私立中高進学通信
2019年1月号
学校ってどんなところ?生徒の一日
横浜創英中学校
「考えて行動のできる人」をめざして
勉強に部活動に全力投球!
1クラス25名というアットホームな環境の中、建学の精神「考えて行動のできる人」の育成に努める同校。今回は、勉強に部活動に毎日がんばっている2人の中3生の一日をご紹介します。

私たちが紹介します!

飯田さん
ダンス部所属で、中学生部員13名のリーダー。今年3月に横浜赤レンガ倉庫で行われた「みんなあつまれ」というイベントに動画審査を通過して中学部員のみ出演。黒岩県知事の前で演技を披露しました。

麻野さん
バトン部所属。現在、2019年1月に行われる「全国中学校ダンスドリル冬季大会」の優勝をめざし、高校生の先輩とともに毎日練習をがんばっています。
8:00 登校

JR横浜線「大口」駅から徒歩8分の同校。京浜急行線「子安」駅から徒歩12分、東急東横線「妙蓮寺」駅から徒歩17分と、利用できる駅が複数あります。校門は中高一緒に使用します。
8:25 朝テスト
朝のSHRの前に週3回、5分間の小テストが行われます。月曜は国語、水曜は数学、金曜は英語で、基礎学力の定着を図ります。小テストを行わない日は、その時間を自分の好きな本を読む「朝読書」にあてます。朝に落ち着いた時間を持つことで、授業への集中力を養います。
8:40 1時限目
数学 小野﨑真樹先生
横山卓哉先生
英語と数学は習熟度別に授業をします。この日、数学が苦手な生徒のクラスでは、教科書の内容をていねいに確認。数学が得意な生徒のクラスでは、演習問題に取り組んでいました。


9:40 2時限目
体育(男子)高橋博光先生
(女子)福田果実先生
男子はグラウンドでソフトボールの試合(写真)、女子は体育館で跳び箱やマットなどの器械体操に取り組みました。体育の授業では、場所や人数を工夫しながらさまざまな競技に挑戦しています。



10:40 3時限目
国語 庭山桃江先生

森鷗外『高瀬舟』の読解をしました。国語の授業の初めには、必ず「今日の言葉」という時間があり、四字熟語やことわざについて学び、ノートにまとめます。語彙力を高めて思考を広げるのが目的です。
11:40 4時限目
理科 相川 隆先生
この日は「発電のしくみ」をテーマに、グループで壁新聞を作る授業でした。生徒たちは先生の説明をひととおり聞いた後、4名ずつ5つのグループに分かれ、火力発電、水力発電などのさまざまな発電方法のメリットやデメリット、海外の発電方法との違いなどを大きな模造紙にまとめていました。


12:30 昼休み
友達同士、仲良くおしゃべりしながらお昼ご飯をいただきます。基本的にお弁当持参ですが、購買でパンや唐揚げ弁当などを買うことも可能です。食べる場所は教室か、教室前の共有スペース。現在、工事中のカフェテリアが完成したら、そちらで昼食をとることもできます。



13:20 5時限目
英会話 キム先生
ネイティブの先生が英語のみで展開する、週1回の授業です。この日はキム先生のオリジナルプリントを元に、「Will」(意志)と「Going To」 (計画)の使い分けを学ぶ内容。日本語は使用禁止ということで、教室には心地よい緊張感が漂っていました。




14:20 6時限目
英語 松本俶子先生

3年間習ったすべての文法が入っている英文を日本語に訳しました。「間違えても良いので、答えてください。間違いを訂正するのが学習です」との松本先生の言葉に、次々と手を挙げる生徒たち。先生への質問が飛び交う、活気のある時間でした。




15:10 SHR

担任の高橋博光先生から、この日は7時間目に学びタイムがあることや、「土曜日に保護者会があるので、家の人に伝えるように」といった連絡がありました。
15:15 放課後
男子と女子が交代で教室の掃除をします。この日は女子が掃除当番。当番でない男子は、机を教室の後方に移動するのを手伝います。


15:30 7時間目
学びタイム
英語の基礎力を身につけることを目的に、パソコンルームやiPadを利用して行う総合学習。映像を使った授業で、基本的な文法を着実に学ぶことにより、英語力の土台を築きます。


16:00 部活動
バトン部
麻野さんが所属するバトン部は、体育館の3階の鏡のあるスペースで活動。この日、中学生は計13名が参加。まずストレッチを済ませて専用のシューズを履き、約30名の高校生に混じって腹筋や開脚などの準備体操をしました。中学生が練習しているときは、高校生の先輩たちが号令をかけてくれて、ターンやフォーメーションに関して、親身にアドバイスしてくれました。



