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私立中高進学通信

2019年2・3月合併号

私たち、僕たちが大好きな先生

高輪中学校

日本語しか使わないのはすごくもったいない
英語が読めればたくさんの情報を得られます

英語科 水野周一(みずの しゅういち)先生

大学の法学部法律学科、大学院の政治学部で学んだ後、2年間勉強して英語の教員免許を取得。27歳で教員になり、女子校、共学校を経て、同校に赴任して3年目。英語を教え、中2のクラス担任も受け持っています。

 パワーポイントや動画サイトなどを取り入れた英語の授業を行い、親しみやすくていねいな指導で生徒たちに人気の高い水野周一先生。英語教育にかける思いや、担任クラスの生徒への思いを語っていただきました。

授業では、意識して英語を多く話す

――教員になられたきっかけを教えてください。

真摯にインタビューに答えてくださった水野先生。生徒によると「授業中、面白いことを言ってくれます」という気さくな一面も。真摯にインタビューに答えてくださった水野先生。生徒によると「授業中、面白いことを言ってくれます」という気さくな一面も。

 学問をすることと人に教えることが好きだったので、何かしら教育業界に関わりたいと考えていました。大学ではイギリスの政治思想や哲学を勉強していました。その流れで「教えるなら英語だろう」と思い、大学と大学院を出た後に英語の教員免許を取りました。よく考えたら、学生時代のアルバイトは家庭教師や塾、予備校ばかりで、教育業界でしか働いていないんですよ。

――授業を拝見しましたが、日本語よりも英語の割合のほうが多いという印象を受けました。

 実は意識的に英語を多く使っています。英語の後に日本語の訳を教えますが、日本語を話しすぎると生徒が英語を聞かなくなるので、その割合には気をつけています。クラスによっても差がありますし、同じクラスの中でも個人差があるので、それらを加味して割合を変えています。生徒たちが英語で考えずに「日本語訳を待っているな」と感じた時には、あえて日本語訳を教えないこともあります。

 英語は、自学自習をやっている生徒とやっていない生徒の差がつきやすい科目です。語学は「賢い、賢くない」ということは関係なく、どれだけ自学自習したかが大事なのです。これは生徒たちにもよく話しています。

――授業の中ではパワーポイントや動画サイトを活用されていましたね。授業の狙いは?

 今日のテーマはグローバルウォーミング(地球温暖化)でしたが、中2生なので動画もあったほうがわかりやすいかなと思い、webからピックアップしました。また授業の中では「憲法、投票、市民」という単語も出しました。これらは教科書に出てくる表現ではないのですが、「そういう表現も知ってほしい」と思って取り上げました。これは英語学習に限らないことですが、生徒たちには、授業をきっかけとして、政治的な問題や環境問題などにも意識を払ってほしいと思っています。インターネットで検索したり、自学自習につなげたり……。例え1人でも2人でも、そういう生徒が増えてくれればと思います。

インターネットにこそ英語を活用してほしい

――生徒には、どのような英語力を身につけてほしいですか?

 英語学習を通して「外国の言語を学ぶということはどういうことなのか」を知ってほしいです。そして英語学習が何かを勉強するきっかけになればと思います。もちろん、大学受験を乗り越える学力を身につけてほしいと思いますが、それと同時に英語の勉強が大学受験で終わらないでほしいとも思います。

 今はインターネットをたくさん使う時代ですから、日本語しか読めないのはすごくもったいないですよね。英語で検索できて英語のサイトが読めると、たくさんの情報を得ることができますから。大学で学問をしている学生の中にも、アメリカやイギリスのことを知りたいのに、日本語でしか文献検索をかけない人って多いんです。論文にしても、英語で読むから価値があります。英語力を身につけて、言葉の壁を乗り越えてほしいと思いますね。

担任として困った時に頼れる存在でありたい

――クラス担任としてやりがいを感じるのはどんな時ですか?

 生徒や保護者との信頼関係の構築にやりがいを感じます。生徒たちは私たちの日頃の振る舞いをよく見ています。自覚はなくても、教員一人ひとりのスタンスを理解しています。だから、私自身も言動には注意しています。だいたい2学期も半ばを過ぎて11月頃になると落ち着いてきて、生徒との信頼関係が築けてきたかなと実感します。それは生徒の様子から感じますね。

 教員は目に見える成果の少ない職業で精神的疲労も大きいのですが、教員として日々勉強を欠かさないように心がけています。さまざまな論文や本を読んでインプットしたり、「昨日こういう話を聞いてきたよ」という話を生徒にしたり。生徒には常にオープンに、寛容でありたいと思っています。

――今後の目標はありますか?

 英語教師として、生徒にとって信頼できる教員でありたいです。私自身も英語学習を欠かさず、英語と合わせて何かを学んでいきたい。授業では、生徒の英語力がもう少し安定したものになったら、彼らの好きな科学や歴史の話を英語でできたらと思います。彼らのモチベーションも上がるでしょうし、それが大学進学や大学での学びにつながればうれしいです。担任としては、困った時に頼られる存在でありたいです。それには、保護者や生徒からの信頼を普段から得ることが大事だと思います。

――生徒たちにはどんな人間に育ってほしいですか?

 生徒には「やりたいこと、やれること、やるべきこと」の3つのバランスを取ることが大事だと伝えています。仕事でもプライベートでも、この3つのバランスが取れるとうまくいきますから。今はやりたいことが見つかっていない生徒がほとんどだし、やるべきことをやり切れていない生徒もいます。やれることは自分を見つめることで見えてきます。なんとか20歳代のうちに自分なりのバランスの取り方を見つけてほしいと思います。

 また、本校の教育方針の一つに「規律・公衆道徳の尊重と実践する習慣の養成」があります。マナーをしっかり守れる人であってほしいです。「楽しいことは上から降ってこない。自分で作るしかない」という話もよく生徒にしますが、やるべきことの中で、自分が楽しんでできることを見つけていってほしいと思います。

水野先生の授業風景。
「英語が多くて最初は難しかったけれど、今は慣れてわかるようになりました」
「パワーポイントを使っているので、わかりやすいです」
「先生に質問するとていねいに教えてくれます」など、生徒から好評です。

(この記事は『私立中高進学通信2019年2・3月合併号』に掲載しました。)

高輪中学校  

〒108-0074 東京都港区高輪2-1-32
TEL:03-3441-7201

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