Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏学校情報検索サイト

ツイッター フェイスブック

私立中高進学通信

2019年2・3月合併号

私学の校外学習・学外交流

女子美術大学付属中学校

上野動物園で外の空気を感じながら創作の楽しさを味わう
中1校外学習〜動物園スケッチ〜

動物の体のつくりや動きをとらえ、太陽光を意識するために行われる校外学習をレポートします。
自分が描きたい動物を選んで観察し、その動物の体のつくりや動きを水彩絵の具を使ってしっかりととらえます。

自分が描きたい動物を選んで観察し、その動物の体のつくりや動きを水彩絵の具を使ってしっかりととらえます。

 美術を中心に感性を磨き、創造性豊かな人間の育成をめざす同校。中高6年間の美術教育の中では「美術入門」の段階に当たる中1で、生徒が絵を描く楽しさを感じられるようなカリキュラムを用意しています。代表的な取り組みの一つが、秋に行われる動物園でのスケッチです。

 普段の授業では教室内で静止した物を描きますが、動物は常に動いています。また、明るさが一定の教室に対し、屋外は太陽の位置が時間で変わり、動物の印象も絶えず変化します。この違いを、今回の校外学習で学ぶのです。

 この日、生徒たちは10時に上野動物園に集合し、昼休憩を除く4時間、スケッチに取り組みました。先生が生徒に指示したことは、下描きは素早く済ませ、彩色の時間を長く取ること。生徒たちは通常の美術の授業なら2時間のうち下描きに1時間半くらいかけるところを、15~20分で終わらせ、絵の具を塗っていきます。スケッチをしている間、担任と美術科の教員の4名が園内を歩いて回り、生徒たちに「光を意識すること」や「構図」といった屋外でのスケッチのポイントを指導します。生徒たちは、先生により良く描くためのアドバイスを積極的に尋ねていました。

 校外学習が終了しても、「もっと描きたい」と再入園してスケッチをする熱心な生徒が数多く見られました。

動物の動きや光の変化を実感
校外学習を終えた2人の生徒にインタビュー

―何の動物を描きましたか。なぜその動物を選んだのでしょうか。

「私はフラミンゴを描きました。フラミンゴはあまり見たことがなかったのですが、ピンク色をしているので、鮮やかな絵が描けると思ったからです」(Aさん)

「私はカワウソを描きました。ほとんどの時間寝ているカワウソは、ほかの動物に比べると動きが少ないので、描きやすいと思いました」(Bさん)

―実際に描いてみてどうでしたか。

「想像していたよりも羽には白色が多くて、色が薄く感じました。とてもよく動くので、下描きでは形をとらえるのに苦労しました」(Aさん)

「体全体の毛の色がほとんど茶色なので、濃淡をつけたり影の表現を変えるなどして、単調な仕上がりにならないように工夫しました」(Bさん)

―スケッチの間、先生からは何かアドバイスがありましたか。

「フラミンゴに色をつけるとき、黄や赤、茶、紫などを入れようとしました。ところが先生に、色を使いすぎるとメインの色ががわからなくなってフラミンゴの特徴がぼやけるから、ピンクを多く使うと良いと言われました。仕上がりには自分でも満足しています」(Aさん)

「カワウソの毛並みの細かさや、背景の水面の動きと光の反射などを意識すると、絵に変化がつくと言われました」(Bさん)

―今回のスケッチの体験を、今後の創作でどのように活かしたいですか。

「今回はフラミンゴをモチーフにしましたが、小さい動物を描くこともあると思います。動物の動きや表情、骨格などをしっかりと観察するように意識したいです。光も上手にとらえられるようになりたいです」(Aさん)

「私も屋外のスケッチでは光をとらえることが重要だと思いました。今回のスケッチでは、影のつけ方や色の使い方を学ぶことができました」(Bさん)

