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私立中高進学通信

2019年1月号

私学の英語最前線

富士見丘中学校

“きめ細かな”指導で 全生徒の英語力を伸ばす

英語の4技能を徹底的に伸ばす教育で、成果を確実に出している同校。
帰国生などハイレベルな英語力を持つ生徒から、これから英語を本格的に学ぼうとする生徒まで、それぞれのレベルに応じた、きめ細かな英語指導を行っています。
ていねいな添削やアドバイスでスキルアップをサポート

 2015年度より文部科学省よりスーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定を受けている同校。これをきっかけに英語の4技能を伸ばす教育をさらに強化しています。

 同校中学には、帰国生やインターナショナルスクール出身生など、高度な英語力を持つ生徒を対象とする『英語特別』、スポーツを追求する生徒を対象とする『グローバル・アスリート』『一般』の3コースがあります。なかでも『英語特別』コースは、高い英語力をさらに伸ばすため、ネイティブ教員による取り出し授業が行われるなど、高度な学びを徹底。日本語学習が必要な生徒へのサポートも行っており、日本語に不安のある帰国生でも安心して実力を伸ばせる環境が整っています。

 同校の英語教育の特徴は、他校であれば英語に特化したコースが行うような多様な英語学習を、『英語特別』コースだけではなく、『一般』コースでも徹底して行っている点です。

 例えば、「オンラインスピーキング」は、中2から高2の生徒全員が受講。週1回、インターネットテレビ電話サービス「スカイプ」を使って、海外のネイティブ講師と30分間英会話レッスンを行います。毎週、4年間にわたって取り組むので、英語を話す力、聞く力が身につき、確実に英語力が向上しています。ただ受講するだけではなく、レッスン後に必ず自己評価シートで振り返りを行っているのがポイントです。自己評価だけではなく、話したくても話せなかった内容なども記録させ、次回までに教員がアドバイスを書き入れて返却しています。

 週末には、テーマに沿って長文の英作文を書く「エッセイライティング」の課題が毎週出されます。毎回、ネイティブ教員が英語で添削し、さらに日本人教員も添削を加える二重のチェック体制を敷いているのが特徴です。さまざまな教員がチェックすることで、異なる視点からのアドバイスが蓄積され、総合的な書く力が身についていきます。

ICT機器も効果的に活用し全員の学習到達度を把握

 2017年度からは生徒全員にキーボード付属のタブレットパソコンを導入し、ICT機器を効果的に学びに活用しています。例えば、一文一文をしっかり正しい英語で書くスキルを養うために出される英作文の宿題は、パソコンを活用して、提出や教員による添削はオンラインで行われています。添削した解答例を電子黒板の画面に表示し、間違いやすい傾向などを授業で共有。全体で英語を書く力の向上に努めています。

 また音読の宿題も、ただ英語を読むのではなく、発音やリズムを習得するための工夫が凝らされています。まず生徒のパソコンに、ネイティブ教員の音声付きの英文が送信されます。そのお手本を参考に生徒は自宅で1週間、音読を練習し、週末に自分の音声を録音して提出するのです。音声は教員が添削し、発音の違いや読めていない部分をチェック。上手に音読できた生徒の音声は授業中に教室で流すこともあり、全員の参加意識を高める工夫もしています。

「オンラインスピーキングや自宅での音読練習をやって良かったと思うのは、引っ込み思案の生徒も含めて全員が、しっかり話せるようになることです」(英語科主任/町田寛未先生)

基礎力もおろそかにしない“新旧融合型の4技能教育”

 こうした取り組みで鍛えた英語力をベースに、通常の英語の授業では4技能を意識したアクティブラーニング型の指導を主に行っています。さらにこれに加えて、文法や長文の問題にプリントで取り組む時間も大事にしています。

「4技能の習得を意識しすぎると、うわべだけの実力になってしまう恐れがあります。そのため、本校はプリント学習などもおろそかにせず、基礎力を確実なものにしています。これを“新旧融合型”の4技能英語と呼んでいます」

