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私立中高進学通信

2019年6月号

未来を切り拓くグローバル教育

浦和実業学園中学校

スピーチコンテストで英語の“発信力”を育てる

英語で自分の意見を述べる力を身につける
大きなステージでスライドを使ってプレゼンテーションする生徒も。永田深裕さん(中3)は、白血病について英語で語りました。日常的にネイティブ教員と英語でコミュニケーションを取る環境が、 スピーチ力を支えています。

大きなステージでスライドを使ってプレゼンテーションする生徒も。
永田深裕さん(中3)は、白血病について英語で語りました。
日常的にネイティブ教員と英語でコミュニケーションを取る環境が、 スピーチ力を支えています。

大学受験で問われる英語力を中学から育む

 社会に出て実際に役立つ“実学”教育に努め、日常の中で英語力と国際感覚を磨く取り組みを実践する同校。中学3年間、実技科目(体育・美術・音楽・技術家庭)の授業をネイティブ教員が英語で指導する『イマージョン授業』を実施しています。中3で実施されるスピーチコンテストは、日々の英語教育の積み重ねによる成果が、最もよく表れる行事といえます。

 スピーチコンテストへの取り組みは、中3の2学期からスタート。まずは1カ月ほどかけて、自分の主張を盛り込んだスピーチを英語で作成します。

「スピーチのテーマは自由ですが、今年は社会的なテーマを選んだ生徒も目立ちました。なかには、『ゲノム編集』や『白血病』という難しいテーマも見られ、生徒それぞれが工夫し、シンプルな英語で上手に説明をしていました。
 今後の大学入試では、英語で自分の意見を述べる問題が増えていくと思います。日常の学びの中で、自分の意見を日本語から英語に直したり、英語で書いたりする機会を多く設けることが、非常に大事になるのではないでしょうか」

 と英語科の水川 瞳先生は話します。

 ネイティブ教員の協力も欠かせません。英会話の担当教員がスピーチ原稿をチェックし、発音を指導するのはもちろん、担当以外のネイティブ教員も、生徒たちの質問に答えます。こうしたサポートは、6名のネイティブ教員が常駐する同校ならでは。英語が身近にあるこの環境が、生徒のスピーキング力、英語でのコミュニケーション力を伸ばしているのです。

間違えないことより意見を伝えることを重視

 全員が試行錯誤してスピーチの原稿を作成し、練習を重ねたあと、各クラスで一人ひとりが発表を行います。発音や内容を吟味し、選ばれた代表者は毎年、校外の大きなホールで実施されるスピーチコンテストに出場。中1~中3のほか保護者など多くの来場者を前にスピーチします。2019年3月4日、蕨市民会館で行われたスピーチコンテストでも、生徒たちは緊張することなく、リラックスした様子でのびのびと英語でスピーチを披露。時にはチラリと原稿に目を落とし、スピーチを続ける生徒もいますが、そうした仕草も教員に注意されることはありません。

「生徒には『覚えようとするのではなく、ただひたすら練習をすること。忘れたらチラッと原稿を見てもいいから、会場を見渡して、みんなの顔を見て話すこと』と指導しています」

「伝えることが第一。それが、本校の英語教育のポリシー」と水川先生。英語を自分のものとし、英語で自分の意見を述べる生徒たち。スピーチコンテストでの姿は、同校の英語教育の結晶なのです。

スピーチコンテスト
語りたい内容を英語で伝えることを第一に
楽しく語りかけ英語で自分の意見を述べる

「Hello, Everybody!」の呼びかけから生徒たちはスピーチに入ります。その後は身振り手振りを交えたり、時には笑いをとったりしながら、リラックスした様子で会場全体に語りかけます。「英語を話すのが楽しい!」そんな気持ちが伝わってくるスピーチに、会場も引き込まれ、スピーチに興味津々で耳を傾けます。会場から反応があるのは同校ならでは。『イマージョン授業』で英語に慣れ親しんでいる生徒たちは、リスニング力も高いのです。

 今年でスピーチコンテストは12回目。1回目から指導に携わってきた水川先生は、

「生徒たちが相手に伝えたい!という気持ちで、楽しみながらスピーチと向き合ってくれたのがうれしかったですね」

 と、話します。代表に選ばれた生徒はもちろん、スピーチを聞いていた生徒たちも、英語で語られる友達の考えに触れ、知識の引き出しを増やした1日となりました。

発表の順番を待つ生徒たちにアドバイス発表の順番を待つ生徒たちにアドバイス
全員のスピーチ後にはネイティブ教員がていねいに講評全員のスピーチ後にはネイティブ教員がていねいに講評
生徒インタビュー
清水 寛太さん(中3)
スピーチテーマ 「私の夢」

 幼い時からおじいちゃんになったら何をするかを考えるのが好きだったので、「老後はブルースカフェを開きたい」という夢をスピーチにしました。学校では日常生活に英語があふれていて、楽しく英語を学んでいます。何かあった時に英語がパッと口から出る環境があり、それは他校では体験できないことだと思います。

生徒インタビュー
伊藤 英希さん(中3)
スピーチテーマ 「日本の未来」

 最初は国際関係のことをもっと詳しく話そうかと思いましたが、スピーチを聞く人がわかりやすいよう、テーマを絞りました。学校の授業では最初に英語の定型文をしっかり習うので、難しい単語が出てきても、「こう並べればいいんじゃないかな?」と推測することができます。将来はアメリカの大学へ進学したいので、あと3年間でもっと英語力を高めたいと思います。

生徒インタビュー
大瀧 颯祐さん(中3)
スピーチテーマ 「地球の今」

 私は生物部に所属しています。意外に知られていませんが、今地球がとても危機的な状況にあります。それをみんなに知ってもらうことで、少しでも学校や地域の環境が良くなればと考え、このテーマにしました。今後は大学入試に向けて、英検の二次試験も合格できるような語学力を、『イマージョン授業』で身につけたいです。

先生から一言
生徒の原文をほぼそのまま採用
年々レベルが上がっています
英語科/五十嵐由奈先生

 今年の中3生は、社会的な関心や興味が普段から高く、それぞれが書いたスピーチの英文の質も非常に高いものでした。年度によってはネイティブ教員が生徒の原稿を大きく修正することもあるのですが、今年は生徒たちの原文を、ほぼそのままスピーチにしています。世の中に対して自分の考えをしっかり持ち、いつも考えていたいという中3生の気持ちが、今年のスピーチにはよく表現されていたと思います。(英語科/水川 瞳先生)

進学通信 2019年6月号
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