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私立中高進学通信

2019年7月号

実践報告 私学の授業

目黒学院中学校

少人数制のきめ細かな指導が
iPadの導入でさらに充実

「知りたい!」「学びたい!」気持ちをICT活用でさらにアップ
iPadを使って学習する生徒たち。「疑問があれば、授業中でも調べられるので便利」と稲垣圭一先生(写真左端)は話します。

iPadを使って学習する生徒たち。
「疑問があれば、授業中でも調べられるので便利」と稲垣圭一先生(写真左端)は話します。

導入からわずか半年で目に見える“iPad効果”が

 2018年11月から、中学校の全生徒に1人1台のiPadを貸与している同校。導入からまだ半年しか経っていませんが、あらゆる教科で活用が進み、目に見えた成果も表れ始めています。

「今の生徒たちは、スマートフォンと共に育ってきた世代。iPadを貸与したことで、生徒たちの『知りたい!』『学びたい!』という気持ちが、これまで以上に高まりました。生徒同士が話し合ったり、発表したりする双方向型の学習活動も、さらに活発化しています」(入試対策広報部/井手智洋先生)

 機器の普及が進む一方、実際の授業でどうやってICTを活用するか、頭を悩ませる学校は少なくありません。そうした中、同校が早い段階で成果を出せているのは、少人数制でのきめ細かな指導体制がベースにあるからです。例えば、生徒がiPad上から提出した課題に先生がコメントを書いて戻すという活動も、同校では驚くほど細かく、ていねいに行われています。英語では教科書を音読してiPadに録音する宿題も出されていますが、先生が一人ひとりに細かく発音のアドバイスを送るなどして、効果的な学びにつなげています。

生徒たち自身による
新しい活用法の発見・提案

 同校のICT活用は、日々進化しています。道徳科では、ディスカッションの一手法である「KJ法」をiPad上で行い、生徒同士が活発に意見を交換しました。また、校外学習の行き先を決めるにあたり、各グループが「行きたい場所」を選び、その魅力を授業支援アプリでまとめて発表する活動も行いました。

「生徒たちが自らの考えを“発散”し、話し合いを経て“収束”していくような活動において、iPadが効果を発揮しています」

 と理科の稲垣圭一先生は話します。iPadの活用が進む中、生徒たち自身が新しい使い方を発見・提案することもあります。

「校外学習で撮影した写真の共有方法に悩んでいたところ、生徒が『先生、これを使ったら便利だよ』とアプリを教えてくれました。アプリを活用した情報収集・まとめ・発表も手慣れたもので、ICT活用への戸惑いは教員以上に少ないようです」(稲垣先生)

 この日、取材をした理科の授業でも、iPadの活用に慣れた生徒が、ほかの生徒に効果的な使い方を教えるなどして、スムーズな学習活動が進められていました。

「配布物のペーパーレス化も進み、宿題も出しやすくなりました。いずれは、反転授業のような学習活動も考えていきたいですね」(井手先生)

中2・理科の授業「風が吹く理由を気圧の原理から理解する」
Step 1気圧の基本原理を理解
実験の様子をiPadで撮影する生徒たち。缶がへこんだ瞬間、「わっ!」と歓声が上がりました。実験の様子をiPadで撮影する生徒たち。缶がへこんだ瞬間、「わっ!」と歓声が上がりました。

 まずは稲垣先生が化学実験を披露。アルミ缶の内部を真空状態にすると、一瞬で缶がペシャリ! 稲垣先生が気圧の基本原理を解説しながら、缶が空気の力でへこんだことを説明します。

Step 2高気圧と低気圧の理解
モニターに映し出されたプリントは、iPadにも入っているので生徒たちは手元でも確認できます。モニターに映し出されたプリントは、iPadにも入っているので生徒たちは手元でも確認できます。

 続いては、天気図の読み方を学習。稲垣先生が教室前方のモニターを使いながら、気圧が同じ地点を結んだ「等圧線」、「高気圧」や「低気圧」の基本原理などについて解説します。

Step 3天気図の気圧をグラフ化
iPadを使ってグラフを描く生徒。細かな作業も手慣れたものです。iPadを使ってグラフを描く生徒。細かな作業も手慣れたものです。

 次に、天気図の各地点の気圧をグラフ化。その後、稲垣先生は「空気は多い所から少ない所へ流れていきます。つまり、高気圧から低気圧に向かって空気が移動するから風が吹くのです」と解説。

Step 4授業の「振り返り」
授業のまとめを作成する生徒たち。友達同士で使い方を教え合うこともあります。授業のまとめを作成する生徒たち。友達同士で使い方を教え合うこともあります。

 授業の最後は、授業支援アプリを使った学習内容のまとめ。どの生徒も教科書やプリントのコピー、自ら撮影した画像などを上手に使いながら、50分間の学習が一目でわかるようにまとめていきます。

生徒によるまとめの例

(この記事は『私立中高進学通信2019年7月号』に掲載しました。)

目黒学院中学校  

〒153-8631 東京都目黒区中目黒1-1-50
TEL:03-3711-6556

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