ダンス部
体育館の1階ではダンス部が練習。大勢の高校生に混じり、この日は13名の中学生が参加しました。取材陣が訪れると、神奈川県の青少年ダンス発表会などいろいろなイベントで踊った「MEMORY OF SUMMER」というダンスを踊ってくれました。ヒップホップやジャズなどさまざまな要素が入った複雑な動きで、踊る飯田さんたちの表情も豊か! とても楽しいダンスでした。



少人数制だからできる体験をポートフォリオに
1クラス25名と少人数で学ぶ同校は、少人数だからできることをモットーとしています。中2生が11月に体験する「関西歴史研修」は、1班4名から5名で関西の日本旅館に宿泊し、現地の歴史を巡りつつ留学生と交流する体験学習です。この行事は、畳のある家庭が減ってきている今、伝統的な日本の暮らしを体験する大切な機会。日本旅館は大人数の学校では受け入れが難しいので、少人数だからこそできる行事の一つと言えます。またこの行事は、留学生と英会話にチャレンジする機会でもあります。その経験は、中3で全員が体験する10泊11日の「カナダ語学研修」の布石となります。「カナダ語学研修」では、生徒1人が1つの家庭にホームステイをしますが、1人だと英語を使わざるを得ないので度胸がつき、海外への興味もより深くなるようです。
また、同校では入学時に1人ずつ「ポートフォリオ」と呼ばれるファイルが渡されます。一つひとつの行事が終わるたび、自分がどのように成長したかをシートに書き溜めていき、保護者にもメッセージを書いてもらいます。卒業時には分厚くなって、それが生徒の財産になり、最終的に「ポートフォリオ発表会」という形で、保護者や教員の前で発表する場を設けています。
中1生も1年間終わって見直すと、「こんなにたくさんの経験をしたのか」と驚くと言います。入学時は先輩について行くだけだったのに、中3生になると自分たちが後輩を率いる大変さを感じ取ることができるそうです。ポートフォリオはかけがえのない中学時代の成長記録なのです。


close-up!私たち、部活動に夢中です!!

毎日充実してます!!
バトン部とダンス部で活躍中の二人に、部活動に入ったきっかけやどんなところが楽しいかを聞きました。
Q 麻野さんはバトン部、飯田さんはダンス部に所属されていますが、入部したきっかけを教えてください。

麻野さん
4歳の頃、自宅の近所で開かれたイベントでチアダンスを見て、「自分もやりたい!」と思ってチアダンスを習い始めました。同じチームの先輩がこの学校に入学したので、私も受験しました。その先輩とは今も一緒に部活動をしています。
飯田さん
僕は最初、ダンスには興味なかったのですが、友達に誘われて軽い気持ちで仮入部しました。そうしたらとても楽しくて(笑)、そのまま入部しました。
Q バトン部は全国大会常連の強豪校。ダンス部は文化祭などで大活躍しているんですよね。
麻野さん
はい。先日も「関東ダンスドリル秋季競技大会」があって、中高とも総合優勝しました。
飯田さん
文化祭では何十年もミュージカルを踊っています。今年は「Cats」を演じました。
Q ふたりともすごい! 部活動は毎日あるんですか?

麻野さん
平日は16時から18時まで練習します。週末は、第2・第4土曜日の学校のある日は午後から、学校がない日は9時から13時まで練習しています。
飯田さん
ダンス部も16時から18時まで練習します。週末も午前と午後で、バトン部と練習場所を取り合いながら練習しています(笑)。
Q 部活動をしていて、どんなところが楽しいですか?
麻野さん
中1から中3まで仲が良くて、いろいろなことを教え合ってお互いに高め合うことができるので、そこが良いところだと思います。この学校の建学の精神が「考えて行動のできる人」の育成なので、練習は生徒主体で行っています。私も、先輩から教わったことを後輩に伝えています。
飯田さん
みんなの前で踊った時に「すごかったよ!」と言われると、こちらとしてもやりがいがあって、とても気持ちがいいです。
Q 最後になりましたが、学校の好きなところを教えてください。
麻野さん
先生たちが部活動や勉強を応援してくれるので、自分の希望に沿ったことができる環境だと思います。
飯田さん
充実した毎日が送れるところです。勉強と部活動を両立するために、僕は昨年から導入された「スタディサプリ」を活用しています。インターネットで気軽に全教科の授業が見られて、家でも復習できるので便利です。英語の授業は英検対策にもなりますよ。


(この記事は『私立中高進学通信2019年1月号』に掲載しました。)
横浜創英中学校
〒221-0004 神奈川県横浜市神奈川区西大口28
TEL:045-421-3121
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