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私立中高進学通信

2019年7月号

注目! News and Topics

世田谷学園中学校

仲間との強い絆が、高い目標と
努力を継続する力を生む

中1の4月に行われる「オリエンテーション」。チームワークの大切さを知ります。

中1の4月に行われる「オリエンテーション」。チームワークの大切さを知ります。

同校の教育理念は、お釈迦様の言葉「天上天下唯我独尊てんじょうてんげゆいがどくそん」に基づく「Think&Share」。モットーは「明日をみつめて、今をひたすらに」「違いを認め合って、思いやりの心を」です。

この精神を胸に刻んだ生徒たちが今年も見事な大学合格実績を残しました。東京大学に現役で11名が合格。国公立大学には72名が現役合格を果たしました。卒業生の3人に1人が国公立大学に合格したことになります。また、この中には医学部医学科に現役合格した6名も含まれています。進路指導部部長の原田秀夫先生と広報部部長の宝地戸通至先生に話をうかがいました。

がんばっている仲間を見て自分も努力する

「本校では大学受験は個人戦ではなく団体戦であると考えています。例えば、早朝に学校に来て一生懸命に勉強しているクラスの仲間がいると、その姿に触発され、自然と多くの生徒が朝早く登校するようになります。生徒が自発的に切磋琢磨できる環境を生み出すことや最後まで諦めずにがんばろうという気持ちの共有が実を結び、今年も結果につながったのではないかと思っています」(原田先生)

 クラスの雰囲気づくりは入学当初から始まるそうです。

「本校では6年間を前期・中期・後期と2年ごとに3つの時期に分けています。まず、中1と中2の前期では、多くの友達をつくれるようにして、学校に来るのが楽しくなるような環境づくりをめざしています」(宝地戸先生)

 そのために入学して間もない時期に1泊2日の「オリエンテーション」を富士山麓の西湖で行い、さまざまなゲームを通じクラスメートと打ち解けあう機会を設けています。

 7月には長野県黒姫で2泊3日の「サマースクール」を実施。自然に親しみながらクラスメートとの相互理解をより深めていく行事です。さまざまな行事を通して、中3・高1の中期、高2・高3の後期と成長するにしたがって友達同士の絆がさらに強まっていきます。

「今年卒業した生徒たちは、これまで校内で行っていた体育競技会を学校外の大規模な体育館を借りた体育祭に発展できないかと校長に提案して成功させた学年です。
 また、『獅子児祭』(文化祭)では中1が絵画の模写を、中2がコーラスを、中3が身体表現を行います。これらを始めたのが一昨年の卒業生からで、今年の卒業生はこの良き伝統を受け継ぎました。こうした学校行事から育まれた主体性や協働性が『第一志望の大学合格という目標に向け、みんなが心を一つにして取り組む』という高校3年生での団体戦に大きく影響したのではないでしょうか」(宝地戸先生)

夢や目標の実現に向けた教員のきめ細かな指導

 大学合格実績の背景には教員のきめ細かな指導もあります。その一つが前期における学習習慣の確立です。生徒は勉強と部活動の両立を図り、生活のリズムを整えられるように学習計画表を作成します。勉強が遅れがちな生徒には放課後にステップアップ講習を実施。この講習によって学習習慣を身につけ、成績が大きく向上する生徒も多いそうです。

「私たち教員は生徒をよく見て、必要に応じて声かけをするようにしています。最近では、目標大学が先にあるのではなく、まずは自分の夢や目標を立て、それを実現させるにはどうすれば良いのかを考えるようになってきました。夢や目標を持つことは、それ自体に大きな力があります。担任の指導によって、この力をさらに大きなものに換えていくのです。
 例えば、私立大学が第一志望の生徒でも、センター試験を意識させることにより、最難関の国立大学に手が届くケースがあります。
 担任がタイミングを見計らって的確にアドバイスしたことが、今年の国公立大学合格者の数につながっているのだと思います」(原田先生)

 先輩の影響も大きいと宝地戸先生は話します。同校の部活動の入部率は中1の生徒では約9割です。部活動の先輩たちの面倒見の良さは、同校の伝統。兄のように親しい先輩が高いハードルを乗り越えて国立大学に合格していく姿を見ることで、生徒は「僕にもできる」という自信がわくのです。

算数特選入試を今年の春からスタート

 同校では、今春から『算数特選入試』を導入しました。算数1教科で選抜する午後入試です。

「中学受験生の負担を少なくするだけではなく、理数的な思考力に優れた生徒を育てたいという思いからこの入試を始めました。試験ではさまざまな角度から物事を判断して、結論を導き出せる力を問います。最後の3問は記述式です。サンプル問題や今春の過去問はホームページにアップされています。数学オリンピックでメダルを取りたいと思っているような受験生に受験してほしいと考えています」(原田先生)

2019年の主な大学合格実績
国公立大学 総計 総数
東京大学 15 11
京都大学 3 2
一橋大学 5 3
東京工業大学 13 13
北海道大学 8 5
東北大学 8 3
名古屋大学 1 0
大阪大学 3 3
その他 38 32
94 72
最難関私立大学 総計 現役
早稲田大学 86 75
慶應義塾大学 82 68
上智大学 33 27
東京理科大学 99 84
300 254

国公立大学 総計 現役 私立大学 総計 現役





北海道大学 1 1 慶應義塾大学 1 1
東北大学 1 0 日本大学 2 2
弘前大学 1 0 昭和大学 3 3
筑波大学 1 1 北里大学 3 3
千葉大学 1 1 杏林大学 1 1
信州大学 1 1 その他 18 11
浜松医科大学 1 1      
京都府立医科大学 1 1      
8 6 28 21
最先端の教育を導入し、問題解決能力や探究心を養う
iPadを使った中1の数学の授業。ICTの導入によって授業の質をさらに高めようとしています。iPadを使った中1の数学の授業。ICTの導入によって授業の質をさらに高めようとしています。

 同校では今年の春から中学生全員にiPadを持たせ、双方向型の授業を推進。生徒の答案を教員がすぐに見て採点し、配信するなど有効に活用しています。また、新たな取り組みとして、問題解決能力などをさらに磨くための「教養講座」も開講。2018年の夏休みには、

「IT×グローバルゼミ」を開き、スマホでアプリをつくったそうです。さらに昨年からは生徒の自主的な研究発表の場である「SETA学会」も設けられました。

(この記事は『私立中高進学通信2019年7月号』に掲載しました。)

世田谷学園中学校  

〒154-0005 東京都世田谷区三宿1-16-31
TEL:03-3411-8661

進学通信掲載情報

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