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私立中高進学通信

2019年7月号

校長が語る自立へのプロセス

目白研心中学校

失敗してもいいから積極的にやってみる
そうした体験の中で人は作られます

これからの自立に必要な4つの力
松下秀房(まつした・ひでふさ)松下秀房(まつした・ひでふさ)
1949年、鹿児島県出身。東京理科大学を卒業後、民間企業勤務を経て、1975年に都内私立学校の数学教員に。2012年に目白研心中学校・高等学校の校長に就任。趣味は読書とウォーキング。

 グローバル化が進む現代、同校ではこれからの時代を見据えて、そこに適応できるグローバルな人材の育成に力を入れています。松下秀房校長先生は、生徒の自立についてこんなお話をされています。

「自立とは何かと考えた時、“自分の好きなことを見つけ、それを続けていって自己実現を図る”ことではないかと思います。大切なのは、まず自分がやりたい何かを見つけること。そのために必要な力として、私たちは『基礎学力』『コミュニケーション力』『問題発見・解決力』『自己肯定力』の4つを重視しています」

 自分を表現するとともに他者を理解する「コミュニケーション力」、今の自分を取り囲む環境の中で課題を発見し、それを解決に導く「問題発見・解決力」、問題を解決して前に進むために必要となる「自己肯定力」――同校では3年前にこの3つの力の育成を打ち出し、さらに「基礎学力」を加えた4つの力を軸に、教育プログラムを作って取り組んでいます。

「親や先生の言葉を忠実に守るのは悪いことではないですが、それだけでは100%の自立にはつながらないと思います。例えば『基礎学力』にしても、今まではいろいろな知識を身につけることが主な目的でしたが、これからはそれだけでなく、得た知識をどう活用して表現していくのか、そうした力が必要になるでしょう」

体験の中から大切なことを学んでいく
自立するために大切なこと
  1. 得た知識を活用し、表現する
  2. いろいろな体験をして、自主性や個性を磨く
  3. 好きなことを見つけ、自己実現に結び付ける

 同校では4年前から、特進コース、総合コースと、海外大学をめざすためのSuper English Courseの3コース制を導入。またネイティブ教員によるオールイングリッシュの授業を行う「ACEプログラム」など、グローバル化に対応する取り組みを積極的に進めてきました。同時に、生徒を自立させるためのプロセスとして「体験重視」の教育を行っているのも大きな特徴です。

吹奏楽部の練習風景。こうした部活動を通じて、生徒たちは「先輩・後輩の人間関係」など多くのことを学んでいきます。吹奏楽部の練習風景。こうした部活動を通じて、生徒たちは「先輩・後輩の人間関係」など多くのことを学んでいきます。

「中等教育では“体験”によって多くのことを身につけます。私は生徒によく『やらない後悔よりやった経験』と言いますが、失敗してもいいので、体験することが大切なのだと教えています」

 生徒たちが“体験”できるように、同校では豊富な学校行事を用意しています。中1から高2までの5年間は毎年宿泊行事があり、さらに学習発表会やスピーチコンテスト、海外研修・留学プログラムなどを実施。

「生徒たちは、多くの行事で企画・運営に関わっていきます。そうする中で、自分たちに『こうしたい』という自主性が出てきます。また、団体として活動する中でモラルやマナーを身につけることもできます」

 さらに毎年、生徒の学校説明会も行われています。これは学校紹介のスピーチ、校内見学、個別説明会を生徒たちが行うもので、「こうした体験を通して自主性が生まれ、団体の中で個性が育ちます」と松下先生。同校が奨励している部活動も、これと同様の考え方によるものです。

「部活動では、自主性や個性を磨くというメリットのほかに、指導者から『こうしなさい』と言われてやるのではなく、同じ部員から刺激を受けて『彼はこんなことができる。自分もやってみよう』という内発力を引き出すことが大切だと思っています」

 こうした学校生活を通じて自分の好きなことを見つけ、自己実現に結び付けてほしいと話す松下先生。さらに、子どもたちや保護者にこんなメッセージを贈ってくれました。

「自分の好きなことが見つけられない子は、いろいろなことを体験してみることです。私は生徒に『向き不向きより前向き』と言っています。『これは嫌いだからできない』と好き嫌いを言うのではなく、失敗してもいいからどんどん積極的にやってみること。そんな体験の積み重ねで人は作られていきます。今後も、いろいろなことにチャレンジする気持ちを持った子に入学してほしいです。
 そして保護者の方に言いたいのは、今の時代、親が子どもに対して『こうしなさい』という育て方は良くないということです。ご自身のこれまでの人生と照らし合わせてそう言われるのでしょうが、これからの時代に必要となるものは、過去の経験則だけでは通用しません。そうではなく『自分で考えてごらん』と考える力を育ててあげるほうが良いと思います」

海外への修学旅行で
現地の生徒たちと触れ合う
台湾修学旅行での記念写真。台湾修学旅行での記念写真。

 修学旅行は中3でカナダ・バンクーバー、高2で台湾に行きます。これもただの“修学旅行”ではなく、現地校の生徒と触れ合うことが主な目的です。とくに台湾では、現地企業を訪問して、いろいろな国の人たちが働いている姿を見る機会もあります。

「グローバル時代の企業を実際に目にし、そこで得た体験を将来の進路選択に活かしてほしいと思っています」(松下先生)

(この記事は『私立中高進学通信2019年7月号』に掲載しました。)

目白研心中学校  

〒161-8522 東京都新宿区中落合4-31-1
TEL:03-5996-3133

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