 こうした的確な指導により、中学から英語を学び始めた生徒たちの英語力も目覚ましく伸びています。2017年度の中3はGTEC(※1)における英語の4技能テストのすべてで全国平均を大きく上回りました。なかでもライティングは、中3でありながら、高3の全国平均を超える成果を達成。英語を書く力の強化が着実に実を結んでいるのです。英検取得率も高く、中3生の69.7%が英検準2級を取得しています。

 ICT活用やアクティブラーニング型の授業、基礎力を強化する毎日の取り組みときめ細かなサポート。これらが相まった同校ならではの新旧融合型4技能教育が、生徒の実力を底上げした結果と言えるでしょう。

大学名 QSランキング※2
University of Toronto カナダ 28位
King's College London 英国 31位
The University of Sydney 豪州 42位
The University of British Columbia カナダ 47位
The University of Queensland 豪州 48位
College of the Holy Cross  米国
Mount Holyoke College 米国
Palomar College 米国

2018年度 海外大学合格実績 13名合格、8名が進学!※3

※1 GTEC…英語の4技能検定。「Global Test of English Communication」が正式名称で、その頭文字をとっています。GTECのスコアを入試で活用する大学も増えてきています。

※2 QSランキング…世界大学評価機関の英国Quacquarelli Symondsの発表するランキング。2019年度版世界ランキングで50位以内に入る日本の大学は東京大学と京都大学のみ。

※3 国内大学も、東京外国語大学2名、上智大学5名とグローバル志向の進学結果(2018年度卒業生100名)。

POINT1
オンラインスピーキングは中2~高2全員が毎週受講

 週1回30分のオンラインスピーキングを、中2から高2まで4年間、全員が続けることでスピーキング力を強化。レッスン後は自己評価シートで振り返りをしっかり行い、会話内容の改善やステップアップにつなげています。

POINT2
エッセイライティングで書く力が確実に向上

 週末の課題として中1・中2は英語日記、中3~高2で英文でのエッセイライティングに取り組みます。提出された課題は、ネイティブと日本人の教員がそれぞれ目を通し、ていねいに添削。5年間積み重ねることで、英語を書く力を確実に向上させています。

POINT3
ICT機器の活用できめ細かく発音や英作文の指導を実施

 全員所持するタブレットパソコンを利用し、オンラインで英作文や音読の課題をやりとり。間違いやすい傾向やお手本になる例を授業中に共有し、“全員参加型”を実現しています。

POINT4
中3と高1は洋書多読の授業で文法や語彙力をアップ

 レベル分けされた豊富な洋書を、辞書を使わずに読む授業では、読み終えると内容に関する簡単なオンラインテストに挑戦。合格すると、その本を読んだものとみなされるシステムで、読破したページ数を記録しています。昨年度の中3生は、1年間で全員が400ページ以上を達成しました。

POINT5
身につけた英語力を試す多彩な海外研修

 中3で全員が参加するオーストラリア修学旅行、高2のアメリカ西海岸修学旅行に加えて、中2から希望者が参加できるイギリス短期留学、高1から参加できる3カ月・6カ月留学、アジア各国へのフィールドワークなど、さまざまな海外研修を実施しています。

担当の先生より
チャンスはたくさん! 日常的に世界へ目が向く環境
町田寛未先生英語科主任/町田寛未先生

 本校は帰国生が約2割を占めるほか、世界に7校ある姉妹校の生徒訪問や留学生の受け入れもよくあり、日常的に世界へ目が向きやすい環境です。そのため、英語を使えばこんなにも世界が広がるという体験を、日々の授業で感じてもらえるように心がけて指導しています。

 留学制度も整っているので、身につけた英語力を試すチャンスは多数あります。海外大学への進学は、帰国生ばかりではなく、本校で6年間英語力を鍛え、海外大学の合格を果たした国内生もいます。ネイティブの先生の協力を得て、海外大学進学のサポート体制も整えています。

(この記事は『私立中高進学通信2019年1月号』に掲載しました。)

富士見丘中学校  

〒151-0073 東京都渋谷区笹塚3-19-9
TEL:03-3376-1481

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