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私立中高進学通信

2019年4・5月合併号

実践報告 私学の授業

国学院大学久我山中学校

多様性を学びグローバル社会
活躍できる素養を育てる

日本を学び世界に発信するCCクラスの試み
CCクラス『Global Studies』の授業。調べ学習の仕上げとして、グループの代表者が10分間のプレゼンテーションを行いました。クイズ形式で発表するなど、それぞれに独自の工夫を凝らしていました。

CCクラス『Global Studies』の授業。調べ学習の仕上げとして、グループの代表者が10分間のプレゼンテーションを行いました。
クイズ形式で発表するなど、それぞれに独自の工夫を凝らしていました。

CCクラスの充実したグローバルな学び

 都内でも希少な「男女別学」を採用する同校。2018年度、中高一貫の女子部にCC(Cultural Communication)クラスが、設立されました。「日本の文化や伝統を学び世界に発信できる」「他の国の文化や伝統を相互に尊重し合える」「英語を意欲的に学びフレンドシップを深められる」を教育の3本柱に、国際社会で貢献できる女性の育成をめざしています。

 CCクラスの特徴を最も表しているのが、『Global Studies』の授業です。中1から毎週2時間がカリキュラムに組み込まれており、「自分を紹介する」「世界の人の暮らしを知る」など、1年間に5つのテーマについて学びます。それぞれのテーマを通して社会の多様性や国際社会への学びを深め、学年ごとにテーマをグレードアップさせ、「日本を伝える」「グローバルとは」といった課題に取り組んでいきます。

「1年間を通して、さまざまな経験ができるクラスです。英語の学びを強化し、海外から来た留学生との交流も積極的に行っています。また、『障がいのある人』への理解を深め、近隣にある久我山青光学園という特別支援教育センター校へ交流に訪れる取り組みもあります。そのような経験を通して、『一人ひとりが違っていて大切なんだ』ということを、生徒たちは学び取っています」

 と、英語科・CCクラス担任の川本ゆり子先生は話します。

 今まで希望制で行ってきた「イングリッシュ・サマーキャンプ」や「グローバル・リーダーシップ・ワークショップ」などの取り組みを、CCクラスでは授業の中で行っています。また、同校伝統の「女子特別講座」で、茶道や華道、能楽など、日本の文化についても深く学び、国際人として自国の文化を知ることにも積極的に取り組んでいます。

アドバイスは最小限に
自ら考える力をつける

 さまざまな取り組みや授業を通して、生徒たちはどんどん積極的になっていくと川本先生は言います。プレゼンテーションに関しても、教員のアドバイスは最低限に抑え、生徒が自主的に取り組んでいけるように導いているそうです。

「国際社会や多様性に興味のある生徒が集まっていることから、CCクラスの授業はとても活気にあふれています。普段はおとなしい性格でも気持ち的にポジティブで、『なんでもやってみたい』という好奇心のある生徒であれば、楽しく学んでいけると思います」

 CCクラスの目標は、学習を通して、日本に軸を置きながらも、しっかりと国際社会に貢献できる人として成長していくことです。6年間の一貫教育だからこその、広い視野を育む取り組みと、継続的な学びが大きな魅力です。

「世界の人々の暮らしを知る」をテーマに学ぶCCクラス中1の『Global Studies』
Global Studies 001世界の国々を知ることで多様な視点を持つことができる
「プレゼンテーションする際には、どうすれば調べたことや学んだことが一番伝わりやすいかを考えてほしいと生徒には伝えています」(英語科・CCクラス担任/川本ゆり子先生)「プレゼンテーションする際には、どうすれば調べたことや学んだことが一番伝わりやすいかを考えてほしいと生徒には伝えています」(英語科・CCクラス担任/川本ゆり子先生)

 CCクラス『Global Studies』の授業は、「世界の人々の暮らしを知る」をテーマに実施され、この日は、学んできたテーマの締めくくりとして、代表者によるプレゼンテーションが行われました。それぞれの生徒が自分の興味のある「国」と「テーマ」を選び、調べ学習をした成果をクラス全員の前で発表します。

