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私立中高進学通信

2019年1月号

中1の始め方

成城中学校

成功も失敗も成長の糧に!
自律的学習者を育む学校行事

臨海学校では、選抜された高2生が指導の補助をします。中1生は先輩にあこがれ、自分も高校生になったら補助員として活動したいという気持ちを抱きます。

臨海学校では、選抜された高2生が指導の補助をします。
中1生は先輩にあこがれ、自分も高校生になったら補助員として活動したいという気持ちを抱きます。

「自治自律」を校訓の一つに掲げる同校。中1で実施される行事の中には、将来、生徒たちが自律した学習者となるための大切な種まきの仕掛けがあります。それぞれの行事を通して生徒たちにどんな力を育てたいのか、先生方にお聞きしました。

「学校は安心できる場所」
「学校は成長できる場所」
春季校外課業のプロジェクト・アドベンチャーのひとコマ。爽やかな自然のもと、班で協力して課題解決をめざします。春季校外課業のプロジェクト・アドベンチャーのひとコマ。爽やかな自然のもと、班で協力して課題解決をめざします。

 期待と不安でいっぱいで入学した中1生。放課後に塾に通った生活から、部活動や定期試験など、学校中心の新しい生活が始まります。最初の一歩をサポートする「春季校外課業」は、4月末~5月初めに実施される大切なイベントです。

 1泊2日で富士五湖周辺に宿泊し、洞窟探検や飯ごう炊さんなどさまざまなフィールドワークに取り組みます。大きなイベントはプロジェクト・アドベンチャー。班に分かれてさまざまな課題に取り組みます。例えば、川に見立てたフィールドに石を置いて向こう岸まで渡るシミュレーション。班のメンバーが気持ちを一つにして協力しなければ達成できません。その狙いについて、理科の岡本拓也先生が話します。

「この行事は、生徒と生徒、生徒と教員が互いに信頼関係を築き、クラスは居心地の良い場所なんだと気づかせることが狙いです。自分の居場所が安全だとわかれば、そこで成長していきたいと自己実現の欲求が芽生えてきます。自己肯定感が低かったり、学校生活に不安を抱えていたりした生徒も、この行事を通して、ありのままの自分でみんなと協力して成し遂げることの素晴らしさ、喜びに気づいてくれています」

 7月には、大正時代から続く伝統行事の「臨海学校」が実施されます。千葉県の岩井海岸で3泊4日の期間中、それぞれの泳力に応じたゴールをめざします。この行事には、選抜された高2生が補助員として指導に加わります。心も体も大きく成長し、誇り高く熱心に指導する高2生は、中1生のめざすべき良いロールモデルとなっています。また、クラスごとに民宿に宿泊し、そこでさらにクラスの絆が強くなると共に、集団生活の基本を学び、自主的に規律ある生活が送れるように成長していきます。生徒たちは、この行事を通して行動規範とめざす目標を手に入れるのです。

「来場者を楽しませる文化祭」
「みんなで一つになる運動会」
月に行くと、体重を軽く感じるようになることを体験できる装置を開発しました。月に行くと、体重を軽く感じるようになることを体験できる装置を開発しました。

 2学期には、「文化祭」と「運動会」が行われます。

 9月の文化祭は、部活動の発表などのほか、クラスごとに趣向を凝らした催しを協力して行います。「来場者に楽しんでもらうこと」を第一に、生徒たちはさまざまな企画・運営を行います。

 中1生にとって、経験したことのないものに取り組むのは、試行錯誤の連続です。何をするかをじっくり話し合い、準備から当日の運営まで、役割分担しながら自主的に進めていきます。

 実施内容は、工業用鉄パイプで作った特製ブランコでの月の重力体験、巨大な家庭用プールを使ったスーパーボールすくい、教室全体を使ったモグラたたきなど、ユニークで、来場者も大喜びの企画が盛りだくさんです。来場者の投票で、中1のクラスがクラス展示部門の1位になることも珍しくないそうです。

「生徒を見守っていると、失敗しそうになることもありますが、その場合も先回りの指導はしません。失敗すると、自分たちでさらに考えたり、先輩たちの姿を見たりして活路を見出していきます。これは校訓にある “自治自律”の精神を育てることにもつながります」(保健体育科/松川先生)

 10月の運動会は、自分たちが楽しんで「みんなで一つになること」が目標です。昨年は中1生がソーラン節のパフォーマンスを行いました。松川先生の「学年全員が一つになれるものを」という熱意から実施されたものです。最近は、小学校でも授業でダンスを行うことも多く、経験があって上手な生徒もいますが、苦手な生徒もいます。そういう生徒も含め、全員が一つのことに取り組み、つくり上げることに意義があります。練習を重ねるうちに、生徒が自分のことだけではなく、全体ではどう見えているか、その中で自分がどうすれば良いのかを意識できるようになるのです。

「中学校生活を始める1年生にとって、さまざまな行事は、重要な役割を担っています。試行錯誤を通して、自ら考え、問題意識を持って生きる自律的な学習者を育てることが最大の狙いです」と松川先生は話します。

1年生 TIME LINE

 クラスの仲間たちと過ごす空間は安全で居心地の良いところだと気づくところから始まり、学校行事はさまざまな成長の場となっています。

1年生 TIME LINE

10月の運動会で披露する中1生のソーラン節。すっかり中学生の顔つきになっています。10月の運動会で披露する中1生のソーラン節。すっかり中学生の顔つきになっています。
運動会では、クラス対抗の全員リレーが行われます。クラス全員の心を一つにしてバトンをつなぎます。運動会では、クラス対抗の全員リレーが行われます。クラス全員の心を一つにしてバトンをつなぎます。
文化祭の出し物は、生徒がクラスでアイデアを出し合い、自主的に進めます。文化祭の出し物は、生徒がクラスでアイデアを出し合い、自主的に進めます。

(この記事は『私立中高進学通信2019年1月号』に掲載しました。)

成城中学校  

〒162-8670 東京都新宿区原町3-87
TEL:03-3341-6141

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