私立中高進学通信
2019年6月号
Students' Chat Spot
昭和女子大学附属昭和中学校
コースやクラスだけでなく
上級生も下級生も全校で仲が良い学校です!

キャリア教育とグローバル教育に力を入れ、特色ある3つのコースで将来への力を育む同校。幅広い進路に対応する「本科コース」、実践的な語学力を育てる「グローバル留学コース」、理数系進路に特化した「スーパーサイエンスコース」、それぞれの生徒に集まってもらい、学校生活についてうかがいました。

(取材時 中3)
本科コース所属。附属小学校から進学。中学・高校の教職だけでなく、最近は小学校の教職にも興味があるそうです。

(取材時 中3)
グローバル留学コース所属。附属小学校在学中にグローバル留学コースができることを知り、ご両親の勧めもありコース選択を決意。

(取材時 中3)
スーパーサイエンスコース所属。ご両親の勧めで中学から同校に入学。医療系だけでなく、さまざまなことを学んでおきたいとのこと。
――皆さんが所属するコースはどんなところ?選択した理由は?

N・Oさん
本科コースは一つのことに特化するのではなく、総合力を養うコースです。私は、将来いろいろなことを教えられる教師になりたいので、幅広く学びたいと思い選択しました。
K・Kさん
グローバル留学コースは、高1の時に約1年間海外留学をするコースで、私もこの4月からカナダで過ごします。幼い頃から英語を学んでいたのですが、英語をきちんと勉強したら、将来、仕事の幅が広がるかなと思ったことがコースを選んだ理由の一つ。それと、文化の違う世界の人々と英語で交流してみたいと思ったからです。
S・Wさん
スーパーサイエンスコースは中3からスタートする、数学と理科に特化したコースです。私はもともと数学が好きなこともあり、もっと勉強したかったのと、将来医療系の仕事に就きたいと思ったので選択しました。入学してから新しくこのコースができると知って、学んでみたいと思ったんです。
――中学生活を振り返って印象に残っている活動は?
N・Oさん
一番印象に残っているのは中2生全員で行った12日間の「ボストンミッション」という米国研修旅行です。3つのテーマでグループに分かれて活動するのですが、私は「アメリカンライフ」を選んで現地の学校に行ったり、買い物をしたりしました。自分たちの英語を使って意思を伝えるという貴重な経験ができたと思います。滞在している学校の施設に現地の方をお招きして、日本の文化を紹介したことも楽しかったです。
K・Kさん
学校の施設「昭和ボストン」はとても広大で、私は小学生の時も含めて2回行きました。
N・Oさん
授業間の移動は走っても間に合わないくらい広すぎて……。でも時間ギリギリになっても、向こうの方は「OK! OK!」というスタンスで(笑)。そこはアメリカらしさを感じましたね。
K・Kさん
グローバル留学コースでは中1で「アジアディスカバリー」というマレーシアとシンガポールへの研修旅行があり、印象に残っています。生徒3人ずつぐらいに分かれて現地の家庭に3時間ほどお邪魔して、手作りのマレーシア料理を現地の作法に倣って手で食べたりして楽しかったです。
S・Wさん
中3の10月に「サイエンスアドベンチャー」で4日間屋久島に行ったんです。植物・地学・動物の3コースが設定されていて、私は地学のコースを選びました。台風がきて予定通りにはならなかったけど、みんなで動物や植物を観察しながら「海と陸の境目はどこにあるのか?」を探しました。すごく楽しくて「同窓会は屋久島でやろうね」と盛り上がったのも良い思い出です。
――コースの学びで印象に残っていることは?

