東京都品川区北品川3-3-12
TEL:03-3474-4048

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