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私立中高進学通信

2019年7月号

校長が語る自立へのプロセス

日本学園中学校

創造してきちんと発信する「創発学」
その学びは生徒たちに生きています

若いうちに感性を磨いてあげたい
水野重均(みずの・しげまさ)水野重均(みずの・しげまさ)
1955年、東京都出身。日本学園中学校高等学校卒業。東京電機大学工学部卒業後に同校に勤務。1989年から情報科の教員となり、コンピュータの授業などを担当。2017年に校長に就任。

 130余年にわたって「個性を尊重した人材育成」に努めてきた同校。その最大の特徴は、豊かな創造力と発信力を養うオリジナルプログラム「創発学」です。水野重均校長先生に、この「創発学」の成り立ちからお話をうかがいました。

「これからの時代、どんな力が必要になるのかを考え、2003年からプログラムを始めました。最初の頃は、学校の周辺を散策して河川や遺跡を調査し、その結果を壁新聞にして発表しました。ここで『同じものを見ても、自分と他の人では感じ方が違う』ということをきちんと知っておくと、社会に出た時に人の意見を聞けるようになり、他者の良いところも認められるようになります。
 今の時代、ただ知識を学ぼうと思えばネットでも学べます。でもそれだけではなく、自分一人ではできないことを、周りの友達と相談し、意見を交わしながら進めていく経験がとても大事です。そうした感性を育ててあげることが、これからの学校の役割だと思います」

 水野先生が重視しているのは、生徒たちの感性。これは「できるだけ若いうちに磨いてあげたい」そうです。

「授業の中で下町散策に行き、浅草などで名店の天ぷらやうな重を食べたりします。また、家庭科でお茶をたてた生徒が、修学旅行先の京都でお茶体験をして『このお茶はおいしい』と言ったことがありました。本物を味わうことは、とても大事なことです。本物を体験させて生徒たちの感性を育ててあげたい、社会に出た時に数値で表せない力を身につけさせてあげたい、というのが創発学の始まりです」

発表することが当たり前のスキルに
15年後の自分について全校生徒の前で研究発表。15年後の自分について全校生徒の前で研究発表。

 現在の創発学では、中学入学直後に林業体験、中1の夏休みに漁業体験、中2の夏休みに農業体験と、中学の前半で第一次産業を体験するプログラムが実施されています。

「これらを体験することによって、人間はどうやって進歩してきたのかを理解できるようになります。林業体験では、各自で木を切ると同時に、みんなでロープをかけて引っ張るという共同作業を行い、『一人では生きていけない』ことを学んでいきます。漁業体験では早朝の魚市場を見学したり、農業体験では民家に分泊して農家の方から農業についてお話を聞いたり、お客さんに野菜を売ることも。
 そうした体験を経て、生徒たちは自ずと食べ物を大切にするようになります。また農家の方と食事をする時、隣の人に『ご飯をよそいましょうか』と声をかけ、自分から後片付けをするようにもなります」

 中2の秋には「あつき恵み教室」(職業講話)でいろいろな職業に触れ、中3になると「15年後の自分」をテーマに卒業研究に取り組み、全生徒の前で発表します。

「最初の林業体験の発表では慣れていなかった生徒も、その後、漁業体験、農業体験の発表を経て、中3の研究論文では堂々と発表できるようになります。場数を踏むことで、発表することが当たり前のスキルとして気づかないうちに身についていきます。環境が人を育てるのです」

「創発学」とは「創造してきちんと発信する」ことだと水野先生は言います。同校で身につけたプレゼン力を就職試験で発揮して内定を勝ち取る卒業生もいるそうで、これも創発学が生きている証しだといえます。

「創発学は着実に成果を上げていると思います。ありがたいことに、最初に発想した段階から、教員たちがどんどんブラッシュアップしてくれています。この先、さらに良いプログラムになっていくと思います」

やりたいことを全力で応援
自立するために大切なこと
  1. 本物を体験して、感性を育てる
  2. 体験から学び、自分の考えを発信する
  3. 自分の好きなことに打ち込む

 また水野先生は、生徒の自立のために大切な要素として「好きなことに打ち込み、その中で学ぶ」ことを主張します。

「本校にはトライアスロン部やモノポリー部など個性的な部活動がありますが、これらは生徒が自らやりたいと言って作った部です。このように、自分がやりたいと思ったことはどんどんやるべき。人は得意な道で成長しますから。イチロー選手の引退会見でもありましたが、『好きなことを見つけてがんばれば、壁を乗り越えられる』と私も思っています。
 今後も、うちの学校を好きになってくれる子に入学してきてほしいですね。説明会などで本校の教育を知り、『この学校で学んでみたい』という子なら、必ず伸びると思います」

林業・漁業・農業を体験・取材を通して新聞にまとめあげ、発表する独自の学習プログラム「創発学」。

ネイティブの英語に
触れられる環境を提供
東京英語村での飛行機内を想定した英語研修。東京英語村での飛行機内を想定した英語研修。

 創発学の中には「国際教育」も含まれており、生徒がネイティブの英語にたくさん触れられる環境を与えています。朝のホームルームに始まり、中1では東京英語村で、中2は福島のブリティッシュヒルズ(語学研修施設)にて“内地留学”を行っています。さらに中3でオーストラリア語学研修、高1でオーストラリア ターム留学などが用意されています。

(この記事は『私立中高進学通信2019年7月号』に掲載しました。)

日本学園中学校  

〒156-0043 東京都世田谷区松原2-7-34
TEL:03-3322-6331

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進学通信 2019年7月号
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