生徒が描いたカワウソとフラミンゴ。

生徒たちの作品は、校内のエントランスホールに展示されました。生徒たちの作品は、校内のエントランスホールに展示されました。
スケッチで難しかったこととして、多くの生徒が動物が動くことと太陽の光の変化をあげました。スケッチで難しかったこととして、多くの生徒が動物が動くことと太陽の光の変化をあげました。
さわやかな秋の空気を感じながら、普段の室内の授業とは異なる環境でスケッチに取り組みました。さわやかな秋の空気を感じながら、普段の室内の授業とは異なる環境でスケッチに取り組みました。
入学から半年間の成長が感じられるスケッチ
藤原 典子 先生

 中1では、軽井沢への2泊3日の春季旅行(5月)と、動物園スケッチ(11月)の2回の校外学習を実施しています。入学後、学外で初めてスケッチに挑んだ春季旅行の頃に比べると生徒たちの描写力は上がっていて、ものを見る目も変わってきています。動物のスケッチに取りかかる際、生徒からは動く動物を形としてとらえることを心配する声があがっていました。でも、すんなりと描き出し、形や構図もしっかりとって、イキイキとした色鮮やかな作品に仕上がってきました。着実に生徒が成長し描く楽しさを感じていることが確認できました。


自分なりの絵を描く楽しさを見つけてほしい
志澤 京香 先生

 校外活動では、外の空気を感じながら絵を描く楽しさをまず味わってほしいと思っています。絵の具や道具の扱いも慣れてきた生徒たちは、試行錯誤しながら、有意義な時間を過ごしていました。当日、園内でスケッチをしていると、いろいろな人に声をかけられたり、小さな子どもが絵をのぞいてきたりしました。生徒にとって学内とは違う“外の雰囲気”を感じ、その場所でしか描けない作品の完成に向けてのびのびと楽しそうに描いていた姿が印象的でした。外で描く機会は多くはありませんが、大切にしてほしいと思います。

(この記事は『私立中高進学通信2019年2・3月合併号』に掲載しました。)

女子美術大学付属中学校  

〒166-8538 東京都杉並区和田1-49-8
TEL:03-5340-4541

進学通信掲載情報

【私学の校外学習・学外交流】新緑の軽井沢でスケッチ豊かな観察力や表現力を養う 中1校外学習~春季旅行 軽井沢~
【私学の校外学習・学外交流】上野動物園で外の空気を感じながら創作の楽しさを味わう 中1校外学習〜動物園スケッチ〜
【Students' Chat Spot】自由に表現できるからみんながそれぞれに輝ける場所がある学校です
【SCHOOL UPDATE】“女子美”らしさのある英語教育 英語を使う楽しさを美術を通して学ぶ
【私学だからできるオリジナル教育】美術教育で個性を見い出し人生の目標を育てる
【私たち、僕たちが大好きな先生】落語の口調を真似たりアニメを題材にした 創意に富んだ授業で引き出す生徒の好奇心
【校長が語る 思春期の伸ばし方】『美術』はアイデアや表現力など今の時代を生き抜く力を育みます
【SCHOOL UPDATE】学校生活の集大成 大きな成長の証が作品になる
【Students' Chat Spot】“智の美・芸わざの美・心の美”を柱に、「生きる力」を育む教育を行っている同校
【注目のPICK UP TOPIC!】「美術のひろば」でアートの世界に触れる
【学校生活ハイライト】美術大学付属校ならではの個性あふれる運動会は感動の嵐
【その先に備えるキャリア教育】学校生活の積み重ねが多彩な未来への入り口に
【目標にLock On!! 私の成長Story】美術を通じて自分を知りやりたいことがみつかった
【私学の光輝】「美術を通じた女性の自立」 創立の思いを今に伝える100周年記念式典
【中1の始め方】美術を通して積極性と認め合う心を育てる自発的な行動に目覚め、感性を鍛える1年間
【注目のPICK UP TOPIC!】世界でも稀有な美術系中高一貫校新しい女性の生き方を切り拓いて100周年
【校長が語る 思春期の伸ばし方】地道に積み重ねる勉強が子どもの個性を伸ばす
【その先に備える キャリア教育】日常のすべてが“キャリア”につながる
【私学の光輝】スケッチ旅行で学ぶ 「個」の大切さ
進学通信 2019年2・3月合併号
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