N・Oさん
中1の春休みに、3つの地域の中から自分で選んで、各地域の文学ゆかりの地を歩いて巡ったことです。私は武蔵野コースを選びました。いつもは教科書で読むだけの、太宰治や山本有三などの文豪たちが身近に感じられました。
K・Kさん
グローバル留学コースの米国研修は「ボストンミッションアルファ」といって、少しプログラムが異なります。より深く交流する内容で、現地の家に滞在したり、私たちの施設にホストファミリーを招いて一緒に生活したりしました。みんなでピザも作ったんですよ。その1年前にアジアでホームビジットをした経験が活かせたと思います。一緒に映画を観た際、私たちが感動して泣いてるシーンで、アメリカの子たちは爆笑しているなど、反応がまったく違って興味深かったです。
N・Oさん
本科はスーパーサイエンスコースの人たちが屋久島に行っている時に、京都・奈良への古都研修旅行がありました。私は名庭コースを選択し、庭巡りをしました。同じ日本庭園でも作った人によってまったく違ったり、歴史を感じられるんですよね。あと、お寺や宿に泊まったのも貴重な経験。「自分の行動に気をつけないと」と学校を代表している責任を感じました。
S・Wさん
スーパーサイエンスコースには「科学の扉」という調べ学習があって、一人ひとり興味がある、例えば薬や植生、動物の生態系について調べるなど、サイエンスに関する調べ物をします。テーマを決めたら夏休みにフィールドワークをしたり、あとは大学で授業を受けてみたり、家で実験をしたりして2月にクラスで発表します。選ばれた人はそのあと、全校発表もします。
N・Oさん
本科にも「私の研究」という調べ学習があります。私は「ボストンミッション」に向けて折り紙をテーマにしました。
S・Wさん
私は、医学的見地から温泉を調べました。屋久島と東京の温泉を比べてみたり、各地の温泉を調べたり。効能や泉質の違いが多種多様で面白かったです。
K・Kさん
調べ学習というと、グローバル留学コースには英語のスピーチがあります。原稿を見ずに調べたことを英語で、みんなの前で発表します。スピーチは海外のほうが盛んなので、留学前に日本で経験できるのはとても良いことだと思います。
――最近、興味がある、熱中していることはありますか?

N・Oさん
研究発表だった学園祭が、より生徒主体の催しになったので、裏方以外にも自分たちでできることが増えました。高校生になったらいろいろリードして作っていくことになると思うので、先輩方の様子を今、興味を持って見ています。
K・Kさん
グローバル留学コースで仲の良い友人達と、英語だけでやり取りするSNSのグループを作っています。話題自体はたわいない内容なんですが、とりあえず辞書を使わず自分の英語でがんばってみようかなと。わからない単語は教え合ったりしながら、カナダ留学のレッスンも兼ねて楽しくやっています。
S・Wさん
バレエを習っているので、バレリーナの動画も研究しています。練習は、宿題もあるし学校だけでも忙しいのですが、友達にどうしたらうまく両立できるかを相談しながら、時間を作ってがんばっています。
――学校の自慢できるところや入って良かったと思うことは?
N・Oさん
茶道の授業があること。校内に和室もあって、日本文化を学べるのは良いところだと思っています。
K・Kさん
グローバル留学コースでは第2外国語として中国語を、中2から2年間学びました。1月に実施されたHSK(中国語検定)を先生に勧めていただき、クラスの8割くらいが受検してほぼ全員合格したんです。その他にもパソコン検定、数検や英検、漢検など、学校全体で資格取得をサポートしてもらっています。私はこの前、秘書検定の3級を取りました。進路に関係なくマナーなどの常識が学べるのでおすすめです。留学から帰ってきたら、もっと上のクラスにチャレンジしたいです。
S・Wさん
この学校に入って最初にびっくりしたのは、学園歌などを歌う機会が多いことです。オリジナルの曲が校歌のほか、入学式や卒業式、毎朝に歌う歌などたくさんあります。行事ごとにもいくつかの歌があって、みんなで歌います。学園歌集があるんですけど、すごく分厚いんですよ(笑)。
N・Oさん
歌によっては五番ぐらいまであって、歌詞がわからなくなる。
S・Wさん
混ざっちゃうよね(笑)。理科の先生が作曲された曲も多いんですよ。私たちも屋久島へ行った時にみんなで新しい歌を作りました。いつか歌集に載るかもしれません(笑)。
K・Kさん
年に1度のコーラスコンクールは、数少ないクラス対抗行事なので盛り上がります。
N・Oさん
体育祭が縦割りの班になったからね。クラスごとに休日に登校したりして、練習をがんばっています。本科はクラス替えがあるので、年度のはじめのほうにあるコーラスコンクールはクラスメートと親しくなる良い機会なんです。
S・Wさん
コースやクラスで仲が良いのもありますが、中1から高3まで在学しているので、縦のつながりが経験できるのも良い点だと思います。朋友班(学年を越えた縦割りの活動グループ)で新入生と上級生や他コースの人と交流をし、学年だけでなく学校全体で仲良くなれます。






(この記事は『私立中高進学通信2019年6月号』に掲載しました。)
昭和女子大学附属昭和中学校
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