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私立中高進学通信

2019年4・5月合併号

私学の英語最前線

佼成学園女子中学校

中学時代に培う基礎力が発展・応用の原動力に

SGHの課題研究で全国的にも大きな評価を受けている同校。
その発展的な取り組みを支える英語力は、英検への取り組みや中期留学など、
中学からの基礎学習が大きな原動力になっています。
音楽科と美術科の授業は、ネイティブ教員によるオールイングリッシュの「イマ―ジョン授業」で実施。授業は英語で行われますが、次第に耳が慣れてきて、先生の指導がわかるようになるそうです。

音楽科と美術科の授業は、ネイティブ教員によるオールイングリッシュの「イマ―ジョン授業」で実施。
授業は英語で行われますが、次第に耳が慣れてきて、先生の指導がわかるようになるそうです。

発展的な学習を支える英語力は中学時代の基盤づくりから

 2014年度にSGH(スーパーグローバルハイスクール)第一期校として認定を受け、「英語の佼成」から「グローバルの佼成」として進化を続けている同校。2017年度のSGH全国高校生フォーラムでは、日本一となる文部科学大臣賞を受賞するなど、大きな評価を受けています。

 この国際教育を支える基盤の一つが、生徒たちの確かな英語力です。中学での英語の授業は、教科書を使って基礎を学ぶ「英語」の授業が週4時間、英検対策のための授業が週2時間。いずれも少人数できめ細かく、ていねいな指導が行われています。このほかに「総合」の時間を使ったネイティブ教員による英会話の授業。さらに、音楽科と美術科の授業では、ネイティブ教員が英語で指導する「イマージョン授業」が行われています。

 これらをすべて合わせると、週に10時間は英語に関する授業を受けることになります。英語や英会話の授業は習熟度別に行われているので、生徒それぞれのレベルに合った内容で学習が進められています。

 これらの取り組みは、それぞれの授業を有機的につなげて、総合的に力を伸ばしていけるように工夫されているのが大きな特徴です。例えば教科書で習った文法や言い回しは、英会話や英検の授業でも再確認しています。

 イマージョン授業は、英語力がさほど備わっていない中1から行われていますが、心配ありません。実技科目であるため、生徒たちは教員が身ぶり手ぶりを交えて話す英語の指示を何度も聞くうちに、だんだんと耳が英語に慣れていきます。

 ほかにも学期ごとのスピーチコンテストや、朝読書で洋書を多読するなど、英語に触れ、発信する機会を多く設けています。こうした万全の態勢を敷くことで、すべての生徒が英語の4技能をおのずと伸ばしていけるのです。

学校全体で取り組む「英検まつり」で挑戦する意欲を向上

 同校中学は英検取得率が極めて高い団体として、2017年度に日本英語検定協会から「ブリティッシュ・カウンシル駐日代表賞」を受賞しました。2017年度の中3生は英検3級以上の取得率が100%。全国平均の36.1%を大きく上回っています。準2級以上も81%と高い割合で、なかには1級を取得した生徒もいました。中1で3級を取得している生徒も半数以上いて、学年が上がるごとにステップアップしています。

 これらの成果の要因となっているのが、週に2時間ある英検の授業と『英検まつり』です。『英検まつり』とは、英検受検前の2週間、全校を挙げて英検対策に取り組む学習行事です。期間中は毎朝25分間、英単語や熟語の学習シートに取り組みます。やり終えた枚数に応じてシールを貼るなど達成度を“見える化”して、友達と競い合いながら英検対策に取り組むため、楽しく単語や熟語を身につけることができるのです。

 また、個々の生徒に応じて、日本人の教員とネイティブの教員が協力し合って、きめ細かなサポートも行っています。放課後に希望者を対象とする英検対策講座を開いたり、ネイティブ教員が二次試験の面接練習を行ったりするなど、多角的な取り組みが英検合格率のアップにつながっています。

