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私立中高進学通信

2019年6月号

実践報告 私学の授業

東洋大学京北中学校

“哲学”を中高6年間で学びすべての教科の基礎とする

「哲学的に考える力」を身につける取り組み
4回目を迎えた同校の『哲学の日』。研究発表やトークセッションに加え、哲学エッセーコンテストの表彰式と、優秀者の発表が行われました。

4回目を迎えた同校の『哲学の日』。研究発表やトークセッションに加え、
哲学エッセーコンテストの表彰式と、優秀者の発表が行われました。

ネイティブ教員と英語でトークセッション

 1887年に創立された哲学館を祖とし、120年の歴史を誇る同校。建学の精神『諸学の基礎は哲学にあり』をもとに、6年間を通して哲学教育に取り組んでいます。この伝統は、2015年から東洋大学の附属校となり、男子校から共学校へ変わった今でも変わりません。

 哲学教育の一つとして催される『哲学の日』では、毎年、哲学ゼミの研究発表、哲学エッセーコンテストの表彰と発表、トークセッションなどが行われています。4回目を迎えた今年は、今まで日本語で行われていたトークセッションを、ネイティブ教員を交えて英語で行う新たな取り組みが始まりました。

 今年のトークセッションのテーマは『学校ってなんだろう』。アメリカ、カナダ、フィリピンという異なるバックグラウンドを持つネイティブ教員と一緒に、それぞれの国の学校事情や、学校の意義について話し合いました。

「通訳や翻訳を一切入れない代わりに、参加したネイティブ教員には、中学生でもわかる英語を使って、短いセンテンスでゆっくりと話してもらいました。生徒たちは英語を必死に聞き取ろうとし、実践的な英語の学びにもつながりました」

 と、哲学教育推進部長の石川直実先生。会場の生徒たちからも質問が飛び出し、他国の学校事情を話し合うことで、グローバルな見方を学ぶこともできました。「初挑戦の取り組みでしたが大成功でした」と、石川先生は話します。

チームティーチングで各教科を“哲学”する

 もちろん、『哲学の日』だけが哲学教育ではありません。中1から毎週1時間「哲学」の授業が行われています。各教科の教員が2人1組になって1年間の授業をローテーションで担当。「哲学的に考える」という理念のもと、思考力を高め、論理的に考えさせる授業を展開しています。その内容は多彩です。「悩みを人に打ち明けられるか」などをテーマに、日々の生活で生じた疑問を生徒同士で話し合う授業もあれば、架空の生物を考えて分類する、サイコロを振って数学の確率の問題を検証するといった教科の学びを深める授業なども行ったそうです。

「本来はどの科目にも、地下水のように哲学的な考え方が流れているはずです。中学生は、自分の頭で考えて自立への一歩を踏み出す時期にあたります。この時期に自分自身で深く考える経験をすることに、大きな意義を感じています」

 主体的に考え、対話し、深く学ぶことは、新しい大学入試の方向性にも合致しています。変化の激しい現代、「自分で考える力」は、どのような進路を選ぶ生徒にとっても、大きな支えとなるでしょう。

Talk Session
1年間の哲学教育の成果を発表
対話を深める『哲学の日』

 毎年、3月に行われる『哲学の日』。今年は3月18日に東洋大学で開催され、中高の哲学ゼミの研究発表、高校生による刑事裁判傍聴学習会のレポート、哲学エッセーコンテストの表彰と受賞者による発表、記念講演や哲学についてのトークセッションを行いました。

 今回は、初の試みとして中学生とネイティブ教員による英語でのトークセッションも実施。「学校」をテーマとする国籍を超えた議論に、生徒たちは熱心に聞き入っていました。また、フィリピン出身のネイティブ教員から、学校へ通うことができないフィリピンの子どもたちの実情を聞くなど、ほかの国の実情を知ることもでき、生徒たちの世界は大きく広がりました。

ボールを受け取った人が話をする英語でのトークセッション。「学校」について、さまざまな意見が出されました。ボールを受け取った人が話をする英語でのトークセッション。「学校」について、さまざまな意見が出されました。
哲学エッセーコンテストの受賞者。それぞれ個性あふれる自分なりの哲学を披露しました。哲学エッセーコンテストの受賞者。それぞれ個性あふれる自分なりの哲学を披露しました。
『哲学ゼミ』の研究発表。今年は「自然との邂逅」をテーマに、佐渡島で体験学習を行いました。『哲学ゼミ』の研究発表。今年は「自然との邂逅」をテーマに、佐渡島で体験学習を行いました。
トークセッションでは欧米の学生のライフスタイルに関する質問も。もちろん、全員英語で質問します。トークセッションでは欧米の学生のライフスタイルに関する質問も。もちろん、全員英語で質問します。
自らの問いかけに自ら答えを出していく哲学エッセー
哲学エッセーコンテストで中学の部・優秀賞を受賞しました(中2/取材時)。「本当の自分」というテーマで、哲学的な問いを展開しました。哲学エッセーコンテストで中学の部・優秀賞を受賞しました(中2/取材時)。「本当の自分」というテーマで、哲学的な問いを展開しました。

 週に2時間の同校オリジナルの授業「国語で論理」と、週に1時間の「哲学」の授業を使って、生徒全員が毎年哲学エッセーを書き上げます。教員はアドバイスをするのみ。友達同士で意見を出し合い、自分たちの力で仕上げます。哲学エッセーと「国語で論理」の授業の効果で、高校で国語や小論文が得意になる生徒も多いそうです。

社会問題や環境問題にも触れ
視野を広げる『哲学ゼミ』

 中学・高校を通し、希望制で行われている哲学ゼミ。今までにも震災の被災地や熊本県にある赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」を訪ねる学習を重ねてきました。

「哲学的思想が机上の空論に陥らないよう、実社会の“現場”に赴き、五感を使って学ぶための哲学ゼミを毎年実施しています」(石川先生)。

 毎年、中3~高3の数十名が参加し、「もう一度行きたい」「東京でさらに関連施設を見学したい」という声があがっているそうです。

これまでに実施した哲学ゼミのテーマ
2015年度 大震災・津波で被災した町を歩く(岩手県大槌町)
2016年度 沖縄戦と基地問題を結ぶ旅(沖縄各地)
2017年度 生まれくる命をめぐる対話(熊本県 慈恵病院ほか)
2018年度 自然との邂逅(新潟県佐渡市)

(この記事は『私立中高進学通信2019年6月号』に掲載しました。)

東洋大学京北中学校  

〒112-8607 東京都文京区白山2-36-5
TEL:03-3816-6211

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進学通信 2019年6月号
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