 プレゼンテーションの方法は自由です。パワーポイントでスライドを作成してきた生徒もいれば、1枚の模造紙にわかりやすくまとめてきた生徒もいます。また、英語でプレゼンテーションをした生徒もいました。

 さまざまな国の暮らし、食文化、紛争の問題、教育について、多彩なテーマで発表が行われました。全員が友達の発表を熱心に聞き、メモを取ったり、事前に配られた資料を熟読したりと真剣に取り組んでいます。

「自分の心の中に熱い思いを寄せる国を一つ作っておけば、そこから物事を違う視点で見ることができると思います」と、川本先生から最後にお話があり、生徒たちも熱心にうなずいていました。

タイの食文化についてプレゼンテーションをした生徒。日本語で発表した後、同じ内容を英語でも説明しました。タイの食文化についてプレゼンテーションをした生徒。日本語で発表した後、同じ内容を英語でも説明しました。
ラオスでのベトナム戦争の影響についてプレゼンテーションした生徒は、農村地帯に今も残存するクラスター爆弾の仕組みを、わかりやすく説明しました。ラオスでのベトナム戦争の影響についてプレゼンテーションした生徒は、農村地帯に今も残存するクラスター爆弾の仕組みを、わかりやすく説明しました。
Global Studies 002学んだ英語を活かして各国の留学生と交流する
『フレンドシップ・ミーティング』
海外から来ている留学生との交流の時間を持ち、習ったばかりの英単語を駆使して、体当たりで国際交流にチャレンジしました。海外から来ている留学生との交流の時間を持ち、習ったばかりの英単語を駆使して、体当たりで国際交流にチャレンジしました。

 同校では、学んだ英語を活かす場として、毎年、世界各国から日本に来ている留学生と交流する『フレンドシップ・ミーティング』を課外授業に組み入れてきましたが、CCクラスでは授業の一環として行っています。留学生の話を聞くのはもちろんですが、自分自身のことや学校生活について「英語で発信する」良い機会となっています。

 CCクラスは、中学卒業時に英検準2級以上を取得、GTEC(※)は中学卒業時にグレード4、高校卒業時にグレード6の取得を目標としています。

「多くの生徒は、中学まで英語学習の経験はほとんどない形で入学してきています。一番大切なことは、各国の留学生と何とかコミュニケーションをとろうという気持ちです。学んだ英語をすぐに使ってみる。そこに新しい発見や喜びがあります。まずはさまざまな世界の問題に関心を持てること、自分から発信する意欲があることが大事です」(川本先生)

※GTEC…英語4技能検定。「Global Test of English Communication」が正式名称で、その頭文字をとっています。GTECのスコアを入試で活用する大学も増えてきています。

Interview『Global Studies』で得たグローバルな力
『Global Studies』の授業でプレゼンテーションをした2人に話を聞いてみました
CCクラス 畠山さん(中1)CCクラス 畠山さん(中1)

「幼い頃、訪れた経験があるスイスについて調べて発表しました。テーマをどう広げていくかを考えるのが難しかったです。英語は小学校の時は習っていなかったのですが、CCクラスに入って力がついたと思います。留学にも興味はありますが、今回の調べ学習で、日本にいても世界の国々について学べることがたくさんあるのだとわかりました」

CCクラス 山岸さん(中1)CCクラス 山岸さん(中1)

「世界の最貧国であるマラウイについて調べましたが、写真や動画などの資料があまりなくて苦労しました。今後は自分とその国の関係性を考えながら、さまざまな国の人と交流してみたいです。CCクラスは3年間クラス替えがなく、いろいろなタイプの生徒が集まっていて、とても楽しい学校生活を送っています。ぜひ入学してもらいたいです」

(この記事は『私立中高進学通信2019年4・5月合併号』に掲載しました。)

国学院大学久我山中学校  

〒168-0082 東京都杉並区久我山1-9-1
TEL:03-3334-1151

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