 英検合格者数を着実に伸ばしている同校ですが、単に上位級の取得を推奨しているのではありません。

「語学は学習していても、どこまで力がついているのか、自分自身ではなかなかわかりません。その点、英検への挑戦を通して、がんばったことが成果として表れると、大きな自信につながります。身につけた英語をもっと使いたいという意欲が生まれるだけでなく、ほかの教科の勉強へのモチベーションも上がります。英検は、大きく言えば、人間形成のための一つのステップでもあるのです」(SGH事業執行責任者・事務局長・国際部長/宮川典子先生)

先輩たちの取り組みを間近に感じ
将来の進路を選択

 高校からは、より高度な英語学習や英検の上位級の取得へと進みますが、中高一貫生は中学で基礎をしっかり固めているため、高校からの発展的な学習にスムーズに取り組むことができます。

「中学3年間で英語に触れる時間が多いので、中高一貫生の英語力は、高校生になってからさらに伸び、そのスピードも速いと感じます」(宮川先生)

 実際、高校卒業までに英検1級を取得するのは、中高一貫生が多いそうです。

 中学3年間で英語や国際教育に興味を持った生徒の多くは、高校で『特進文理コース』の『スーパーグローバルクラス』や、『特進留学コース』を選択します。中学からSGHの課題研究発表会で英語のプレゼンテーションを聞いたり、留学の帰国報告会に参加したりと、先輩たちの取り組みを身近に感じて、『自分も先輩のようになりたい』と憧れを持ちやすい環境なので、早くから進路を決める生徒が多いそうです。留学や海外大学への進学にチャレンジするなど、進路選択の幅も広がっています。

 このような教育と環境があるからこそ、英語力はもちろん、異文化理解などグローバル社会で求められる力がしっかり身につき、将来に向けて羽ばたくことができるのです。

POINT1
中学入学から大きく英語力アップ
英検で見る中高一貫教育による実力

 中学で3年間、英語の基礎を徹底的に学び、より英語力を高めたい生徒は、高校で『特進文理コース』の『スーパーグローバルクラス』や『特進留学コース』に進学します。2017年度に高校を卒業した『特進留学コース』と『スーパーグローバルクラス』の生徒の大多数は、中学入学時の英語レベルが英検5級程度でした。それが高校卒業時には全員が2級以上を取得。準1級は半数近くを占め、1級を取得した生徒も全体の約15%と、大きくレベルアップ。中高一貫教育による、飛躍的な英語力アップが実証されています。

POINT2
中3で挑戦するからこそ価値があるニュージーランド中期留学

 中3の修学旅行では全員がニュージーランドを訪問しますが、希望すればその後も現地に残り、約2カ月間の中期留学に臨むことができます。

 留学中は1人1家庭にホームステイし、現地校に通います。

「英語が通じなかったり、生活習慣や文化の違いに直面したり、さまざまな苦労がありますが、自分で考えて生活をするので自立心が養われます。中3の英語力では苦労することも多いと思いますが、早い段階で留学して世界を肌で感じるのは非常に大事で、帰国後の学習意欲向上にもつながっています」(宮川先生)

担当の先生より
日々の学びや英検は通過点
生涯学び続ける基礎を養ってほしい
宮川典子先生SGH事業執行責任者・事務局長・国際部長/宮川典子先生

 本校には中学入学後から英語を学び始める生徒も多くいます。習熟度別授業できめ細かく対応し、すべての生徒の英語力を伸ばすように努めています。中学では基本を身につけ、高校ではどのように自分の意見を適切に表現し、伝えるかという英語を“運用する力”を養ってもらいたいと思っています。

 英語は言葉ですから、相手の気持ちを考えて言い回しを変えたり、その場に適した言葉遣いを選んだりする必要があります。ただ習った単語を使って話すのではなく、相手の立場や文化の違いまで思いやれるコミュニケーション力を身につけてもらうのが目標です。

 日々の授業や、英検への挑戦などは、ただの通過点にすぎません。ずっと学び続ける姿勢を持ち続けてほしいと思います。
(SGH事業執行責任者・事務局長・国際部長/宮川典子先生)

(この記事は『私立中高進学通信2019年4・5月合併号』に掲載しました。)

佼成学園女子中学校  

〒157-0064 東京都世田谷区給田2-1-1
TEL:03-3300-2351

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